テンバガーを狙え(その8)
ウォーレン・バフェットは、「自分は85%グレアム、15%フィッシャー」と言っているように、成長株を追い求めることはせず、ハイテク株には手をつけませんでした(この辺がフィッシャーとの違いです)。
バフェットはコカコーラなど「景気変動に左右されにくくて、じっくりと時間をかけて着実に値を上げていく」株を好みました。
「フロントガラスよりバックミラー (the rearview mirror is always clearer than the windshield)」との言葉を残していますが、道路の前方が見通せないときは、自分がどこに向かっているかを判断するのは容易ではありません。
彼は曇ったフロントガラスを持つ商品(とくにハイテク株関連)には興味を示さず、着実な過去から延長線を見通すことを好みました。
「これから先、人々は今まで毎朝してきたような髭剃りをしなくなるだろうか、
コーラを飲まなくなるだろうか、
ディズニーランドに行かなくなるだろうか、
自動車保険をかけなくなるだろうか」
そう考えて、どれもその可能性はきわめて低いとの結論に達し、ジレット(髭剃り)、コカコーラ、ディズニーなどの株を安値で拾いました。
結果的にこれらの株は長い時間をかけてテンバガー(もしくはそれ以上)になりました。
ディズニーの株については失敗もしています(もちろん成功も)。
次回は有名な「カリブの海賊の5倍」の話をしましょう。
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