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2008年12月23日 (火)

Oh, What a feeling!

11月13日のブログで以下のように書きました。

『投資先の経営陣が発するちょっとした発言(ほとんどの場合、新聞にごく小さな記事となって載るだけなのですが)が会社の中に進行している大企業病を見つける手がかりになったりします。

医者が小さなポリープを見つけて癌になる前に除去するのと同じで、そういった兆候が見られたら株価がどうであっても売ってしまいます。』

実はこう書いた後、私は昨日、文字通り内視鏡によるポリープ除去の手術になってしまい、今日はおとなしくしています。(一週間はアルコール厳禁と言われています。)

ところで、トヨタの社長交代。

一見したところ、日経や読売には見当らず(詳しくは『こちら』)、朝日のスクープなんでしょうね。おそらく。

私自身の株式投資という観点からすると、トヨタについては、ピーク時に比して、すでに4割ほど株式を売却してしまっています。(と言っても、まだ6割も維持しているんですから、トヨタにはがんばってもらわないと困るんですが・・)。

私が最初に『最近のトヨタはおかしいな』と思ったのは、2006年5月のセクハラ事件。詳しくは『こちら』

この種の事件は、日本のマスコミ(トヨタからのCM収入が大きい)は、あまり大きな記事にしません。

が、海外のマスコミは違います。

トヨタがアメリカで以前流していたTVコマーシャル(Oh, What a feeling!)に引っ掛けて、セクハラ報道当時、この言葉が海外の大衆紙のトップを飾りました。

そして、2007年9月14日のJames Press氏の退社

米国トヨタの重要人物で、トヨタ自動車本社の専務取締役を務めていた経営者です。

この方が競合他社に移ったというニュースなのですが、Press氏は、昭和45年から37年間、ずっとトヨタ一筋で働いてきて、日本国籍がないにもかかわらず、本社の専務取締役にまで上り詰めた方です。

トヨタは否定するでしょうが、本当に金銭的な理由だけで彼が競合他社に移ったのかどうか。(もちろん金銭的な要因も大きかったのでしょうが・・。)彼なりにここ数年の間に進行した、トヨタの変化を感じ取っていたのではないでしょうか。

実は私は10年以上も前に(興銀にいたときの話ですが)、トヨタのお手伝いをしたことがあります。

その時、トヨタの人たちと頻繁に接し、彼らの凄さに驚いたのが忘れられません。

その後も何人かのトヨタの方たちと時折お会いしてきましたが、皆さん、常に危機意識を持っていたのが印象的でした。

会社の業績が絶好調の最中にも

『うちはカローラとマークⅡが売れなくなれば倒産ですから・・』

と真顔で話します。

そういったトヨタの凄さ(常に危機意識を持った緊張感)が、2006年あたりから薄れてきた・・のではないでしょうか。

現在どの自動車会社も悲惨な決算になっており、外部環境が最悪なのは言わずもがなです。

しかし新社長には、環境のせいにせずに、ここ数年の間に進行してきた大企業病をこの際、徹底的に退治して欲しいと思います。

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コメント

江戸川柳では・・
「売り家と唐様(からよう)で書く三代目」。

投稿: 神保町 | 2008年12月24日 (水) 10時40分

大企業病が本当に蔓延しているのは若い世代の従業員で、会社ヒエラルキーのピラミッドの下のほうの人達だと感じます。

これがピラミッドの上のほうの人達(つまり経営者)にまで感染してしまったらもうその企業は終わりなのだなと思っています。

「新卒で大手企業の正社員採用=安泰」という考えがいまだ根強い日本社会、一流大学の大学生ほどご両親の保守思考をそのままそっくり受け継いだ人間が多いので新卒ながらにして大企業病です。

大企業病の根治は本当に可能なのでしょうか?

投稿: steamballoon | 2008年12月24日 (水) 14時52分

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