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2020年3月22日 (日)

相場の下落(5)

米国史上最大の下落(実額として)とよく耳にしますが、

だんだんと何日が史上最大なのか分からなくなってきました。

歴史上の最大の下落(幅です。率ではない)を

1位から6位まで並べてみると、次のようになります。

1 位 2020-03-16   −2,997.10ドル
2   2020-03-12 −2,352.60 ドル
3   2020-03-09   −2,013.76 ドル
4   2020-03-11   −1,464.94ドル
5   2020-03-18   −1,338.46ドル
6   2020-02-27   −1,190.95 ドル

すべて過去1ヶ月以内に生じています(それだけダウが実額として高くなっていたということなのですが)

下図はゴールドマンによる米国失業者数(給付金申請者ベース)の予想(黒線は実績値、赤線が予想)。

1週間あたりの『失業者による給付金申請』は、リーマンショックの時でさえ、せいぜい50万人。

それが今回は一気に2百万人を超えるとの見通しです(詳しくは『こちら』)。

   Gs

話はそれますが、米国で失業者が申請することで得られる失業給付金は、公的な失業保険に基づくもので、週当たり4,400円~49,500円(人によって違う)。

これはカリフォルニア州のサイト(『こちら』)で見たものですが、州によって違うのかどうか、詳しいことは知りません。

* * *

さて、最近の下落相場を受け、「いったいどうなるのだろうか」といった質問を受けます。

実は、2018年3月28日に『相場の下落(3)』と題するブログを書いています(『こちら』)。

以下に再現します。

* * *

人類が経験した、リーマンショックを上回る「悲惨な相場」。

それは1929年の大恐慌のときです。

株価は、1929年9月3日につけた高値381.2ドルに比して、なんと、その9分の1にまで下落してしまいます(1932年7月8日、41.2ドル)。

そしてもとの水準(1929年9月3日の高値381.2ドル)にまで回復するのに、25年(!)もかかってしまったのでした(1954年11月23日、382.7ドル)。

この間、人類は第2次世界大戦を経験。

そして戦後の復興の時期を迎えても株価はすぐにはもとの水準に戻らなかったのです。

大恐慌とリーマンショックの違いを表にまとめてみました。

Photo_20200321213601

これを見ると大恐慌が如何にひどかったがお分かりいただけるかと思います。

仮に大恐慌と同じことが起こると仮定すると、30歳のあなたが行った株式投資は33歳まで下落を続け、その後、元の水準に戻るのは55歳の時。

サラリーマン人生の大半を、含み損を抱えたまま過ごすことになってしまいます。

定年退職で65歳の時に退職金をもらい、株に投資した人は、90歳になるまで含み損を抱えたままです。

80代で死んでいれば、後悔のまま死ぬことになります。

大恐慌のときの相場展開をグラフ化してみました(下記)。

1929119551_3

大恐慌が起きたのは1929年の10月24日。

「暗黒の木曜日」と呼ばれています。

このときニューヨーク株式市場は大暴落となり、絶望のあまり自殺する人も現れました。

しかしながらこの日、午前中には株式市場は確かに11%の下落となったのですが、午後になると相場は急回復します。

結局のところ1日を通じて2%しか株式相場は下落しませんでした。

2%というのは今日われわれが、ほぼ日常的に、と言っていいほど、頻繁に経験する株価変動です。

大恐慌のときは、結局、株価がボトムに達するのは、1932年7月8日(41.2ドル)。

つまり3年近くかかって下落していった結果、株価は9分の1になったのでした。

この辺のことは拙著「金融資産崩壊」に書きましたので、ご興味のある方はご覧になってみてください。

株式投資をする以上は大恐慌のことを知っておく必要があると思います。

ところで、大恐慌のようなとき、いったいどうしたら良いのでしょうか。

相場が上述のような動きを示すと予め分かっていれば、リーマンショックのときに2兆円を稼いだジョン・ポールソンのように「ぼろ儲け」することができます。

しかしこういった動きになるとは、誰にも分かりません。

このような時にも有効な投資法とは・・・。

『次回』ご説明します。

* * *

以上が、2018年3月28日に『相場の下落(3)』と題して書いたブログの再現。

もちろん、今回のコロナ・ショックは大恐慌とは違います。

リーマン・ショックとも違うでしょう。

しかし株式投資をする以上、大恐慌やリーマン・ショックのようなことが起こり得るということを頭の片隅にしっかり入れておく必要があります。

あのバフェットでさえこう語っています。

『私は(バークシャーを通じて運用してきたが)バークシャーの株価を半分にした(注:つまりバフェット個人の資産を半分にした)ことがこれまでに4回あるんだ』〔注:バフェットがこう発言しているのは現在でもネットで見ることが出来ます。ロシアがウクライナに侵攻して第3次世界大戦への発展が懸念された2014年3月のときのインタビューです(『こちら』)〕。

* * *

なお私が書いた上記のブログ(もう少し正確に言うと、2018年3月~4月にかけて書いた『相場の下落(1)~(4)』及び『ドルコスト平均法(1)~(3)』)の内容は、2019年に拙著『人生100年時代の正しい資産づくり』となって書籍化されています。 

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