大方の予想通り
FRBは29日のFOMC会合で資産購入額を2月から月$75→65billion に縮小することを決定。
昨年12月18日の会合で1月から月$85→75billion に縮小することを決めたの続く第2段。
(ドル・円推移;5分足)
そもそもバーナンキは12月会合後の記者会見で今後もFOMCの会合ごとに$10billion規模の減額を進め、2014年内にも新たな資産購入(QE3)を終えることを示唆していました。
ということで、これを先読みして、ここ数日間「新興国通貨は売られ、株価は下落」といった状況が続いていました。
もっともこれだけ新興国への影響が大きいことが分かってくると、一部の市場関係者の間では
「もしかするとFRBは減額のペースを一時的にせよ緩めるかもしれない」
という淡い期待(といっても可能性10%くらい)があったのも事実。
しかしFRBにしてみれば、「もしも新興国経済がQE3に立脚しているというのであれば、それはそれでおかしい」といった立場だったのではないでしょうか。
いずれにせよ、大方の予想通りFRBは従来示唆されていた通りのペースでの縮小を決定。
為替(ドル・円)は上図の通り一時101円台になりましたが、102円25銭のレベルに戻しています(30日7時)。
ただ新興国通貨は、というと、たとえば南ア・ランドの同じ時間の動きを見てみますと、ドル・円とは違って、戻しは弱い状況(下図)。
(ランド・円推移;5分足)
ダウ平均株価は1.19%の下落で終わりました。
FRBの声明文は『こちら』。
FRB内には珍しく反対者が誰もいませんでした。
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