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2017年6月21日 (水)

MBS、皇太子に就任

サウジアラビアの若き実力者、31歳のムハンマド氏(現在のサルマン国王の息子)が副皇太子から昇格して、皇太子に就任(『こちら』)。

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  Mohammed bin Salman CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

これまで皇太子だったナエフ氏(Mohammed bin Nayef)はその任を解かれ、内務大臣などの全ての役職も剥奪されたとのこと。

ムハンマド氏(Mohammed bin Salman)は頭文字をとってMBSとも称されてきました(『こちら』)。

カタールとの対立を強め、イエメン内戦にも介入するサウジ(『こちら』)。

中東情勢は混迷の度合いを深めます。

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2017年6月20日 (火)

定年後 年金前

2011年2月に出した『定年後 年金前』という本。

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発売後1ヶ月ほどで4刷まで刷られました。

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そして3月11日、東日本大震災が発生。

製紙工場も稼働停止になりました。

いずれにしても日本中がたいへんで本どころではありませんでした。

最近になって、どういうわけか、この本がまた売れ始めたとのことで、6年ぶりになりますが下記の通り本日の朝日新聞(2面)に広告が出ました。

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実は最近定年後に関する本がいろいろと出版され、現在チョットしたトレンドになっているといった事情もあるようです。

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2017年6月17日 (土)

ホールフーズ・マーケット

1978年、当時25歳のジョン・マッキーは大学を中退していて、何か自分でビジネスをしたいと考えていました。

彼は友達のレネ・ローソン(21歳)とともに、地元テキサスで、セイファーウェイという小さな店をオープンすることにしました。

当時米国ではセイフウェイ(Safeway)というスーパーが流行っていましたが、2人が考えたのはこれをもじって、セイファーウェイ(SaferWay)とするというもの。

Safe(安全)よりも、「もっと安全(Safer)」という意味合いを込めて作った自然食の小さな店でした。

家族や友達から4万5000ドル(約5百万円)を借りての開業でした。

2年後の1980年。

ジョンとレネの2人は クレッグ・ウェラーとマーク・スカイルズという別の2人組と出会い、自然食品の店をスーパー・マーケットの形式にしてみようと考えるようになります。

これがホールフーズ・マーケットの出発点。

いまでは北米と英国に465店舗を展開するに至っています。

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Whole Foods Market Headquarters in Downtown Austin From Wikimedia Commons

昨日アマゾンはこのホールフーズ・マーケットを137億ドル(1兆5000億円)で買収。

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、

「ホールフーズは最高の有機野菜やオーガニック食品を提供し、多くの消費者に支持されている」

(Millions of people love Whole Foods Market because they offer the best natural and organic foods)

とコメント。

株式市場もアマゾンの動きを評価し、アマゾン株は2.4%上昇。

ホールフーズ株の方はアマゾンによる買収価格にさや寄せされる形となって29.1%も上昇しました。

買収に際してアマゾンをアドバイスしたのはゴールドマンサックスです。

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2017年6月14日 (水)

誰にも悪気はなかった話

上杉周作さんの今年2月22日付のブログ、『シリコンバレーのエンジニアが語る、誰にも悪気はなかった話』

いきなり目次から始まります。

第一章: ヒーロー童貞

第二章: 1億ドルのご褒美

第三章: 10億ドルのご褒美

第四章: 民主党と共和党

第五章: 住民の集会と金持ちの集会

第六章: エイボン校

第七章: セントラル校

第八章: 学区長

第九章: 最終兵器

第十章: チャータースクールの光

第十一章: チャータースクールの闇

第十二章: 四面楚歌

第十三章: 反省会

第十四章: 地に足がついている取り組み

おわりに: 議論の質を上げよう

* * *

著者自身が

『有料にすることも考えたのですが、そうするとお金のない若い人ほど読まなくなってしまうので無料にしました』

と書いている(『こちら』)ように、これは有料であってもおかしくないし、1冊の本として出版されても買う人は結構いるように思います。

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       (Photo from Mr. Shu Uesugi's Blog)

読むのに1~2時間はかかりますが、

(1)アメリカの社会が抱える問題、

(2)アメリカでの教育改革への取り組み、

(3)寄附(効果的な寄附の方法)、

(4)日本の社会が抱える問題

などについて、関心ある方は、是非読んでみると良いと思います(『こちら』で全文をお読み頂けます)。

* * *

ブログの冒頭、East Palo Alto のことが出てきます。

スタンフォード大学のあるPalo Altoに隣接するこの町は、シリコンバレーに住んだことがある人なら恐らくは誰でも知っているであろう、「やや問題を抱えた」地区。

平均住宅価格(ZILLOW HOME VALUE INDEX)を見てみると Palo Alto は、2.5百万ドル(2億8000万円;『こちら』)。

対する East Palo Alto は、いまは0.76百万ドル(8300万円;『こちら』)ですが、5年ほど前は0.27百万ドル(3000万円;『こちら』)。

数年前までは East Palo Alto は治安もあまり良くない地区だったのです。

(上杉さんのブログにも出てきますが、2005年、フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグはEast Palo Alto のガソリンスタンドで酔っ払いに銃を突きつけられたのだとか・・)。

* * *

さて、このブログでは、マーク・ザッカーバーグが、East Palo Alto に1.2億ドル(132億円)の寄附をする話から始まります。

そして実はその数年前にザッカーバーグは東海岸ニュージャージー州Newark市に1億ドル(110億円)を寄附していたと、話が続いていきます。

そして、読むのに1時間以上はかかるであろう「このブログ」の主題(第2章~第13章)は、ザッカーバーグによる寄附をきっかけとして推進されることとなったNewark市での教育改革の話です。

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ブログの表題である『誰にも悪気はなかった話』とは、

(1)ザッカーバーグは110億円を投じ、Newark市に教育改革をもたらそう努力した、

(2)これに応えて、市長や州知事たちも、恵まれない子どもたちがきちんとした教育を受けられるようにと熱意を持って教育改革に取り組んだ

(3)にもかかわらず、結果として上手く行かずに(どちらかと言うと)失敗してしまった

という話です。

詳しく読んでいくと、どこに失敗の要因があったのか、なんとなく分かる気がするのですが、これ以上ここで述べるのは控えますので、是非ブログを読んでみてください(『こちら』)。

* * *

ところで話は変わりますが、2005年のことです。

スタンフォード大学のビジネス・スクール卒業後25周年の同窓会が開かれました。

卒業後5年ごとに大きな同窓会を開いてきているのですが、25周年はとくに大きなイベント。

28~30歳位で卒業した人が53~55歳になり、なかには引退する人も出てくるからです。

このときの同窓会のテーマは Giving Back。

そろそろ自分たちも社会に対して何か恩返しをしようと、出席者全員で話しました。

そして出来たのが、Project Redwood(『こちら』)。

同窓会で全員が一堂に会して話し合い、そのままその会がプロジェクト(日本流に言えばNPO法人)の発起人集会(設立総会)となりました。

そしてその会でクラスメートのなかから理事を決めて、プロジェクト(事業)がスタートしました。

それから5年後の2010年。

卒業30周年の同窓会の際に理事たちによる事業報告会が実施されました。

感心したのは、Project Redwoodが設立されるや否や、実際にお金を使い始める前に、理事たち(全員がクラスメートです)が手分けして、類似のNPO法人、財団(たしかカーネギー財団も含まれていたと記憶しています)などを訪問。

NPO法人運営に際しての留意点などのヒヤリングをかけたとのことです。

ビジネス・スクールの卒業生たちが辿ってきたそれまでのキャリアは、 For Profit の組織運営(経営)。

それとは全く違った For Non-profit の組織となると、どうやって運営したらいいか分からないことだらけになります。

だとしたら、すでにこの分野で実績のある組織を運営している人たちを訪ねて徹底的にヒヤリングをかけようとの発想でした。

その甲斐もあって、Project Redwoodは10年以上を経過しても順調に運営され続け、結果も出しているように思います(『こちら』)。

上杉さんのブログを読みながら、そんなことに思いを馳せました。

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2017年6月11日 (日)

空飛ぶドクター

昨晩は、AFS時代の同期坂本医師と一緒に食事をしました。

坂本医師は先々週からイタリアに行っていたとのこと。

帰国後、地元福岡には帰らずに、そのまま東京で学会に出席。

地元に帰る前の晩に私との食事に付き合ってくれました。

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坂本医師については、日経電子版「日経BizGate」の「私の道しるべ」が特集記事を組んでいますのでご覧になってみてください(『こちら』)。

以下は「日経BizGate」に載っていた坂本さんのコメント。

『「空気を読む」という言葉が嫌いです。

周りに迎合することが美徳とされているのは日本だけで、海外に出ると本当に多様な考えや感じ方があることに気がつきます。

若い人にはとにかく一度海外へ出てみてほしいですね。

いろんなギャップに驚きますが、それが楽しみでもあるんです』

なお坂本さんは、『医師と行く 諦めていた夢が叶う旅』という本の著者でもあります。

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「今年はほぼ毎月海外に出かけていくスケジュールになっている」という坂本さん。

イタリアにはとくに足繁く出かけているようで、すでに24回目になるとのことでした。

* * * * *

ところで先週は私もパリに行っていました。

行っている間に、ノートルダム大聖堂付近で警官襲撃事件が起きましたが、その前の週(3日)にもロンドンでテロが起きる(6人が死亡)など、ヨーロッパではいつ事件に巻き込まれても不思議でないような状況。

また今回パリに行って、改めて「移民が増えたな」と実感。

中心部はそれほどでもないのですが、帰国日、空港に向う際に通った地区ではヨーロッパというよりも、むしろ中東やアジアの街角といった感じのところもありました。

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2017年6月 4日 (日)

若い異才 すくい上げる仕組みを

本日の日経ヴェリタス『Money Never Sleep』のタイトルは、『若い異才 すくい上げる仕組みを』。

Gunosyの共同創業者、関喜史さん(29歳)と先日面談しました。

関さんいわく、

『私は現在「未踏ジュニア」プロジェクト(経産省後援)で、プログラミングが得意な17歳以下の子供たちに接しているが、日本には優秀な子供たちがたくさんいる。

こうした子供たちをすくい上げる仕組みが必要だと思う』

ちなみに「未踏ジュニア」については『こちら』をご覧ください。

以下は本日の『Money Never Sleep』の一部(全体の20%くらいです)。

全文については是非日経ヴェリタス紙をご覧ください。

* * *

『全ての科目をそつなくこなし協調性にも富む――。

そんな人材が社会に出て上層部を形成しているのがいまの日本だ。

コンピューターは専門部署に任せていると言う経営者も多い。

しかしこれからの時代、それでは取り残されてしまうだろう。

一つの分野に秀でていれば、たとえ他は至らなくても目をつぶる。

学校でも会社でもそういった意識改革が必要だ。

プログラミングの世界では有能な人のコードの生産性(プログラム・コードを書くスピード)は普通のプログラマーの100倍にもなるという。

そこでは旧来の生産性の概念はもはや通用しない。

理研のAIユニットは一部では「最後の希望」とささやかれる。

我々に残された時間はそんなに多くない。

日本の逆転を託せる人材を発掘し、育てる仕組みが必要だ』

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2017年6月 3日 (土)

David Einhorn vs. GM

David Einhornについてはリーマンショックやユーロ危機のときに、このブログに書いてきました(『こちら』『こちら』)。

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さて6月7日に行われるGMの株主総会。

これを目前にして、「David Einhorn vs. GM」 のプロキシー・ファイト(Proxy Fight;委任状争奪戦)がどうなるかが、現在米国のマスコミを騒がせています(たとえば『こちら』)。

David Einhorn の主張はどういったものなのか。

昨日Einhornは、Bloomberg TV の 『Bloomberg Daybreak: Americas』に出演して、インタビューに答えました(『こちら』)。

15分間の動画ですが、プロキシー・ファイトや種類株などについて興味ある方、GMやテスラの株価についてDavid Einhornがどう考えているかを知りたい方は、ご覧になってみると面白いと思います(インタビューは英語で、日本語の字幕はありませんが、分かりやすい英語です)。

David Einhorn は種類株の利点を、ソフトクリームのバニラ・チョコレート・スワールにたとえて説明します。

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『バニラ(たとえば配当)の好きな人にはバニラを。

チョコレート(たとえばキャピタルゲイン)の好きな人にはチョコレートを。

株主に選択を与えよ。

スワールにして出すのではなく、株主に好きなようにミックスさせよ』

ひとことで言うと、こういうことなのでしょうが、種類株は成功する場合とそうでない場合とがあります。

選択の幅があり過ぎると分かりづらくなってしまうからです。

はたしてGMの株主はDavid Einhornの提案にどう答えるのか。

7日の総会が注目されます。

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