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2017年9月 3日 (日)

秋の訪れ?

少しずつ秋が訪れてくるのが感じられるこの頃。

米国では明日、月曜日は Labor Day で休日。

シカゴに5年ほど住んだことがありますが、毎年 Labor Day を過ぎるとセーターや上着が必要になったのが思い出されます。

早いものであと1ヶ月もしないうちに今年もノーベル賞受賞者が発表されます(10月2日の医学生理学賞を皮切りに、3日は物理学賞、4日が化学賞といった具合に続いていきます)。

今年の日本人受賞者は誰か?

すでにいろいろなサイトで候補の方々の名前が取り沙汰されています(たとえば『こちら』)。

そのうちの一人が「リチウムイオン二次電池」を開発した旭化成顧問の吉野彰氏(69歳)(『こちら』の記事を参照)。

なおこの辺は私にとって専門外なのでよく分からないのですが、仮にリチウムイオン絡みでノーベル賞が授与されることになるなら、吉野氏のみならずジョン・グッドイナフ教授、水島公一氏などの名前もあがってくるといった報道もあります。

いずれにせよ日本人が中心となって開発したリチウムイオン電池。

それがビジネスの世界ではどうなったかを見てみましょう。

2000年代には、三洋電機とソニーが民生用リチウムイオン二次電池で、それぞれ世界シェア1位、2位を独占していました。

ところが・・・。

2010年以降になると状況が変わってきます。

サムスンSDIなどの韓国勢に追い上げられ、三洋電機はパナソニックの完全子会社となり(2011年)、ソニーの電池事業も先週金曜日(9月1日)に村田製作所に譲渡されました(『こちら』)。

また車載用リチウムイオン電池の分野では、日産自動車が、NECとの合弁会社であるAESC(日産51%、NEC49%)を中国系ファンドの「GSRキャピタル」に売却することを決めました(『こちら』)。

このようにリチウムイオン二次電池は日本人が中心になって開発したものの、その後は韓国勢や中国勢が台頭、厳しい戦いを強いられてきています。

しかし電池を製造する部材(正極材・負極材・セパレーター・電解液など)では、日本のメーカーがまだまだ強い。

例えば負極材では日立化成が推定世界シェア3割と世界首位、セパレーターでも旭化成が世界最大手の地位にあると見られています(いずれも週刊エコノミスト17年2月14日号より)。

ノーベル賞の話からずれてしまいましたが、たとえ技術開発の面で先駆者であったとしても、韓国勢や中国勢に追い上げられてしまうことは、電池のみならず半導体や液晶でも経験したこと。

それを防ぐポイントはいくつかあるのでしょうが、ひとつには常に1歩先を行くべく開発の手を緩めないこと、そして必要な時に必要な設備投資をメリハリをつけて実行すること。

と同時に、「いいものを開発すれば、ユーザーは使い続けてくれる」と楽観視せずに、マーケティングにも力を入れることでしょう。

シリコンバレーで幾つか会社を起業したAさん。来日中に何度か会いましたが、「Marketing is everything」と力説していました。

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コメント

 現在の機械工学における構造材料の耐久性に対する主な問題点は強度ではなく、摩擦にある。島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑(機械工学における摩擦の中心的モード)の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。

投稿: GIC結晶の先端科学 | 2017年10月24日 (火) 22時11分

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