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2006年4月28日 (金)

人権100問

シェイクスピアや本の話が続きましたが、もう一つ。

東京新聞の市川隆太記者が人権に関する本『クイズウルトラ人権100問』を送ってくれました。

この本は市川記者自身も執筆に参加しているものです。

私は高校時代に1年間AFSでアメリカに留学したことがあるのですが、今から30年以上も前の当時から、アメリカの高校では人権や公民権(civil rights)についてかなり突っ込んで生徒たちに教えていました。

ひるがえって日本ではどうでしょうか。

この本の中にも出てきますが、アメリカの連邦雇用平等委員会は1年にわたる調査の結果、三菱自動車の米国工場でセクシュアル・ハラスメントが蔓延していたと判断、350人以上の被害者を認定しました。

本件については、三菱が約40億円の補償金を支払うことで和解が成立しました(1998年)が、単なる金銭的損失のみならず日本企業の国際的な信用失墜にもつながりました。

『不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している』との石原慎太郎都知事の発言(2000年)は国連人種差別撤廃委員会の場でも問題になりました。

こういった大きな事件のみならず、身近なところでも、意識せずして我々日本人は差別的な発言をしてしまうことがあります。たとえば、先日ある日本企業の役員の方と夕食をご一緒したのですが、その役員の方は『自分には外人が社長になっている会社に勤めるなんて考えられない』と話されていました。

多くの欧米人は『国籍で差別するような発言をしてはいけない』と信じていますので、なかなかこういった発言を彼らの口から聞くことはありません。

現に私が勤めたJ.P.Morganという投資銀行ではトップ5人で経営会議を構成していましたが、CEOはイギリス人、他の4人はキューバ人、ドイツ人、そしてアメリカ人2人といった構成の時代もありました。

残念ながら我々日本人の人権意識は国際的に見ても低い方です(国連が人身売買防止の意識の低い国の1つとして日本を挙げたのは記憶に新しいところです)。

日本が世界から尊敬される為にも、我々一人ひとりが人権意識を高めていく必要があります。

日本の銀行のように頭取、副頭取、そして数多くの執行役員が全員、日本人男性であるというのは、どこか不自然です。『人権意識の低い組織を作っていることを恥と思う』-この辺のところから始めないと、日本はいつまでたっても尊敬される国にはなれないように思えてきます。

みなさんは、この本のクイズ100問のうち、何問正解できますか?

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