キャパニックを使うという選択
サンフランシスコ・フォーティナイナーズのスタープレーヤー(クォーターバック)だったコリン・キャパニック。
2016年に国歌斉唱の際に起立しなかったとのことで、トランプ(当時は大統領候補)に批判されます。
2018年、そのキャパニックと敢えて長期CM契約を結ぶことを発表したのがナイキ。
発表の翌週、株価は2.2%下落。
不買運動も起きました。
なぜ敢えてリスクを取ったのか。
創業者のフィル・ナイトはこう説明します。
「その数週間前、バスケットボール選手のレブロン・ジェームズと話していたんだ。
私が『孫が運転免許を取ってクルマを運転するようになるんだ。心配なんだよ』と話すと、ジェームスはこう言ったんだ。
『僕の息子も運転免許を取るんだが、アフリカ系米国人の多くの若者が警官に撃たれている。だから心配なんだ』と。
これまでの認識が大きく変わった。まさに a real eye-opener だったんだよ」
以上のくだりは、昨年フィル・ナイトがスタンフォードに招かれたとき話した内容の一部。
『こちら』で動画を、そして『こちら』で文章をご覧いただけます。
なお先月のことですが、NFL(全米ナショナル・フットボール・リーグ)のロジャー・グッデルコミッショナーは、
「かつて私たちがNFL選手の言葉を聞かなかったのは間違っていた。我々は、全ての人が発言し平和的に抗議することを応援します」
とツイートし謝罪。
キャパニックの行動は正当化されました。
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