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2015年2月27日 (金)

人工知能

会社四季報 ONLINE で連載している『“近未来”を見据えた投資術』

Shiki

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第2回は『人工知能について』 (第1回の「近未来の先端医療」については 『こちら』)。

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人工知能を語るうえで欠かせないのが、最近のディープ・ラーニングの進化。

ディープ・ラーニングとは、人間の脳のニューロン(神経細胞)やシナプス(神経網)の仕組みを模した手法で、コンピューターに、ものごとを学習させ、知能を発達させていく手法。

従来は、リンゴは赤い、リンゴは丸いなどの特徴を人間の手によって定義しなくてはいけませんでしたが、ディープ・ラーニングではコンピューターが自動で物体の特徴を抽出して認識するようになります。

2012年6月、グーグル(ジェフ・ディーン博士)とスタンフォード大学(アンドリュー・ング准教授)が共同で、大量のデータをコンピューターに解析させ、「猫」を認識させました。

上の写真はコンピューターが認識した「猫」のイメージ。

この写真を掲載したニューヨークタイムスの記事(『こちら』)は、グーグルとスタンフォード大学の共同実験についてわかりやすく説明しています。

と言っても、これはもはや3年近くも前の話。

人工知能を巡る最近のグーグルの動きと日本企業の動向は―?

詳しくは会社四季報 ONLINE『こちら』の記事をお読みください。

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2015年2月24日 (火)

投資信託について

昨日は日経CNBCテレビ、日経ヴェリタストークに出演しました。

「投資信託」について。

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現在日本の投資信託は約5000本。

東証に上場している企業の数(外国企業、日銀、REIT、ETFなどを含め約3800社)よりも多くあります。

この中から優れた投信(もしくは自分にあった投信)を選び出すのは容易ではありません。

どういった点に気をつければいいのか。

また投資家の平均保有期間が短いなど、日本独自の問題点についてもお話ししました。

再放送は26日(木)21時15分~です。

【参考】 

金融庁「金融モニタリングレポート」2014年7月『こちら』)  

・ 投資家の平均保有期間:2年(上記レポートの87頁)

・ 2003年3月末から10年間、2年ごとに、その時々に最も人気のあった投資信託に乗り換える売買を行った場合の収益状況について試算を行ったところ、10 年を通じて、投資した資産は3%減少(上記レポートの88頁)

(注)金融機関が投資家に対して乗り換え売買(回転売買)を働きかけ、投資家がこれに応じてしまうと、販売業者としての金融機関は販売手数料がその都度入り、結果、儲かりますが、投資家としては手数料倒れに終わってしまいます(上記金融庁の試算結果を参照)。

投資家としては、回転売買の餌食にならないことが重要です。

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2015年2月22日 (日)

研究者として成功する条件はVW

今から40年以上も前。

早稲田大学在学中(1973.4~1977.3)の私は当時、日本証券奨学財団(1973年7月設立)から奨学金を得て、なんとか大学を卒業することが出来ました。

この奨学金は、

①奨学生の専攻分野を制約しない

②奨学金は給付され、返済の義務がない

③奨学生の学業終了後の進路は自由である

ことを特徴としていました。

財団の方々と奨学生との交流の場もありました。

初代理事長の瀬川美能留さん(元野村證券社長;1906~1991)にお会いした際には、

「社会に出たらこういった点に注意した方がいい」

といった助言を頂きました。

瀬川さんのお話は当時学生だった私にはひじょうに印象深く、その内容は今でも覚えています。

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  (上の写真は東洋経済新報社『私の証券昭和史』より) 

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さて、一昨日。財団創立40周年記念講演会がありました。

講演者は山中伸弥教授。

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以下は山中先生のお話(要旨のみ)です。(講演内容をメモ書きしたものから再現していますので間違いなどあるかもしれません。また講演は1時間以上にも及ぶものでしたが、再現できたのはほんの一部です。)。

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『私の父は東大阪で町工場をしていました。私は昭和56年、神戸大学に進み、下宿をしていました。

ちょうどその頃、父が病気になり、工場の行く末も分からなくなり、このまま下宿を続けることができるかどうかさえ分からなくなりました。

その時、大学から日本証券奨学財団の奨学金の話がありました。 

そして、5年間、奨学金を頂き、医学部を卒業することが出来ました。奨学金のお蔭でスポーツと勉学に集中することが出来ました(どちらかと言うとスポーツ、ラグビーの方に集中しました)。 

大学卒業後、臨床医(整形外科医)になりましたが、その後、大阪市立大学に入り直し、基礎医学の道に進みました。 

ポスドクで米国のグラッドストーン研究所へ行き、ロバート・メイリー所長から教わった言葉が、「研究者として成功する秘訣はVWだ」というもの。 

メイリー所長はVW(フォルクスワーゲン)に乗っていましたが、この場合のVWは、ビジョン(Vision)とハードワーク(Hard Work)』

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 (【岩崎注】上の写真は山中教授ご夫妻とメイリー博士ご夫妻。メイリー博士が寄稿している文章から掲載させて頂いたものですが、メイリー博士のこの文章は価値ある示唆に溢れるものです:http://www.anakarder.com/sayilar/90/buyuk/204-206.pdf )。

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『日本人はハードワークに関してはどの国の人にも負けないと思いますが、ビジョンはどうなのでしょうか・・・。大学でしかるべきポストを得たいなどというのはビジョンではありません。

私は基礎医学に進もうと思った「初心」(臨床医としては救えない患者さんを救いたい)を思い出し、これまでのキャリアで常に自分のビジョンを確認するようにしてきました。

ところで私は米国で研究をしていましたが、妻と2人の娘が先に日本に帰国しました。

妻は子どもの教育を考え、「日本人として育てたい」と考えたからです。

私も賛成はしましたが、家族がいなくなり一人になると結構大変でした。

そこで私も日本学術振興会特別研究員として帰国しました。 

しかし日本ではアメリカと違って、例えば実験用のネズミの管理もすべて自分で行わなくてはならず、研究環境が全く違います。 

PADというのは私が使う造語ですが、私はPost America Depresssion (アメリカ帰国後うつ病)に襲われました』

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『しかし私は自分の人生を振り返ってみて、「辛いときには救いの手がやってくる」ということに恵まれていたと思います。 

「辛いときの救いの手」というのは、これまで3つあります。 

最初は神戸大学の学生のときで、奨学金に救われました。 

2つ目と3つ目はともにPADのときです。 

2つ目の方は、1998年ですが、Dr. James Thomson がヒトES細胞の樹立に成功しました。

(ただまだこのときの方法は不妊クリニックに訪れたカップルの体外受精卵のうち出産に使われなかった受精卵をカップルの同意を得て使うという方法でした。ブッシュ大統領やローマ法王は倫理的もしくは宗教的理由から反対の立場でした)。

けれどもヒトES細胞の樹立の知らせによって、私は、私のやろうとしていることに道が開けていくような気がしてきました。 

3つ目の救いの手は1999年12月、奈良先端科学技術大学院大学で独立した研究室を持てるようになったこと。37歳でした。

高橋君、海保さん、徳沢さんの3人の大学院生が翌年4月に研究室に入ってくれました。

この3人をはじめ技術員の一阪さんなど、何人かの人が先ほどのビジョンのもとにハードワークをしてくれました。

そして、彼らの頑張りでできてしまったのがiPS細胞です』

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『iPS細胞は、患者さんの皮膚の細胞に4つの遺伝子を送り込むことによって出来ました。 

ハーバードなど他の大学でもiPS細胞をつくろうと頑張っていましたが、彼らは遺伝子がひとつと考え、いろいろな実験を繰り返していました。 

我々が先を行くことが出来たのは、遺伝子はひとつではなく複数だろうなと考えていたからです。 

iPS細胞からつくった心臓の細胞は拍動します。これを見ると感動します。 

さて、iPS細胞はこれから先、①再生医療と②創薬の分野で、大きな力を発揮します。 

昨年9月には理研CDBの高橋正代チームリーダーが加齢黄斑変性の治療にiPS細胞を使った移植手術を世界で初めて実施しました。 

パーキンソン病の治療にiPS細胞を使うことも高橋淳教授が中心となって進めています。 

このように再生医療の面では日本が世界のトップを走っていると言っていいでしょう。 

創薬の面でもiPS細胞を使うことで病態を再現できます。

妻木範行教授はスタチンが軟骨無形成症(Normal Achondroplasia)の病態を回復することを見出しています』

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なお山中教授がノーベル賞を取る前になりますが、2010年の講演内容が『こちら』にアップされています。1時間20分の動画です。

そもそもES細胞とは何か、iPS細胞とは何かについて、山中教授が分かりやすく説明してくれています。

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2015年2月19日 (木)

<香り>はなぜ脳に効くのか―アロマセラピーと先端医療

昨晩の勉啓塾は、メディカル・アロマセラピーの日本の第一人者である、昭和大学医学部・主任教授の塩田清二先生による香りの話。

先生は『<香り>はなぜ脳に効くのか~アロマセラピーと先端医療』の著者でもあります。

        Kaori

【以下、本書の一部から】

トレッキングやハイキングに出かけて、森の香りを嗅いでリフレッシユするという人は多いでしょう。 

街中を歩いていて、おいしそうな料理のにおいが漂ってくると急に空腹感を覚えた.....という経験もあるのではないでしょうか・・・ 

リラックスや安眠を促すために、部屋の中でアロマ(精油)を香らせる習慣も広まってきました・・

歴史上の人物も香りを愛してきました。 

クレオパトラは香料の貿易で地位を築き、また、寝室に厚くバラの 花を敷き詰め、その香りでユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザ)やマルクス・アントニウスを誘惑しまし た。 

マリー・アントワネットのバラ好きは有名で、ベルサイユ宮殿内にある離宮、プチトリアノンに香りのいいバラをたくさん育て、それらを浮かべたアロマバスを楽しんだという記録が残っています・・・ 

1991年、リチャード・アクセルとリンダ・バックが嗅覚受容体遺伝子を発見し、2004年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。 

ここから嗅覚と脳の関係の研究が急速に進み始めましたが、《香り》の脳におけるメカニズムはまだまだ解明されていないといってもいいかもしれません。 

なぜかというと、化学物質としての「におい分子」の分子構造は明らかになっているのに、その分子からの刺激を嗅神経がどのように伝え、脳がどう読み取るのかという仕組みには、謎が多く残っているからです。 

こうした《香り》と脳の関係の最新研究を、一般の方々にわかりやすくお伝えするのが本書の目的です。

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まだまだ分からないことが多そうですが、レモングラスのアロマが認知症の改善に役立ったといった例もあるなど、ひじょうに興味深い分野です。

そう言えば、昔からある檜風呂も檜の香りに癒されているといった面があるのかもしれません。

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2015年2月15日 (日)

ハート形の島

バレンタイン(米国時間)に相応しく「ハート型」の島の写真がアメリカのサイトに投稿されました。

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実はこの島、米国西海岸のニューポート・ビーチ市にあるバルボア・アイランドという人工の島です。

ハート型の右側、写真で言うと右上の海岸すぐ近くに、高校時代に1年間(AFS留学でアルフォルド家の一員として)住んでいました。

角度によってハート形に見えるとは今日初めて知りました。

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2015年2月13日 (金)

“近未来”を見据えた投資術

会社四季報ONLINEで『“近未来”を見据えた投資術』と題する記事の連載を始めました。

第1回は「近未来の先端医療」について。

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加齢によって低下してしまうさまざまな機能をもう一度活性化させる働きがあることで注目されるNMN。

「NHKスペシャル・ネクストワールド 私たちの未来」でも紹介されましたが、このNMNを製造し、研究用途に限定して販売している会社がオリエンタル酵母工業。

このほか記事では、アルツハイマー型認知症の症状を抑える薬の開発で有名なアバニアを買収した大塚ホールディングスの戦略や、米国のGen9社などにも触れています。

詳しくは『こちら』をどうぞ。

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2015年2月11日 (水)

時価総額7000億ドルの壁

「やはり」というか、人類史上(ちょっと大袈裟ですが)、最初に時価総額7000億ドルを突破したのはアップルでした。

米国時間で昨日のことです。

このときCEOのティム・クックはゴールドマン・サックスの「テクノロジー&インターネット・コンフェレンス」に出席していました。

ゴールドマンのコーン社長に「7000億ドル突破のときにどこにいたのか、あなたはきっといつまでも覚えているでしょう("You will always remember exactly where you were")」と祝福されたとか・・(『こちら』)。

7000億ドルというと現在の為替レートで84兆円。

日本最大の時価総額(26兆円)を誇るトヨタの3倍強になります。

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    (上図は5年間の株価推移)

ちなみに、この日、アップルは1000億円以上を投じて、ファースト・ソーラー社とパートナーを組み、太陽光発電プロジェクトを立ち上げることを発表(『こちら』)。

本社ビル、データセンター、カリフォルニア州内のすべてのアップルのオフィスと52のアップルストアが太陽光による電力を使うことになるとのことです(このニュースはファースト・ソーラー社の株価を高騰させましたが、アップルの株価がこのニュースでとくに上がったわけではありません)。

さて次の「基準点」である時価総額8000億ドル超え。

これを達成するのは、はたしていったいどの会社か。そしていつになるのでしょうか・・。

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2015年2月10日 (火)

The 21 (3月号)

本日発売の『THE 21』(PHP研究所)3月号。

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84頁にインタビュー記事が掲載されていますので、宜しかったらご覧になってみてください。

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2015年2月 5日 (木)

右脳インタビュー

右脳インタビューというサイト(『こちら』)がありまして、毎月1回、さまざまな分野の方とのインタビューが掲載されています。

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たとえば第23回は劇画家の「さいとう・たかを」さん(『こちら』)。

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第62回は脚本家の「ジェームス 三木」さん(『こちら』)。(これまでインタビューされた方々のリストは、『こちら』をご覧ください)。

今月は第111回ですが、私へのインタビューが掲載されています(『こちら』)。

今回の私へのインタビューは投資銀行などの話が中心。

①金融機関(証券会社、銀行)に勤める方、②投資銀行に興味ある方、③M&A業務に関心ある方、④金融行政に関心ある方などは、ご興味をもって読んでいただけるかもしれません(『こちら』です)。

 

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2015年2月 3日 (火)

1月の総合ランキング2位

以下の青字は、SBクリエイティブさんのツイート(『こちら』)。

「有隣堂アトレ恵比寿店では、『残酷な20年後の世界を見据えて働くということ』がなんと1月の総合ランキング2位の売り上げとなりました! 朝日新聞の書評にも取り上げられ、本書まだまだ勢いのあるビジネス書です!! 」

(ビジネス書だけではなく)総合ランキングで2位というのには、ちょっとびっくりしました。ちなみに写真で見ると、1位は『フランス人は10着しか服を持たない』、3位は直木賞を受賞した西加奈子の『サラバ!』。『サラバ!』は私も買って読もうとしていた本です。

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2015年2月 2日 (月)

Money Never Sleeps (第2回)

日経ヴェリタス紙の読者カフェ欄(61頁)のコラム、「Money Never Sleeps」の第2回が、今週号(2月1日発売)に掲載されました。

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                   Nv

第2回のコラムはこんな始まりです。

『「今ハビブが来日中です。明日、午後のご都合はいかがですか? ハビブは岩崎さんと会いたいということです」

 こんな短いメールが伊東映仁元日本たばこ産業(JT)常務から届いた・・・』

     Mns40

宜しかったら続きをヴェリタス紙面でご覧になってみてください(個人投資家の方には株式投資を行う上で、参考になると思います)。

次回の「Money Never Sleeps」掲載は3月22日になる予定。

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2015年2月 1日 (日)

朝日新聞書評

本日の朝日新聞書評に掲載されました(第14面)。

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下の写真は、東京都内ターミナル駅に近い本屋さんでのランキングが10位だったということで、知り合いが送ってくれました。

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