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2007年1月31日 (水)

日本人の英語力で一番足りないのは読む力? (仕事術・勉強法⑨)

私は中学、高校時代と英語が苦手でした。

数学は、1+1=2 と、ロジックに基づき答えがきちんと出てきます。これに対して、英語では、何ゆえ、I am とか he is とか、be 動詞が、am になったり、is になったりするのか、理由が分かりません。

ずっと英語は苦手だったのですが、高校時代に留学したいと思い、AFSの試験を受けて米国の高校に一年間留学しました(当時は、文化庁が最終選考をしていて、文部省のお役人の試験官から、『君は国を守る気概についてどう思うか』などと質問を受けたのを今でも覚えています。留学に際しての旅費は国が出してくれ、米国での滞在費は全てアメリカでの受け入れ家族とコミュニティが面倒見てくれました。)

こうして何とか留学出来たのですが、留学中、英語で苦労したことは、この前のブログで書いた通りです。

それでも留学先の町には当時は日本人が一人もいなく、日本語環境からは、完全に隔離されていたので、私は次第に夢さえ英語で見るようになっていました。

(『You have to use it.』とは良く言ったもので、一年間、日本語から完全に離れていると、母国語である日本語でさえ口から出にくくなるものです。)

帰国後、大学一年で英語検定1級を取り、大学三年で通訳案内業の資格を取ってからは、英語は私にとって生計を立てる上での道具となっていきました。

その後、興銀に就職してからは、スタンフォードに留学したり、シカゴに5年間駐在したりしました。そして興銀退職後も、外資系の投資銀行に勤務するなど、英語とは切っても切れない生活をしてきました。

こんな私が英語の面で、これまでに一番苦労してきたのが、①英語を読むスピードが圧倒的に遅いことと、②日本人の強いアクセントがある為、アメリカ人たちの輪の中に入りづらいことの2点です。

日本では、大学の教授とか識者の方たちが良く『日本人は英語の読み書きは良く出来るのだが話すのは苦手だ』などとコメントしていますが、私は、実は、この英語の読み書きこそが日本人にとって一番問題だと思っています。

ビジネススクールの授業中に、先生からプリントを渡され、その場で読んでから、みんなで議論をするという局面が良くありました。

『さあ、みんな読み終わったかな?』と先生が言う時、私は大抵6~7割くらいしか読み終わっていませんでした。結果、なかなか議論に加わることは出来ず、クラスの成績の8割が、class participation (授業での発言などによる貢献の度合い)によって決まると知っていても、どうすることも出来ず悔しい思いをしました。

また毎日の授業でも、翌日まで事前に読んでくるペーパーや書物の量は、半端ではなく、平均すれば、少なくともペーパーバックの書物1~2冊分は毎日読まされていたと思います。

それでも読むスピードはなかなか速くなれず、『読むスピードが一般の米国人に比し圧倒的に遅い→結果として、読む分量も少なくなる→その結果、読むスピードについての差は逆に広がっていってしまう』という悪い循環(vicious circle)に陥ってしまいました。

とにかく沢山読んで読むスピードを上げる、そして負の循環から、ポジティブな循環へとスパイラルを逆転させる。このことが英語のより良い使い手になる上で重要だと思っています。

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コメント

岩崎先生、こんばんわ。
英語といえば、僕が先生から聞いた上達の秘訣は、「ロングマン社の英英辞典を、丸ごと覚えれば良い!」と言うものでした。
その先生は、ちょっと変わった人で、「日本の英語の参考書や英和・和英辞典は誤った例文を載せている。語法をしっかり勉強したいと思ったら、ロングマン社の英英辞典を使うのが一番の近道だ。」と常に主張していました。
英英辞典を使って良い点は、たとえ、英文の中で知らない単語に出会っても、それを気にしないで、文章全体の意味を理解しようとアタマが働くことと、英語で考えるクセがつくことだと思います。
ですが、法律英語や金融英語を勉強する場合は、やっぱり、日本語の説明が載っているテキストを使うのが、僕には無難かな?などと思っています。

投稿: まさくん | 2007年2月 1日 (木) 21時18分

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