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2021年1月11日 (月)

ホロドモール

ホロドモール。

ウクライナ語で「飢饉(ホロド)」で「苦死(モール)」させることを意味するらしい。

1932年から1933年にかけてウクライナでおきた「人為的な」大飢饉のことで、諸説あるが3百万人から12百万人が死んだという(多数説は3.5百万人)。

「人為的な」というところがポイントで、当時のソ連(スターリン)にとってウクライナの小麦は貴重な外貨獲得手段であった為、厳しい食料徴発が行われた。

また飢餓が発生しても、それを覆い隠し、外に支援を求めることを一切しなかった。

国内パスポート制が導入され、農民達は農奴さながらに村や集団農場に縛り付けられた。

当時、このホロドモールを報じたのが英国人ジャーナリストの Gareth Jones で、このときの様子が映画化されている。

『赤い闇』(原題:Mr. Jones)という映画で、昨年8月に公開された。

ただコロナ禍で映画館に行く気になれず、DVD化されるのを待っていて、ようやく昨晩これを観た。

 映画では『動物農場』を書くジョージ オーウェルが冒頭はじめ何箇所で出てくる(映画の最初では何のことか分からなかった)。

静かで淡々と映像を重ねていくことで物語を構築していく手法で、カメラワークにも工夫が凝らされ、良く出来た映画だと思った。

* * *

実は、私は1979年に米国でアレンジされたバスツアーに参加し、当時のソ連をヴィボルグ、レニングラード、ノヴゴロド、カリーニン、モスクワ、スモレンスク、ミンスク、ブレストと旅したことがある。

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広大な大地に圧倒されたが、当時のソ連は、モスクワ、レニングラード、スモレンスクなどの都市を一歩出れば、一変して、貧しく、人々の暮らしぶりはたいへんそうだった。

何時間もバスで移動したのだが、トイレ休憩の場所は無く、バスを停めて、男性は道路の右側、女性は左側といった具合に分かれて、草むらで用足しした。

ホテルでは各階に監視の人がいて、我々宿泊客が食事などで部屋を出ている際に、誰か(恐らくは監視の人)が部屋の中に入り、荷物を全部チェックされた。

米国人ガイドはツアー客に対して、前もってソ連に入る前に「聖書を持参するな。持ってきた人は置いていくように」と注意していた。

今ではもちろん状況は全く違ったものになっているのだろう。

ソ連ではなく、もはやロシアになって久しいのだから。

それでも・・

2014年にはウクライナ騒乱が起き、ロシアによるクリミア半島併合が行われたりしている。

映画を観終わって、ジョージ オーウェルの『動物農場』『一九八四年』を読んでみようと思った。

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