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2005年11月 4日 (金)

生かされている

学生時代に失明(というよりも失命?)しかけたことがあります。

池袋のデパート地下のあられ屋さんでアルバイトをしていた時に左目が曇って見えることに気づきました。

目薬をつけても治らないので眼科医に行くと「結膜炎でしょう」とのこと。

一週間ほどしても一向に良くならず、ますますひどくなります。何軒か眼科医を転々としましたが、どこでも「結膜炎でしょう」との診断。

4軒目の眼科医にたどり着いた時には左目は完全に曇って殆ど何も見えない状況で、熱もかなりありました。この先生は、自分では手に負えないと感じたのか、すぐに、K大学病院に連絡をとってくれました。

そのままタクシーでK大学病院に運び込まれたのですが、その時には、熱も40度を超え、意識も朦朧としていたようです。

眼球に注射をしてもらい、そのまま直ぐに入院。見たこともないような奇妙で気持ち悪い生き物が次から次へと出てくる不思議な夢を見たのを今でも覚えています。

後で聞いた話なのですが、目は脳と意外に近く、脳にまで菌が回ってしまうと命も危なかったとのことでした。

一ヶ月近く入院し、毎日、眼球に注射を打ってもらいました。丁度、年末年始の頃でしたが、主治医のH先生は、大晦日の晩も、正月の朝も治療してくださいました。

『正月なんて関係ないよ』と仰って下さった先生の言葉が今も思い起こされます。

確か、化膿性ぶどう膜炎(虹彩炎)との診断だったと思いますが、今でも私の左目の虹彩は癒着していて光の多寡に対する調節をしてくれません。

それどころか、今日、人間ドックなどで、眼底検査を受けますと、『良くこれで見えますね』と検査をしてくれたお医者さんが一様にびっくりします。

病院に運び込まれた日、あのまま意識を無くして死んでしまっていたかもしれない。少なくとも、視力が完全に回復したというのは奇跡的なことだったようです。

それ以来、私は、『自分は何か大きな力によって生かされているんだ』と思うようになりました。

だからこそ一時一時を無駄にしてはいけない。自分がH先生に救われたように、自分も少しでも世の為、人の為に役立ちたい。

いつもそんな気持ちで生きてきました。これは、これからも変わらないと思います。

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