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2009年4月27日 (月)

ウォール街が死んだ週末

最近「リーマンが暴走して破綻したから世界が大混乱に陥った」といった論調を目にします。しかしこの説明は必ずしも正確ではありません。

一つには、破綻したのはリーマンでしたが、昨年後半はウォール街全体が崩壊の瀬戸際にありました。

(ジョージ・ソロスのように金融システムは既に崩壊してしまっており、「今や生命維持装置で生かされているだけ」と見る人もいます。)

* * *

金融機関の仕事のうち、大きく占める部分が、「リスクを管理する」ことです。

にもかかわらず、欧米各国の金融機関が「リスクの管理」ということに完全に失敗してしまった。。。

これはいったいどういうことなのでしょうか。

学者の方とお話しすると、「ロングテール」とか「不可逆性」といった難しい説明になってしまいますが、証券化商品の組成に際して、金融工学を駆使してコントロールしようとしたリスクは、主として「信用リスク」が中心でした。

これは債務者が支払えなくなるリスクです。債権債務に優先劣後構造を人為的につけ、信用リスクの高いものには金利を高くして投資家に販売する・・。

しかし今回問題となったのは証券化商品の流動性リスク、もっと別の言葉で言うと「信認のリスク」です。(もちろん根底には信用リスクの問題があります。つまり住宅バブルが続かなくなったことによって生じた信用リスクの増大が原因となって、証券化商品の流動性リスク、信認リスクに結びついていったのですが・・)。

こういった21世紀型のリスクに対する管理の体制を世界の金融機関と金融監督当局は更に一層磨きをかけていかなくてはなりません。

* * *

ところで、リーマン破綻の過程を克明に綴ったのが「ウォール街が死んだ週末」と題するウォールストリートジャーナルの特集記事です(『こちら』をクリックしてみてください)。

当時ウォール街の各社とも一様に同様な危機に瀕していたことが分かります。英文でチョッと読み応えがありますが、臨場感が伝わってくる記事です。

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リーマンブラザーズ破綻を扱った経済ドキュメンタリー・テレビ番組『ルビコンの決断』(4月23日放送分)は、連休中の5月6日昼12時からテレビ東京で再放送されます。

(BSジャパンでは5月6日夜10時から再放送)。

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バンカメによるメリル買収の背景には財務省、FRBからのプレッシャーがあったと報道され始めました。注目のバンカメ株主総会は今週火曜日(アメリカ時間)です。

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