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2006年1月12日 (木)

トヨタの理論株価(その2)

先日のトヨタの理論株価のスプレッド・シートです(↓)。

「06.xls」をダウンロード 

(会社四季報の新しい数字をベースに改定)

「toyota_cf_model_06.xls」をダウンロード (改定前)

スプレッド・シートには、私なりにトヨタの売り上げや営業利益を予想して数字を入れていますが、このシートの最大のポイントは、『皆さんご自身が自由に数字を入れることが出来るようになっている』というところにあります。

すなわちスプレッド・シート左上のインプットデータ欄の数字(クリーム色になっています)を入れ直すだけで、その数字に基づいた理論株価(緑色のマスの中です)が出てきます。

【注:右下の結果欄に標準ケース、楽観ケース、悲観ケースとして、私がどういった数字をインプットしたか記してあります(ブルー色のマス)のでご参考にしてください。】

例えば、トヨタの今後の売り上げの伸びをゼロと置いてみる。そうしたらトヨタの理論株価はどうなるか、皆さん方ご自身でいろいろやってみると大凡のイメージがつかめてくると思います。

モデルでは2010年以降の設備投資は一定に見ていますが、これもいろいろ変えてみることが出来ると思います。(この場合はインプットデータのところだけでなく、エクセルの中身を少しいじる必要が出てきますが。)

なお、トヨタの売り上げや営業利益の増加率が過去どうであったかについては、スプレッド・シートの左下(ブルーグレイ色)に記してあります。

いろんな方々が今度出版される本(『間違いだらけの株えらび』宝島社;2月2日発売予定です)をお読みになるというので、このスプレッド・シートは思い切って簡単な構造のものにしました。(しかし永年の経験から言えることですが、複雑にしてもあまり結果に違いは出てきません。どうぞ皆さんでいろいろ試されてみてください。)

私が言いたいのはただ一点です。街の本屋さんで見る株式投資の本は、その90%以上が過去の株価チャートをベースにして『このチャートの形だから売った方が良い』とか、『買うべきだ』ということが書いてあるものばかりです。

ただウォーレン・バフェットのように、そういったチャートとは無関係に、本当の株価(適正株価・理論株価)を出して、これに基づいて投資をして成功してきている人たちが沢山います。市場心理だけに立脚したチャート理論だけでなく、こうした理論株価のアプローチに少しでも多くの人に慣れ親しんで頂きたいと思い、分かりやすいモデルを作ることにした次第です。

なお、このスプレッド・シートを使えば、(売上などの実数を変えるだけで)トヨタ以外の全ての株の理論株価を出すことが出来ます。どうぞいろいろとお試しになってみて下さい。

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コメント

岩崎さん。こんにちは。今日のブログに添付されていたエクセルのスプレッド・シート、大変参考になりました。実は私自身、今月末に企業価値評価(バリュエーション)と理論株価の算出方法を学びに行く予定なのですが、スプレッド・シートのイメージがイマイチよく摘めなかったのです。バリュエーションは、割引率をどうとらえるかによる価格変動の幅はあるものの、短期のチャート分析よりは遥かに合理的だと思います。また岩崎さんの経験に依る、「構造を複雑にしてもあまり結果に違いは出ない」といった意見も参考になりました。
ありがとうございました。

投稿: arches | 2006年1月12日 (木) 16時39分

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