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2009年8月 1日 (土)

老いてゆくアジア

先日、『老いてゆくアジア』の著者、大泉啓一郎さんのお話を聞く機会がありました。

本書は、アジア経済研究所の第29回「発展途上国研究奨励賞」を受賞した著作。

一般的には、アジアは活力に溢れ、繁栄が続くと思われがちですが、「一人の女性が一生の間に何人子供を産むか」という「合計特殊出生率」を調べてみると(データは2007年)、

 日本 1.3

 韓国 1.3

 台湾 1.1

 シンガポール 1.3

 香港 1.0

 タイ 1.9

 中国 1.7

といった具合で、少子化の問題はアジア共通です。

高齢化も急速に進んでおり、「高齢化社会」(65歳以上の人口が全体の7%以上)に移行する(した)年は

 日本 1970年

 韓国 1999年

 香港 1983年

 シンガポール 1999年

 中国 2002年

「高齢化社会」(65歳以上の人口が7%以上)から「高齢社会」(65歳以上が14%以上)に移行する(した)年は

 日本 1994年

 韓国 2017年

 香港 2013年

 シンガポール 2015年

 中国 2025年~27年

7%→14%になるのに要する(した)年数は、

 日本 24年

 韓国 18年

 香港 30年

 シンガポール 16年

 中国 23~25年

各国とも高齢化の問題は特に農村部に顕著で、人口が移動(農村→都市)するタイミングも20~24歳でピークに達し、年をとるにつれ、高齢者は農村に定着する傾向にあるとのこと。

『外国の研究者が渋谷の街角に立って観察しても、日本の高齢化問題は分からない。同様に我々が上海を見ても中国の高齢化問題は分からない。アジア各国の農村を歩いてみないと・・』

大泉さんのこの言葉には説得力がありました。 

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