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2005年11月15日 (火)

知らない間にあなたが5百万円ものカネを寄付しているとしたら?

仮にあなたが知らない間に5百万円ものカネを貢いでいるとしたら?

『返してくれ!』と叫びますか?

それとも、お人よしな自分にあきれますか?

今年1月、福井俊彦日銀総裁は国会答弁で、1993年を基準にその後の10年間の合計で、家計部門が本来受け取れたであろう利息が、超低金利の結果どれだけ目減りしたかの試算を示しました。

その金額は154兆円。

仮に一家族を4人として計算しますと、一家計あたり5百万円もの金が家計セクターから金融セクターに移転したことになります。

要は知らない間にあなたはこれだけの金を銀行に貢いでいたことになる訳です。

(銀行に投下された公的資金までを含んで考えますと、あなたの銀行への「寄付」はもっと大きな金額になります。)

公的資金が返済できる見通しがたったと、一部の銀行経営者は自慢げに話していますが、現在の金融環境下では、超低金利で調達した資金を原資に国債を買うというオペレーションを行うだけで、銀行はかなりの業務純益を上げることが可能です(ただし国債の価格変動リスクを抱えてしまっています。)

銀行が正常な健康体になったと宣言できるのは、預金者の犠牲の下に行われてる異常な低金利政策が是正されてから後のことだと言えるでしょう。

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