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2013年1月19日 (土)

再定義

「我々は自分たちのビジネスを再定義した。我々は単なる航空会社ではなく、総合的なトラベル・サービス・カンパニーだ」

その昔、ユナイテッド航空はこう宣言してレンタカーのハーツやウェスティン・ホテルを買収していきました。

しかしこれらの買収は間違いであったことがやがて判明します。

株主としては、投資先の会社がこのようにビジネスの再定義を始めた場合は注意しなくてはいけません。

会社がビジネスの領域を拡張させ、「総合サービス事業」へと展開する場合には、はたしてほんとうにそれが正しい戦略なのか、投資家の目で、その戦略を吟味する必要があるのです。

たとえば昨年1月。

NTTドコモは、(単なるケータイ電話会社ではなく)「モバイルを核とする総合サービス企業」を目指すとして、野菜の宅配会社「らでぃっしゅぼーや」を買収しました(『こちら』)。

買収後の株価の推移を日経平均と比較してみます。

チャート画像

買収が実施されたのが1年前の1月30日(公開買付け決議)。

その後、1年間で日経平均は赤線の通り 3割近く上昇しましたが、ドコモの株価(青線)は逆に5%ほど下落しました。

「ドコモ株の下落はiPhone 5 の発売に伴い、ユーザーがauやソフトバンクに逃げたため。

らでぃっしゅぼーやは関係ない」

こう思われる方も多いと思います。

しかし新聞報道によれば、そもそもドコモがiPhone を取り扱わないのは、「iPhoneが垂直統合モデル」で、ドコモが提供しているサービスがiPhone では使えないからだとのこと(『こちら』)。

つまり自分たちを、(単なるケータイ電話会社ではなく)「モバイルを核とする総合サービス企業」と定義しているからこそ、「らでぃっしゅぼーや」の買収は意味あるものとなり、iPhone は取り扱えないということになってしまうわけです。

このドコモの戦略が正しいかどうか・・。

審判を下すのは我々消費者です。

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