2017年11月20日 (月)

定年バカ

定年本ブームだそうです。

「定年」という言葉がタイトルにつくだけで、本が売れるのだとか。

22万部を超えるヒットとなった『定年後』(楠木新著)。

どうやらこの本がブームの着火点となったようなのですが・・。

お蔭で私が6年前に書いた『本』にも何度か増刷がかかり累計3万部超えに。

こういうのを「おこぼれ頂戴」とでも言うでしょうか。

更に、別の出版社からは「定年後のお金」について何か書いてほしいといった誘いも頂戴するに至りました(とくに新しく書くこともなかったので、お断りしましたが)。

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そんな中、本日ある版元から送られてきた本が『定年バカ』という本。

またかーと思って頁をめくってみたのですが・・。

いやー、この本は面白い!

ついつい夢中になって(実は明日講演があって結構忙しかったのですが)、あっという間に最後まで読んでしまいました。

なんと言ったって、この本、数多くある定年本をバッサ、バッサと痛快に切りまくっています。

タイトルだけ並べてみても想像つくと思います(タイトルの横の括弧内は著者の言っていることを一言でまとめてみたもの)。

  • 定年バカに惑わされるな
  • 定年からがおもしろいという輩 (「定年からがおもしろい」なんて、んな訳ないだろう)
  • 市民講座などにつられない (30歳の大学の先生の「定年」に関する講義を聞いてどうする)
  • 「ライフシフト」なんかどうでもいい (「100年ライフになるから長寿化の恩恵を手にする」って、現在の人生80年でも困難続出なんだが)
  • 退職金や年金の平均額を知っても無意味
  • 「生き生き」定年バカ
  • 社交バカ
  • 「ひとり」がそんなに寂しいか (「昔の友人を探して」というが、なぜいまさら音信不通だった人をわざわざ探すのか)
  • 社会と「つながり」たがるバカ
  • 定年不安バカ
  • 定年の準備などできるわけがない
そして極めつきが、
  • 「地域デビュー」なんかしない方が互いの幸せ

「それまでは挨拶程度だったのに、定年になったからといって、いきなり賑やかな顔と声に変えるのかね。・・・相手がいることだしね。それになんだか功利的な気分もして、気持ちもよくない」

いやー、実に爽快でした。

世に出回る定年本を、バッサ、バッサと、ほぼ全否定。

定年関係の本を何冊か読んで、なんとなくムラムラ感が溜まってしまった・・。そんな人にお勧めの1冊に見事に仕上がりました。

こういった本が出るということは、書籍の分野での定年ブームもそろそろ終わりなのでは・・(たぶんこの本がトドメを刺す?)。

個人的には出版社の誘い(ありがたいことですが)にのらずに「良かった」と思っています。

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2017年11月12日 (日)

世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行

『世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行』

長いタイトルの本を、製作にかかわった海風社西森純三さんに献本して頂きました。

ちなみに西森さんの名は本書のあとがきにも出てきます。

版元はKKベストセラーズ。

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本の帯には、

『ボクはフツーのサラリーマン。でも、胃袋に落とし込んだ総額6000万円!』

とありますが、どうしてどうして。

とてもフツーのサラリーマンには思えません。

いちおう前書きには満員電車に乗って通勤しているサラリーマンと書いてはありますが。

なにせ著者が幼少の時に毎週日曜日に朝食を食べに行ったというおじいちゃんの家。

この家がタダモノではなくて、住所が白金今里町14番地。

そう、現在のシェラトン都ホテル東京がある場所で、ホテルの敷地全部がおじいちゃんの家でした。

しかもその家を設計したというのが、関西建築家の父と呼ばれる京都帝大教授武田五一とその教え子で国会議事堂の設計に関与した吉武東里の両氏。

邸内にあった茶室はその後、大田区に寄贈され、区内の池上梅園に移築され、聴雨庵になったのだとか・・。

まぁ、そういった家にでも生まれなければ、28年間もかけて世界中にあるミシュラン三ツ星レストランをほぼ制覇するなんてことに至らないのでは。

しかも著者の人がらなんでしょうね、本書を読むと、とくに肩ヒジ張ることもなく、すんなりと素直に著者がその世界に入っていったことが窺えます。

また、この本は単なるグルメ紹介本、食べ歩きの本ではなく、いろんな面白い話が散りばめられていて一気に読み進ませてくれます。

その昔、人気のグループサウンズ、タイガース(沢田研二がボーカル)のドラマー「瞳みのる」が、その後、アイドルをやめて高校の(なんと!)中国語の教師となり、当時高校生だった著者と交流を深めた話とか、ちょっといい話、読んで少しためになる話が随所に散見されます。

そんな著者だけが語れる『日本のミシュランは世界に比べるとおかしいぞ』という話。

本書の最後の方、218~232頁にかけて書かれているのですが、これは一読の価値があります。

いわく

『日本の三ツ星選びに、ミシュランの「哲学」が感じられない!』

『東京版をはじめとした、日本各地の「都市版」の三ツ星の基準は、世界基準ではない』

『日本の三ツ星の基準は、フランス本社の歴史あるミシュランと比較して、基準があまりにも甘く、なおかつ不明瞭』

『軽いと言ってもいい。文化も哲学もあまり感じられない』

詳しくは本書に書かれているので、ここではこれ以上は書きません。

それに文化とか哲学といっても分かりにくいかもしれません。

しかし世界のミシュラン三ツ星レストラン119軒のうち114軒までを制覇した著者のこの本のなかにこそ文化や料理哲学が感じられて、とても楽しい本でした。

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2017年11月11日 (土)

iPhone X

iPhone X が発売になるのを待ちきれずに先月8 Plus を買ってしまいました(『こちら』)。

今となっては実はこれをかなり後悔しています。

というのも、先週発売になったiPhone X を実際に店頭で触ってみると・・・。

やはりこっちの方が断然いい!

まず横幅が8 Plusよりもずっと狭く、従来のiPhone とほぼ同じなので持ちやすい。

そしてなによりもホームボタンが無いことが心地よい(これは想定外でした)。

あの便利なホームボタンが無くなってしまうなんて、使い勝手が悪くなってしまうのではないか、そう思っていたのですが、全くの杞憂に過ぎませんでした。

下から上にスワイプさせてホーム画面に戻す操作は簡単かつスピーディで実に心地よい。

まるでポケモンGOでポケモンを捕まえるような感覚で、気持ちよく画面がホーム画面に変わります。

有機ELも見やすいし、本体が小さいにもかかわらず画面は8 Plusのように大きい。

ということで、焦って8 Plus を買ってしまって、今となっては後悔している次第です。

それはそうとして、「いったい何でスマホ如きに騒ぐのか」と顔をしかめている方もいるかもしれません。

ただ現在の生活でスマホがあらゆる場面に進出してきているという現実があります。

最近はタクシーに乗っても、お店で買い物してもスマホ(もしくはこれに連動したアップルウォッチ)で支払うことが俄然多くなりました(おかげで現金を使うことが少なくなりました)。

わたしはまだ使っていませんが、都心で自転車を借りるときもスマホ。

会社に来るメールも、自宅宛てのメールも、スマホのGメールに転送されてくるので、これをまず読んで対応を考える・・・。

今日の天気はどんな具合かをSiri で聞き、突然のゲリラ豪雨が来るかもしれないときにはスマホがプッシュ型通知で教えてくれる。

言ってみればスマホがますます便利になり、仕事・生活のあらゆる場面に浸透してきて、まさに自分の秘書のようになってきている。

だからこそ自分にとって重要に思えてしまうのだと思います。

まぁ、そう言っても、買ってしまった8 Plus を今さら買い替える訳にもいかず、しばらくは X を持っている友人たちを羨ましそうに見る日が続きそうです。

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2017年11月 7日 (火)

創造性、革新性を引き出す

『Conservatory、つまり温室のようなところに入ると、不思議とアイデアが浮かぶんだ。

だから新しい本社ビルにはConservatoryを作りたい。会社のみんなの創造性、革新性を思いっきり引き出したいんだ』

こう語ったのはアマゾンのジェフ・ベゾス。

本社ビルをデザイン・設計することになったNBBJ社とのミーティングでの一コマでした。

ベゾスの意向を受け、NBBJがデザイン・設計したのが、巨大な球体のConservatoryを敷地内に有する本社ビル

(下記写真は元々はNBBJ社のもので、私は17年5月6日付WIREDの記事(『こちら』)から拝借しました)。

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以上の話は、本日の講演会で来日中のスティーブ・マッコーネル氏(NBBJ社マネージング・パートナー)が語っていたもの。

NBBJ社は、アマゾンだけでなく、中国テンセント、韓国サムスン(北米本社)などのオフィスのデザイン・設計を手掛けているとのことですが、

共通するのは、従業員の創造性・革新性を如何に引き出すか、そして、それを実現するためにオフィスビルのデザイン・設計はどうあるべきかの視点だとのこと。

ちなみに脳科学の研究者によると、身をもってリスクを体感すると脳が活性化して、新しいアイデアが浮かぶとのことで、

アマゾンの球体Conservatoryの中では、歩くと足元が揺れて高所から落ちそうになるようなところも敢えて設けられているのだとか・・。

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2017年10月29日 (日)

Hidden Figures

直訳すれば、隠れた数字とか、隠された姿とかいった訳になるんだろうと思います。

意訳すれば、それこそ映画のタイトルとなったドリーマー(これは意訳し過ぎだと思いますが)とか、いろいろに訳せるのでしょうが、私がいちばんピッタリくるのは、隠れた才能。

とうぜんFiguresが、数字と人物との掛け言葉になっているんでしょうが・・

ともかく観終わって考え方が前向きになる映画でした。

     Hf

1960年代初頭、キャサリン、ドロシー、メアリーの3人の黒人女性は幾多の人種差別、性差別に見舞われながらも、これにめげず、実力でポジション、仕事を勝ち取っていきます。

当時アメリカとソ連との間では熾烈な宇宙開発競争が展開されていました。

こうした競争の環境こそが、理不尽な差別を後退させ、実力主義を台頭させたのではないでしょうか。

と言うのも、差別の結果、有為な人材を登用できなければ、ソ連との競争に負けてしまう―当時のアメリカはそんな状況にあったのです。

翻って現在の日本。

はたして企業経営は熾烈な競争環境にあるのかどうか。

さまざまな規制や癒着が競争を阻害しているといったことはないでしょうか。

その結果かどうかは知りませんが、たとえば上場企業における女性経営者の割合は諸外国に比しまだまだ遅れをとっています(『こちら』)。

話を映画に戻しますと、私が一番感動した場面は3人の女性の1人、メアリーと、裁判官とのやり取り。

裁判官を説き伏せ、メアリーは白人専用学校で学ぶことを許可されます。

『Only a night class (ただし夜間のクラスだけだぞ)』

裁判官にこう言われ、飛び上がんばかりに裁判所の建物から喜び勇んで出てきた彼女の姿が印象的でした。

学ぶこと、勉強すること、これを許されるために、当時彼女たちは理不尽な差別の壁に立ち向かっていきました。

それに比べ、私も含めて、日本の我々はいまや、①何時でも、②何処でも、③何でも、学べる環境にあります。

にもかかわらず、これを活かそうとしないのだとしたら・・・。

そう、今からでも遅くはありません。

私自身、もっと、もっと勉強しようと思いました。

葛飾北斎が富嶽三十六景を刊行したのは74歳の時。

年齢による制約は幻想に過ぎません。

そんなことも実感させてくれた映画でした。

なおこの映画の原作はキンドルでたった150円で読むことが出来ます(『こちら』)。

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2017年10月28日 (土)

『バカ売れ』、『未来年表』、『ブラックボックス』

最近読んだ本のなかから3冊ほど取り上げてみます。

【1】バカ売れ法則大全

この本は版元(出版社)から献本してもらったので読んでみたものです。しかし、もし書店で手に取った本だったとしても、迷わずレジに向かったと思います。

理由は、知らなかったことがたくさん書いてあったから。

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私は日経新聞や経済系の雑誌も極力目を通すようにしているのですが、それでもこの本に出てくる54事例の多くについて、それがバカ売れしている事実さえ知りませんでした。

この本を著したのは行列研究所。

実は私はいわゆる「行列もの」(行列するほどの人気のお店や商品;行列ができてしまう現象)には関心を持ったことはありません。

と言うのも、一過性の行列は企業経営にとってはあまり意味はなく、投資家にとっても、それに惑わされて投資をすれば間違った結果に結びつきかねないからです。

経営とは一過性ではなく、連続性が要求されるものです。

しかしこの本の著者たちは、(名前に反して)多くの場合(すべてとは言いませんが)、一過性ではなく連続性にも配慮した上で、事例を選び、筆を進めているように感じました。

54事例の1つに、ニンテンドースイッチがあります。

これが発表されたとき(2016年10月20日)、アナリストの評価は分かれました。

そしてどちらかというとネガティブな評価の方が多かったのです。

任天堂の株価も、発表前(2016年10月19日)には26,080円だったものが、発表後には下落基調に転じ、5日後の24日には23,970円に。

しかし発表から5か月後、いざスイッチが発売されると、状況は一転します。

スイッチは発売後4ヶ月で470万台を売上げ、ネットではいまだにメーカー希望小売価格(税込32378円)よりも7,000円以上も高く転売されています。

株価も(スイッチだけの要因ではありませんが)42,980円(2017年10月27日)に。

なぜアナリストの多くは間違い、スイッチはヒット商品となったのでしょうか。

いろいろな要因があるのでしょうが、本書ではさらりとその1つの理由について触れています(なにせ1事例当たりせいぜい6頁の記述なので、あまりぐたぐたと書かれていません。かえってその方が気楽に読めて頭に入りやすいと思いました)。

【2】未来の年表

発売後4ヶ月で、すでに28万部(10月19日)のベストセラーになった本。

多くのレビューワーが指摘するように、これから先の年ごとに、人口減少の日本で何が起こるかを淡々と述べています。

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「少子化」「高齢化」の問題は実はかなり前から分かっていました。

移民の要因を捨象して考えれば、現在20歳の人の数は20年前に生まれた人の数を上回ることは出来ませんし、今から30年後の30歳の人の数は、今年生まれた人の数を上回ることは出来ません。

1990年の段階ですでに、0~4歳の人口は3.3百万人、対して40~44歳の人口は5.3百万人だったのです(『こちら』)。

そして、これがそのまま35年後にスライドすれば、2025年には35~39歳の人口は3.3百万人「以下」(途中で死ぬ人がいるので「以下」となる)、75~79歳の人口は5.3百万人「以下」となることは、1990年当時から分かっていたのです。

つまり30年、40年も前から分かっていた問題に対して、残念ながら当時、抜本的な対策を講じなかった、それが残酷な未来年表となって現在わたしたちの前に露呈してしまった―こんな風に思えてしまいます(国が少子化対策を担当する国務大臣を置き始めたのは2003年)。

【3】ブラックボックス

著者の伊藤詩織さんはTBSワシントン支局長(当時)の山口敬之氏によって同氏が滞在していたシェラトン都ホテル東京に連れていかれます。

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著者は腸が煮えくり返るような怒りを持つに至ったのではないかと思うのですが、意外にも「怒りや増悪の感情」はないと言います。

それはもしかすると、自分の心を守るための防衛本能かもしれません。

いずれにせよ本書では著者の感情を極力抑え、行間ににじませるだけに留めています。

それゆえに事実がきわだち、読者は事実の持つ重みを肌で感じ、圧倒されるようになります。

デートレイプドラッグについても書かれており、これはこうしたものを知らない人たちが被害に遭うことを未然に防ぐことにも繋がる―こうした意味からも本書は広く読まれるべきと思います。

読みやすい文章で、著者のジャーナリスト、文章家としての今後の活躍が期待される一冊になっています。

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2017年10月22日 (日)

アマゾンが世界最大級の風力発電事業を立ち上げ

10月19日のプレスリリースですが、アマゾンが世界最大級の風力発電事業を立ち上げ(『こちら』)。

テキサス州スカリー郡のサイトでは1基あたり高さ91メートル以上の発電機が100基以上稼働。

発電電力量は100万MWh(年当り)になるとのことで、米国の33万世帯の年間消費電力をこれでまかなえるとしています。

以下の写真はジェフ・ベゾスの19日付ツイッター(『こちら』)に掲載されていた動画の一場面です。

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2017年10月21日 (土)

iPhone機種変狂想曲

1週間ほど前ですが、iPhone 6s から、8 Plus に変えました。

X(テン)も検討したのですが、これまで慣れ親しんできたホームボタンが無くなるのはどうなんだろうとか、11月上旬に発売になるとして、いつ手に入るんだろうとか、いろいろ迷って結局8 Plusに。

機器の値段ですが、ドコモショップ、家電量販店A社、家電量販店B社で全部値段が違います。

家電量販店の場合、一括購入すればポイントが付与されるのですが、ポイント付与率も違うし、店によっては店舗手数料という訳のわからない料金を3千円強取られるケースも。

どこで買うか、あらかじめ調べておかれることをお勧めします。

次に旧機種から新機種へ、データの移し替え。

これはずいぶんと楽になりましたが、注意も必要。

まず旧機種のデータをiTune とiCloudの両方にバックアップ。

私の場合、結果的にこのように両方にバックアップしておいて正解でした(後述します)。

つぎにLINEやSuicaなどのバックアップには特別な配慮が必要。

この辺はネットでググるとやりかたが出てきますので、それにそって実行。

ここまでしてから、お店に行って、古いiPhoneを下取りに出して、新しい8 Plus を購入。

そしていよいよバックアップしたデータの復元。

ところが・・・。

まずiTuneでバックアップしたデータを取り込もうとしたのですが、コンピューターがパスワードを聞いてきます。

アップルIDに使っているパスワードを入れたところ、何度やってもアクセス不能。

思い当たる他のパスワードを20種類くらい入れてみましたが、全部だめ。

ここでとうとうアップルのヘルプデスクに電話。

すると分かったことですが、ここで入力すべきパスワードは、どうやらその昔に、iTuneにパスワード付きでバックアップした際に使ったはずのパスワードなんだとか。

そう言われても、そのときにどんなパスワードを使ったのか、どうしても分からず。

結局、iTuneからバックアップしたデータを取り出すことを諦めました。

それではiCloudにバックアップしたデータを取り出そうと思ってやってみたのですが・・。

私の場合、これも簡単には進みませんでした。

というのも、お店で渡されたiPhoneには、お店の親切心なのかもしれませんが、連絡帳などの一部データが移されていました。

この状態がかえって中途半端だった為、iCloudにバックアップしたデータを取り出すには、いったんiPhoneを工場出荷状態に初期化する必要が生じてしまいました。

まぁ、初期化すること自体はたいしたことはなかったのですが・・・。

このように右往左往しましたが、データ移行は無事終了。

最初のうちはケータイが大きすぎて持ちづらく、落としてしまいそうに感じましたが、いまでは大きなサイズにも慣れて快適に使っています。

それにしても機種変、通信会社の料金サポートがあり実質コストがかなりやすくなるため、これに応じましたが、ほんとうに必要だったのかどうか、ちょっと考えてしまいます。

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2017年10月 8日 (日)

読書好きの経営者

Kazuo Ishiguro ノーベル賞受賞のニュースにすぐさま反応した経営者がいました。

アマゾンのジェフ・ベゾスです。

彼は即座にTwitter(ツイッター)に次のように書き込みました(『こちら』)。

The Remains of the Day--Long my favorite novel. Teaches pain of regret so well you will think you lived it. Congrats, Mr. Ishiguro, so earned!

(『The Remains of the Day』(邦訳:日の名残り)は、何年も前からの私のお気に入りの小説。後悔の痛みをひじょうに良く教えてくれ、あたかも自分が経験したような気になる。おめでとう、イシグロさん、まさに受賞にふさわしい)

もともとベゾスは頻繁にツイートするタイプではなく、先月は2度ツイートしただけ。

自分のお気に入りの小説家がノーベル賞を受賞したことがよほど嬉しかったのでしょう。

実は、かねてからベゾスは『日の名残り』が彼のお気に入りの小説であることを公言していました。

以下は、2012年に来日した際、wired.jpによるインタビューに答えたベゾスの発言の抜粋です(wired.jpによるインタビュー全文は『こちら』)。

『わたしは同じ本を何度も読むタイプなんですね。

いちばん好きなのは、カズオ・イシグロの「日の名残り」ですね。何度も読んでます。素晴らしいです』

『フィクションは、自分が体験しえないことを、体験させてくれるものだとわたしは思っています。つまり、人生について教えてくれるわけです。

「日の名残り」に関して言えば、あれは後悔をめぐるお話なんです。主人と老執事の関係よりも、わたしのフォーカスはむしろ老執事が、かつての同僚だったミス・ケントンに寄せる思いのほうなんです。

人生の終わりを迎えて、自分が愛する人に対して自分は何のアクションもおこさなかった、そのことに対する後悔がポイントなんです。

後悔をするときには、すべてがもう遅すぎるんですね。こういう後悔はしたくないなと身に染みて感じますね』

──『日の名残り』にあるような後悔をご自身でおもちだったりします?

『いまのところ幸いなことに、そこまでの後悔はないですね。

ただ、こういう思い出はあります。

1994年に、オンラインの古書店を始めることを思い立って、そのことを当時勤めていた金融会社の上司に相談したんですね。

「散歩しながら話そう」と言うので公園を歩きながら話したのですが、彼はわたしの話を聞いて、こう言ったんです。

「面白いアイデアだと思うよ。ただし、すでに立派な仕事と肩書きをもっている人がやることかどうかは疑問だな。2日間、よく考えてごらんよ」。

で、考えたんです。妻とも相談しました。

そのときにこう思ったんですね。

自分が80歳になって人生を振り返ってみたとしたら、仮にこの新しい事業に失敗したとしても、さほど後悔はしないだろうと。

けれども、これをやらずにいまのところに勤め続けたらきっと後悔するだろうなって。

つまり、人生の最も深い後悔は、Commissionによって生じるのではなく、Omissionから生じるんだと。

怖がったり、不安がったりして何もしないことが、きっと後悔を生むんじゃないかと』

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2017年10月 2日 (月)

Apple(リンゴ)と Orange (オレンジ)を比較してはならない

どうでもいいことなのですが、新聞(日経ヴェリタス紙;10月1日~7日号)を読んでいたら、

「アマゾンは、創業から23年で株価は一時1,000ドルと初値の36倍になった」(同紙第1面)

との記述が・・。

えっ !? 

たったの36倍?

思わず目が点になってしまいました。

これはどう読んでも、IPO時にたとえば10万円を投じていれば、360万円になったと読めてしまいます。

なおここでは為替の影響を無視して考えていますが、実はアマゾンIPO時の為替レートは1ドル116円で、現在(112円)とさほどは変わっていません。

また現在のところアマゾンの株価は961ドルですが、1,000ドルになったこともあるので、日経ヴェリタスの記事に従い、1,000ドルで以下の記述を進めます。

さて話を元に戻すと、IPO時にたとえば10万円を投じていれば、実のところ、あなたは360万円どころか、その12倍の4,000万円以上のおカネを現時点で手にしています。

株式が3度にわたって分割されたからです。

* * *

米国のビジネススクールで教授たちがよく語っていた言葉に、「apple(リンゴ)と orange (オレンジ)を比較してはならない」というものがあります。

リンゴはあくまでもリンゴ同士で比較する。

意味の無い比較をしてしまうと、かえって間違った判断に結び付いてしまうといった教えです。

アマゾンのように株式分割を繰り返してきた企業にとっては、日経ヴェリタス紙のように、初値の絶対値と、現在の株価とを比べて、〇〇倍になったと記述しても意味ありません。

むしろ、こうした比較は、ミスリーディングな(誤解を招くような)結果に結びついてしまいます。

* * *

ここで、事実関係を追ってみましょう(『こちら』は当時の新聞記事)。

アマゾンのIPO時の公募価格は18ドル。

1997年5月15日のトレーディング初日。

初値は29ドル(資料によっては28ドルとしているものもある)でした。

その後、アマゾンの株式は下記のように分割を繰り返していきます。

1998年6月  2/1 Stock Split (2分割)

1999年1月  3/1 Stock Split (3分割)

1999年9月  2/1 Stock Split (2分割)

つまり初値で1株買った人は現在では12株持っているわけです。

すなわち分割調整後のベースでは、29ドル →  1,000ドル×12株

となっているのですから、413になっています。

別の見方をすると現在の1株はIPO当時の12分の1株でしかないわけです。

よって当時の株価を12分の1にして、現在の株価と比べやすくする方法もあります。

この場合は

29ドル÷12株 → 1,000ドル

やはり413倍です。

いずれにせよ株式が分割されたので、これを調整したうえで、同じ土俵にして(つまりリンゴ同士にして)比較します。

なお通常この種の比較には、初値ではなく公募価格を使うのが一般的。

これを使って計算すると

18ドル → 1,000ドル×12株

で、公募価格の667倍に。

当時15万円ほど公募でアマゾンの株を買った人は、今では1億円を手にしていることになります。

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2017年10月 1日 (日)

株式投資には「何が正しくて、何が間違い」といったことはない

株式投資には「何が正しくて、何が間違い」といったことはない。

そう私に教えてくれたのはスタンフォード大学のマクドナルド教授。

ウォーレン・バフェットとも親交が深く、バフェットはマクドナルド教授の授業にゲスト・スピーカーとしてよく登壇していました。

「ある人は長期投資が得意かもしれないし、別の人は短期売買の方が収益を上げやすいかもしれない。

ファンダメンタル分析が得意な人もいれば、チャートを参考にする人もいる。

要は自分の勝ちパターンを見つけろ」

教授はそういったようなことを授業で強調していました。

と言いつつも、教授の授業は、長期投資、ファンダメンタル分析が中心で、他の方法には触れませんでしたが・・・。

ところで、いろんな人のやり方を学ぶには本を読むのが手っ取り早いかもしれません。

週刊東洋経済eビジネス新書No.222 Kindle版 『投資本の著者に聞く!勝つための投資法』

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この本は電子書籍で新書版115頁から成り立っています(電子書籍の価格は324円)。

何人かの投資本の著者にインタビュー形式で聞くといった体裁になっていますが、最終章に私へのインタビューが掲載されています(96~108頁)。

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私のところではなくて、他の投資本著者の章に出てくるんですが、例えばRIZAPグループ(株)。

2006年に上場し、株価は25円(分割調整後のベース)あたりを低迷していたのですが、いまでは1330円前後。

10年強で53倍にもなっているんですね。

投資にいろんなアプローチがあることを改めて実感。

しかしやはり私は私のやり方に固執しようと思います。

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2017年9月24日 (日)

断捨離

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、お彼岸になると一気に秋らしくなっていきます。

さてこの時期に進行中なのが、政府保有の日本郵政株の第2次売り出し。

売出価格等決定日は9月25日(月)~27日(水)までの間のいずれかの日とされています。

親戚や高校時代の同窓生から「どうしたらいいか」と問合せをもらいました。

どうやら証券会社が積極的に電話してきているようです。

ところで私は日本郵政の長門社長とは興銀の外国為替部時代に一緒に働いたことがある仲。

長門さん、難しい会社の舵取りを任されてたいへんだろうなと思います。

* * *

さて(話は少し変わりますが)、最近「断捨離」に関する本を何冊か読み、要らないものを捨て始めました。

興銀に勤めていたころは、「東京→米国→東京→米国→東京」と勤務地が変わり引越を繰り返しましたので、そのたびに要らないものを捨てるという「断捨離」ができていました。

それが引越をしないようになって、だんだん要らないものが溜まってしまいました。

「要らないものを捨てる」というのは、なにも物だけではありません。

たとえば仕事のやり方を見直す。

気がつかないうちに無駄なことをしているものです。

政府に言われなくても、自ら率先して働き方改革をするようにしたいものです。

* * *

例えば、ほんとうに細かいことで恐縮ですが、私は最近メールで「お世話になります」という書き出しを止めるようにしました。

人によって仕事で1日に書くメールの量は20本だったり100本だったり、いろいろでしょうが、「お世話になります」という文を省くだけでも、一日に数分間(人によっては10数分?)は節約できます。

読む方もいきなり要件に入ってくれた方が時間が節約できます。

そもそも海外では「お世話になります」なんて書かないし・・・。

* * *

漫画家として知られる 弘兼憲史さんは著作のなかで「年賀状を止めよう」と提唱しています。

たしかに今のようにパソコンで印刷された年賀状に「今年も宜しく」と書き添えられたものをもらってもあまり意味ない。

今年は1 枚当たり 5 円安くなる「広告付年賀(エコー年賀)47 円」も発売されるとのことですが、年賀状もだんだんと行きつくところまで行きついたように思います。

ということで、私も今年の年末は年賀状についても「断捨離」しようと思います。

奮闘されている日本郵政の長門社長には申し訳ないのですが。

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