« 大統領のイライラ | トップページ | 台風24号の傷跡 »

2018年10月15日 (月)

シアーズ猫事件

シアーズといえば米国シカゴに本社を置く小売大手。

1893年(明治26年)の設立。

つまり日清戦争の前年です。

歴史ある会社なのですが、革新性にも富み、世界の民間企業の中で、最初に円建て外債(サムライ債)を発行したのもシアーズ。

これは1979年のことです。

私が興銀のシカゴ駐在員をやっていた時も、シアーズは重要な取引先でした。

当時私はまだ20代。

シアーズのAT(Assistant Treasurer)とは、一緒にリグリーフィールドにカブス戦を見に行ったりしました。

      Sears_tower

        (シアーズタワー;出所:Wikimedia Commons)

このときマスコミを賑わせていたのはシアーズ猫事件。

アメリカでは、飼っている猫が雨に濡れると,洗濯の乾燥機(ドライヤー)に入れてやる人が結構多くいました。

いつもは飼い猫を乾燥機に入れていたAさんは、どういうわけか、

『乾燥機じゃなくて、電子レンジでもいいんじゃないか』

と考えて、濡れた猫を電子レンジに入れて、チン。

恐ろしいことです。

猫は電子レンジの中で爆発したようになってしまい、亡くなってしまった・・・。

そこで彼女は電子レンジの製造販売元のシアーズを訴えました(その電子レンジは、今でいうところのシアーズのプライベートブランドでした)。

「責任はシアーズにある」

「猫を入れるなとは使用説明書に書いていない」

結果、シアーズは訴訟に負け、多額の賠償金を払うことに。

それだけでなく、以降の使用説明書には「猫を入れるな」と書かされるようになったと言います。

シアーズのATからこの話を聞いて、私は「アメリカという国は恐ろしい国だ」と思いました。

弁護士がたくさんいて、何でも訴訟にしてしまうからです。

さて、そんな思い出のあるシアーズ。

そのシアーズが経営破綻して、本日(15日)、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請しました。

怖いのは訴訟だけではない。

アマゾン恐るべしです。

|

« 大統領のイライラ | トップページ | 台風24号の傷跡 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大統領のイライラ | トップページ | 台風24号の傷跡 »