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2008年10月24日 (金)

Collateral Damage

私がスタンフォードのビジネス・スクールに行って最初に受けた授業(1978年)がアカウンティング(会計学)。

教えてくれたのはマーク・ウルフソン教授(現在ではOak Hill Capital ManagementのManaging Partnerも兼務)。

当時スタンフォードのビジネススクールではバーナンキFRB議長も教えていました。

私はバーナンキの授業を取りませんでした(多分・・。たとえ取っていたとしても記憶に残っていません)が、ウルフソン教授によると

『バーナンキは大学で パネル・ディスカッションやスピーチなどを求められた際に、よく彼が研究していた大恐慌について話していた』

とのことです。

スタンフォードの先生としてはバーナンキよりも少しだけ先輩のウルフソン教授。

彼が、バーナンキとポールソン(財務長官)の仕事ぶりに成績をつけるとしたら、

『バーナンキは A。 間違いなく A ("Solid A") だ。一方、ポールソンには、B か B- しか与えられない』

というのがウルフソン教授の評価。

『なぜなら彼は “コラテラル・ダメージ” を miscalculate(誤算)したからだ。』

コラテラル・ダメージ。

そう言えば、アーノルド・シュワルツネッガーの映画に 『コラテラル・ダメージ』 というのがありましたね。

確かにポールソン氏には今後そういった評価が付いて回るかもしれません。

汚名挽回の為にもこれから先、がんばって欲しいと思います。

まだまだそのチャンスはあるのですから。

ところで、ウルフソン教授の上記のコメントは10月10日ー12日に行われたスタンフォード大学の Fall Reunions & Alumni Weekend でのもの。

以下の5人のパネリスト達が現在の金融危機について語っています。

Panelists
Dennis Lockhart, President and Chief Executive Officer of the Federal Reserve Bank in Atlanta.

John Taylor, Senior Fellow at the Hoover Institution. He is also a former SIEPR director and current Senior Fellow.

Mark Wolfson, consulting professor in accounting and finance at the Graduate School of Business, Managing Partner of Oak Hill Capital Management, and SIEPR Board member.

Anne Casscells, Managing Director and Co-President and Chief Investment Officer of absolute return strategies, Aetos Capital.

Darrell Duffie, Dean Witter Distinguished Professor of Finance at the Graduate School of Business and President-Elect of the American Finance Association.

司会は:

Moderator
John B. Shoven, the Charles R. Schwab Professor of Economics, the Wallace R. Hawley Director of the Stanford Institute for Economic Policy Research (SIEPR), and a Senior Fellow by courtesy of the Hoover Institution

このパネルの様子はon-lineでも見ることが出来ます。

約30分間の英語なのですが、これだけの人たちの興味深い分析を一度に聞ける(しかも無料で!)機会はちょっとないと思います。

ご興味のある方は下記をクリックしてみてください。

http://siepr.stanford.edu/news/stanalumniShort.wmv.

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コメント

岩崎先生、おはようございます。

日経平均、リーマン・ショック以降、多くのアナリストが想像していた通り、いよいよ8千円を割りましたね。
円も一気に1ドル90円の水準になり、このままだと、ほとんどの日本の輸出企業が赤字に転落しそうな勢いです。
自動車、家電製品のように過当競争の業種は、来年度は、大規模なリストラが実施されるかもしれませんね。
僕は、ついこの間、定期預金を下ろしてきたので、株式投資に回せるお金はあるのですが、この急激な円高では、理論株価も大幅に下がりそうですから、超慎重に様子見です。
しかし、長期的な株式投資の観点からは、今の時期は絶好のチャンスであることは、間違いないと思います。

投稿: まさくん | 2008年10月25日 (土) 06時21分

汚名挽回はマズいのでは…

投稿: バロン | 2008年10月26日 (日) 20時22分

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