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2017年8月24日 (木)

夏休み

夏のこの時期になると、「夏休みは取りましたか」とか「どちらに行きましたか」といった質問をよく受けます。

しかし14年前に独立・起業してから、私は夏休みをほとんど取っていません。

思い起せばサラリーマン時代(23歳~49歳)は、やりたくもない仕事をやらされることも多く、取引先、上司、部下からは目に見えないプレッシャーを受けていました。

理不尽と思われることでも、これに耐えて仕事をすることもありました。

そうしたサラリーマン時代には、夏休みを取って、日ごろのストレスから解き放たれることがけっこう重要でした。

しかし独立・起業すると状況は少し変わってきます。

独立後1~2年は、一刻も早く会社を軌道に乗せる必要がありました。ゼロから1を立ち上げるというのはたいへんで、仕事に没頭しました。

仕事が軌道に乗ってくると、今度は自分の判断で仕事を引き受けるかどうか、ある程度、取捨選択できるようになりました。

組織の中で働くことにつきまとうストレスもあまり感じなくなり、休みに対する渇望度も減るようになります。

絶対的な時間数で言えば、興銀時代、外資系投資銀行時代に比べて、独立した今の方が多くの時間を仕事に割いていると思います。夏休みだけでなく、ゴールデンウィークや正月休みも働いていることが多く、土、日のどちらかは会社にでることも少なくありません。

それでも精神的ストレスは今の方が少ないような気がします・・・。

と、ここまで書いて、いや、いや、違う・・・。そうとも言い切れません。

よく思い起してみると、14年の間にはいろいろなことがありました。

何といってもリーマンショックのころは、取引先も私の会社もたいへんでした。

どこへ行っても「この事業から撤退する」といった後ろ向きの話を多く聞かされ、文字通り精神的なストレスに見舞われていました(取引先の社長の悩みを同じレベルで共有しない限りは、経営コンサルタントなど務まりません)。

都合の良いことに、人間は時間が経つと辛いことは忘れてしまう傾向にあるようです。

大企業という大きな船から離れて、小さな小舟を自分で漕ぎはじめるというのはやはりたいへんです。

天候が安定している時は、真っ青な大海原を自分の力で舟を漕ぐ楽しさや醍醐味を満喫できます。

しかし問題は嵐が来たとき。

いろいろ考え直してみると、独立・起業は気楽に人に勧められるようなものではないことだけは確かです。

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