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2015年9月 9日 (水)

企業のグローバル化

2008年に日本は「人口減少社会元年」を迎えました(『こちら』)。

黙っていてはマーケットが縮小するだけなので、内需型企業と称される会社でさえも、海外でM&Aを行うところが出てきました。

例えば太平洋セメントは、米国の建築資材会社マーチン・マリエッタ・マテリアルズグループからカリフォルニア州のセメント工場を買収すると発表(『こちら』)。

しかし一方で、海外事業(海外企業のM&A)が上手くいかず、それがもとで躓いてしまう企業も少なくありません。

最近の例ではグリー。

2011年には海外展開を急ぎ、一時は世界9ヶ国にまで進出しました。

しかし2013年には中国、イギリス、オランダ、ブラジル、ドバイの各拠点の閉鎖に追い込まれます。

チャート画像

         (グリーの株価)

インデックスが民事再生法の適用申請(2013年6月27日)した時も、

「国内外の企業を対象とした事業買収を行ってまいりましたが、特に海外買収案件では予想どおりの収益が上がらず、多額の投資損失が発生しました」

と説明しています。

いったいなにが海外展開の成否を分けるのでしょうか。

成功している会社を見ると、成功要因として

(1)経営者の強い意志(日本たばこやユニクロ)

(2)長い年月で培われた企業のDNA(味の素、TOTO)

といったようなものが見られるような気がします。

たとえばTOTO。

本来、陶器は重くて輸送する際に割れてしまうリスクもあります。

つまり輸出には不向き。

でもTOTOは、もともと「東洋陶器」という社名にあるように、古くから海外を見据えてきました。

最初の海外拠点であるインドネシアに進出したのは1977年。

長い年月をかけてようやく海外比率を約2割のところまで持って行ったのです。

今から20年近く前のことですが、TOTOが北京で工場を建設している現場で、現地駐在のトップの方に話を聞いたのを思い出しました。

成功している企業の駐在員は現地でお会いすると、人間味豊かで旺盛なチャレンジ精神を感じさせてくれます。

* * *

7日(月曜日)の日経CNBCテレビ「日経ヴェリタストーク」では、企業の海外展開についてお話ししました。

『こちら』です。

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