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2005年10月10日 (月)

トヨタの株はなぜGMの10倍もするのか

「本当か?」と疑問に思われるかもしれません。  2005年10月7日の引値で比較しますと、トヨタ 5,100円に対し、GMは $28.29 (1ドル113円で換算すれば、3,197円)。

「なんだ、10倍になんか、なっていないじゃないか」と思われるかもしれませんが、会社の株価は絶対値で比較しても余り意味はありません。

例えばライブドアは、平成16年2月に1株を100株に分割しました。 こうした分割を行えば、株数は100倍に増え、1株の株価は理論的には、100分の1になります。

株式分割によっても企業の価値は理論的には変わりません。  別言すれば、企業価値、より厳密には、株主価値は、株価×株数=時価総額で比べる必要があります。

すると、どうでしょう。 トヨタの 18兆4千億円に対し、GMは 1兆8千億円の時価総額しかありません。 トヨタの10分の1です。

売上高がトヨタを上回るGMに対して、株式市場では、その価値はトヨタの10分の1しかないと厳しい評価を下しているのです。

トヨタは、自らが好むと好まざるとにかかわらず、既に世界第一位の自動車会社になっています。

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コメント

昔のアメリカの長編小説にはよく「親子三代鉄鋼一家」とか「代々GMに長男は就職」といった「名門一族」がよく出てきますね。それがその一族のステータスの象徴である、といった設定です。
きっと、GMがいま手厚い企業年金や医療保障で苦しんでいるのは、そういった背景もあるもかもしれません。小説での人物設定は「憧れの状況」であって、現実は少し違うのかもしれませんが、ホワイトカラーのエリートが代々GMに勤めるという小説の設定は結構多いような気がします。日本では親が勤めていた会社に子が勤める家というのは、ある時期のアメリカよりは少なかったのではないでしょうか。
子がGMに勤め、親の企業年金もGMから出る、といった構造が、アメリカの名門企業の体質を弱めていったのかも。代々同じ大企業に勤める、絵に描いたようなエリートの風景は、もうアメリカの小説には出てこないだろうな、と思いました。
たしか、GMの全盛期、「GMにとって良いことはアメリカにとって良いことだ」とGMの経営者は豪語したことがありますが、この言葉は裏返していえば、「GMにとって悪いことは、アメリカにとって悪いことだ」となるわけで、今はこちらの言葉の方が正鵠を得ている気がします。

投稿: 神保町 | 2005年10月12日 (水) 12時50分

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