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2006年5月22日 (月)

ランダム・ウォーク(その5) 5年後の生活を考えてみる

ランダム・ウォーク(その1)で掲げた質問がいくつか残ったままですが、脱線ついでに、株価の先行きについて、いろいろ思いつくまま書いてみます。

これまで長い目で見れば、株式市場がトレンドとしては右肩上がりにあったのは、我々一人ひとりが昨日よりも今日、今日よりも明日といった具合に、常に、より賢いやり方で、財やサービスを提供しようと努力してきたからです。(そして経済が成長し、我々がトータルとしてみれば、より豊かになってきたからです。)

1980年、私は留学を終えて、日本の銀行に戻りましたが、配属先は外国部というセクションで、銀行の海外業務体制について企画・立案する部署でした。

企画・立案といっても、全て常務会の決裁を受けなくてはいけない仕組みになっており、当時は、どんな複雑な案件もB4サイズの紙一枚にまとめて、これを部長が常務会で説明する慣行になっていました。

この『B4サイズの紙一枚にまとめる』という作業ですが、ワープロの無かった時代ですので、字の綺麗な人に清書を頼むということが行われていました。

まもなくして、Wangのワープロが導入され、それが富士通のOASIS(今や死語となったのかもしれませんが親指入力方式が懐かしいです)になり、パソコンに進化していきます。

現在では、電子決済で済ませる会社も多いと思います。

こうしたことを考えていきますと、一人の人間が1時間に生み出す『価値』(その集合体が究極的には『企業価値』になっていくわけです)は、確実に増えていると思われます。

ただ株式市場には、将来起こるであろうことを、現在の時点で予想して、それを現時点に呼び込んで評価する(DCFの考え方です)ところがありますので、

その評価が過大すぎた場合には、現実の世界での価値向上が(過大すぎた評価に)追いついていくまで、株価が下がり水準訂正が行われることになります。

となると、一方で現状を分析すると同時に、もう一方で、過去を振り返り、大きな視点から将来を予想してみることも重要かもしれません。

たとえば、5年後の我々の生活や仕事ぶりはどう変化しているのでしょうか。本当に、より賢く、そして、より豊かになっているでしょうか。

昨年の今頃、私はシリコンバレーに約2週間おりました。

スタンフォード大学のキャンパスには、中国やインド、台湾、韓国からの留学生が随分と増えて、より一層国際色豊かになっていました。

幾つかの会議にも出ましたが、『Boy, they are smart!(みんな賢いなー)』と感心させられました。

こういった光景をいろいろ思い浮かべて考えていきますと、世界規模で、豊かな才能や英知を発掘し、これを企業活動を通じて、全世界に行き渡らせるという、これまでに見られなかった壮大な世界規模での価値創造プログラムが進展しつつあるように思えてきます。

少なくとも世界市場全体の株式ポートフォリオを考えれば、やはり右肩上がりで上昇していくのではないでしょうか。

そして「世界全体の英知を発掘する」という観点から一歩先を行くアメリカ経済もやはり『大きなトレンドとしては強いかな』などと思えてきます。

1億人の英知よりも、65億人の英知のほうが、より遠くに我々を到達させてくれるように思えます。

世界の英知をどう取り組むか。日本の戦略が問われます。

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