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2006年1月 1日 (日)

日経平均はどこまで上がるか

明けましておめでとうございます。

さて新しい年を迎えて、多くの個人投資家が悩んでいるのは次の2点でしょう。

①株はもう高くなりすぎて今から買うのは無謀ではないか

②ただ、ここで買っておかないと、更に上がったときに悔しい思いをする

仮に日経平均1万6千円がこれから先2万円になったとして25%の上昇です。

日本の株式市場はバブルか(PERの逆数)http://hidetoshi-iwasaki.cocolog-nifty.com/1/2005/12/post_e623.html の記事を思い出してみてください。

非常に単純化したモデルで考えてみましょう。

今期予想されるA社の利益が10億円であり投資家はこれが毎年5%ずつ伸びると考えているとします。

それが仮に実は利益が12.5億円という結果になったとして、更に投資家が予想する今後の利益の伸び率が5%で変わらないとすれば、株価は25%上がります。

セイコーエプソンの株価は1年前4,600円。今は3,000円です。(日経平均が上昇していく中にあって、3割以上も下落してしまいました。)

昨年9月21日エプソンは業績予想の修正を行い平成17年度の営業利益は当初予想していたよりも46%減少すると発表したのです。

そのとき3,600円をつけていた株価は一気に3,000円まで下落しました。

上場会社は決算短信を出す際、業績予想も併せて発表します。

これが実際にどうなっていくか。

これによって株価が上がったり下がったりしていくことになるわけです。

このことをよく考えていきますと、最終的に株価を決めるのは、その企業の利益であるという当たり前の結論に行き着きます。要はその企業の事業素質が株価を決めていくことにつながっていく訳です。

日本がバブルに浮かれた1989年12月29日。日経平均は、38,915円でした。

このときのトヨタの株価は、2,540円です。

たとえバブルのピークであっても事業素質のしっかりした会社の株に投資して、その会社の成長と一緒に成長していくとのスタンスでいれば、日経平均がどうであろうと関係ありません。

バブルのピークから日経平均は下落を続けました(最近上がったといってもまだ 16,000円程度です)が、この間、トヨタの株は 2,540円から 6,100円のレベルにまで、2.4倍に上がっています。

知らない間に我々はマスコミの論調に影響されてしまっています。

「日経平均はどこまで上がるか」という設問自体、「上がったところで売り抜けてやろう」という、人を出し抜いて儲けてやろうという発想です。

我々の世代は少しでも日本をよくして次の世代に引き継ぐ責任をおっています。

昨年よりも今年の方が豊かになるため我々は経済活動に従事しているのです。

「日経平均はどこまで上がるか」といった他律的な考えや、成長に天井があるとの考えから卒業したらどうでしょうか。

今のやり方をもっと効率的に行う。もっと価値を生み出す経営をする。日経平均をあげるのは私たち自身の努力です。

ある意味で(超長期でみれば)日経平均は永遠に上がり続けます。人類の進歩を信じるとすれば当然の帰結です。

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