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2007年9月22日 (土)

日本株だけが安いのか

『サブプライムの影響を最も受けたのが日本だ。』 『日本株は米国株以上に値下がりした』- 最近こういった論調が目に付きます。

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昨日の日経金融新聞1面の『ベンチマーク』によれば:

今年2月26日(中国株暴落前)の株価を100とすると、

現在米国株は 109、中国株 177、日本株 90。

今年7月19日(サブプライム・ショック前。ニューヨーク株最高値の日)の株価を起点に考えれば、

(米、独、英並みに株価が回復していると仮定すれば、)日経平均は今頃 17,700円になっていなければおかしい・・

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確かに、日本だけが取り残されている感じがします。

それでは今の日本株のバリュエーションがおかしいのでしょうか。

(したがってこれから年末にかけては、バリュエーションが是正され、株価は上がっていくのでしょうか。)

個別の株式を見ていけば、今回の市場混乱期に安くなり、そのまま放置されている優良株が散見されるとか、バリュエーションがおかしくなっている部分が確かにあるように思えます。

しかしマーケット全体で見てみた場合、日本株のPERが米国やヨーロッパに比べて特に目だって低い訳ではないことに気がつきます。

むしろ問題はPERの“E”の部分、すなわち日本企業の収益力、競争力の低下にあるのではないでしょうか。

逆に言えば、きちんと収益力・競争力を強化しているところの株価はきちんと伸びていっています。

上の例では、今年2月26日の株価を100とすると、現在(9/20引値) 米国株は 109、任天堂は 174、東芝は 133 になります。

問題は、任天堂のようなところは別にして、全体としてみれば、まだまだ日本企業の収益力は欧米に比して見劣りし、経済全体としても足腰が弱いといった点にあるようです。

今年に入ってからの名目GDPの伸び率です(四半期ベースで見た場合の対前期比;%)

         2007年1Q  2007年2Q

日本       0.4       0.3

米国       4.9       6.7

ユーロ圏     1.4       0.9

株価は企業の収益力を反映させたものに過ぎません。

だとすれば、投資家としては個々の日本企業に対して、製品開発力の強化を始めとする、より一層の収益力、競争力の強化を期待したいところです。

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