2018年11月 5日 (月)

401K

先々週、および先週の月曜日に続き、現代ビジネス(現代ISメディア)インタビュー記事の第3回目です(『こちら』)。

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今回は知られているようで、知られていないアメリカの401Kについて。

まずは、クイズから。

日本の高齢者(65歳以上)世帯の平均所得額は月26万円、年収約308万円です。

(出所)平成28年 国民生活基礎調査の概況(平成29年6月27日、厚生労働省)12頁

平均値の月26万円は(人によって違うのでしょうが)、国民年金、厚生年金、企業年金などから成り立っているものと思われます。

(個人ではなく世帯の平均値です)。

では、アメリカで世帯主が65歳以上の世帯の平均所得額は幾らでしょうか。

日本と同じように月26万円くらい?

65歳以上ですから、90歳の人も、95歳の人も、全部含めた上での平均値です。

答えは、日本の2倍以上。

月58万円、年収にして約700万円です。

(出所)アメリカ合衆国国勢調査局「2016年:世帯の所得」(2017年8月10日) 

なぜ、こんなに差がついてしまったのでしょうか。

要因の一つは投資です。

とくにアメリカ人の3人に1人が加入している401K。

たとえば、多くのアメリカ人は、トランプ大統領のことを苦々しく思っています(もちろんトランプを支持する人も多くいます)。

トランプが嫌いなアメリカ人でも、401Kで運用している自分の資産を見ると、複雑な気持ちになります。

なにせトランプ大統領が決まる前の2016年11月8日、ダウ平均株価は18,332ドル。

それが2年間でどのくらいになったのでしょうか。

最近、日本のマスコミでは、米国株急落とか、騒がれています。

それでも現在のダウ平均株価は25,270ドル。

わずか2年で4割近く(厳密には38%高)も上げています。

今回の現代ビジネス(現代ISメディア)インタビューでは、こうした点を含め、どうしたら我々日本人がもう少しリッチになれるのかを論じさせて頂きました。

『こちら』です。

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2018年10月30日 (火)

Halloween

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          (Photo by Hidetoshi Iwasaki)

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2018年10月29日 (月)

テクノロジーが人間の仕事を奪う

先週月曜日に続き、現代ビジネス(現代ISメディア)インタビュー記事の第2回目です(『こちら』)。

『テクノロジーが人間の仕事を奪う』といった話。

この種の話については、2013年にオックスフォード大学オズボーン准教授が論文を発表して以来、日本でもよく取り上げられるようになりました。

『見たよ』といった感想の方も多いかもしれません。

しかしあれからすでに5年が経っています。

実は、この間、機械はどんどんと人間の職場を奪ってきました(この辺はオズボーン准教授の予想通りなんですが・・)。

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(Smartgate Eligibility Screen at Sydney Airport;From Wikimedia Commons; CC BY-SA 4.0)

例えば、先日のブログにも書きましたが、出入国管理官の業務もかなりの程度、機械に置き換わってきています。

『こちら』のビデオのように、人間ではなく機械の目が、「出入国者がパスポートの写真と同一人物かどうか」を判断するようになっています。

また、『こちら』には、IBM のワトソンがどういったところで使われているか、その一例が載っています。

いまではデリバティブ取引の報告書の突き合わせ業務など、従来は銀行員がやっていた業務なども、機械がやるようになっています(『こちら』)。

それでは、我々人間はどうするか。

機械と闘っても勝てそうにもありません。

まずは状況認識から始めることが第一歩。

インタビュー記事は『こちら』でご覧になれます。

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2018年10月27日 (土)

綱町三井倶楽部

昨日は綱町三井倶楽部で昼食をする機会がありました。

1913年(大正2年)に建築された綱町三井倶楽部は、関東大震災や東京大空襲でも被害を受けることなく、当時の姿のまま生き延びています。

近くに大使館が多かったことから米軍も空襲を控えたのではないかと言われているようです。

羅生門の鬼退治で有名な平安時代の武将、渡辺綱は、この地にある當光寺で生まれたとも伝わっています。

このため、この付近(現在の港区三田)は、江戸時代には綱町と呼ばれていたそうです。

以下は綱町三井倶楽部の写真です。

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       (綱町三井倶楽部本館)

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       (本館内ステンドグラス)

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      (本館内チャペル)

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        (和風の意匠)

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       (ワインセラー)

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         (庭園)

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         (庭園)

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2018年10月23日 (火)

同調圧力

昨日の現代ビジネスの記事が「Yahoo!ニュース」にも載りました。

「Yahoo!ニュース」には、これを読んだ読者のコメント欄があります。

40件ほどのコメントを読むと、日本社会の同調圧力に窒息しそうになっている人の発言が目を引きました。

同調圧力の強い社会は、もしも本人が同調している仲間の一人であれば、心地よくさえあります。

日本の銀行にいたときの私もまさにその一人。

周りの人たちはみんな自分と同じような人間でした。

似たような教育を受け、似たような価値観を持ち・・・。

それが、ひとたび外資系に移ると、上司はイギリス人で、部下にはイケメンで女性好きのギリシャ系アルゼンチン人がいたり、といった具合で、みんな様々。

もっとも・・

現在では多様性の国と言われるアメリカですが、

ひと昔前は違いました。

地域によっては、かなり同調圧力が強い社会だったのです。

私が高校時代に留学した(昔の)ニューポートビーチには、白人しかおらず、ほとんどがWASP(白人でアングロサクソン、プロテスタント)。

当時の話ですが、社会科を教えるS先生はユダヤ人らしく、父母たちは自分たちの息子・娘が「ユダヤ人に教わるのは許せない」とばかり、校長や市に対して抗議。

とうとうS先生が同性愛者であるとの証言を住民から引き出し、その証言をもとに警察に通報。

警察がS先生を逮捕し、そのことが地域の新聞の第一面にデカデカと載るといった有り様。

アメリカ社会の恐ろしい一面を見た気がしました。

今だったら考えられないことです。

ですが、1970年代初めのアメリカ(オレンジ郡)は、そんな状況だったのです。

違う考え方や異なった人種、いろいろな性的嗜好の人たちに対して寛容的になるには、違うということを認め、理解することから始めなければなりません。

相手の立場になって考える。

これが第一歩です。

いつか自分自身や自分の子どもたちも、同調の輪からはじき出されてしまうかもしれません。

時間がかかろうとも、多様性に対して寛容である社会に向けての努力が必要です。

For, in the final analysis, our most basic common link is that we all inhabit this small planet. We all breathe the same air. We all cherish our children's future. And we are all mortal.

『究極のところ、われわれを結びつけるもっとも根本的な絆は、小さな地球の上でともに生きている、という事実です。

われわれはみな同じ空気を吸い、子どもたちの将来を同じように大切に思います。

われわれはみな命に限りのある人間です』

      Jfk

1963年6月10日、Washington, D.C.にあるアメリカン大学の卒業式でのジョン・F・ケネディ大統領の演説です。

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2018年10月21日 (日)

世界に16億人いるイスラム教徒

ハスナさんの漫画:『笑える 腹立つ イスラム夫と共存中』

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宗教に興味のないゴク普通の日本人女性漫画家のハスナさん。

ふとしたことからモロッコに行くことになりました。

モロッコと言えば、映画の舞台となったカサブランカと、青い町シャウエンが有名。

下の写真はシャウエンの街角です。  

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   (Wikimedia Commons; CC BY-SA 4.0)

さて、日本人漫画家ハスナさんにシャウエン行きのバスを案内してくれたのが、現地の青年ハサン。

眉毛と前歯に特徴ある顔立ちで、

右と左の眉毛が繋がっていて、前歯には隙間がありました。

この辺の観察眼は漫画家ならではのもの。

そして、このときの案内が切っ掛けとなって、日本人漫画家ハスナさんは、モロッコの青年ハサンと結婚することに・・・。

当然のことながらハサンはイスラム教徒です。

イスラム教徒の結婚相手は制限されていて、ムスリマ(イスラム教徒の女性)は、ムスリム(イスラム教徒の男性)としか結婚できないとされています。

でもなぜか、ムスリム(男性)にはもう少し選択肢があり、ムスリマ(イスラム教徒の女性)か、キリスト教徒か、ユダヤ教徒であれば良いとされています。

ということで、ハスナさんは、3つの宗教のどれかに改宗しなければムスリムのハサンとは結婚できません。

3つのうち、どの宗教を選ぶか。

彼女は結婚相手のハサンと同じイスラム教徒に改宗する道を選びます。

そんなこんなでハスナさんとハサンは結婚し、2人は日本に住むこと5年。

神を信じる夫、ハサンとの生活は、驚きと怒りと笑いの連続でした・・・。

一説には、世界で16億人の信徒があるとされているイスラム教。

下の地図を見れば分かるように、世界の幅広い地域で信じられている宗教です。

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(By HaireDunya - World Muslim Population Pew Forum.png in 2009, Creative Commons.Wikimedia.org/(CC BY-SA 3.0))

にもかかわらず、我々日本人には馴染みの薄いイスラム教・・・。

イスラム教を知る上で、いちばん手っ取り早いのは、イスラム教徒と家族になって、一緒に暮らすことなのでしょう。

本書の謳い文句には、『実話エピソードに笑いながらイスラム教徒が少しわかってくる』とありますが、まさに言い得て妙。

漫画を通じて肩凝らずに異文化を知ることが出来ます。

私はひじょうに興味深く読み、たくさんのことを知りました。

お勧めです。

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2018年10月20日 (土)

時代の先を読む先見性

投資銀行で働くというと、ニューヨークやサンフランシスコなどのガラス張りの超高層ビルで仕事をするといったイメージでした。

しかしアメリカ(というか世界!)の経済の主役は、アップルやグーグル(正式名称;アルファベット)、フェイスブックなどのシリコンバレーの会社に移っていきます。

            Google

         (Googleplexes: Wikimedia Commons CC-BY-SA-4.0)

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1990年代の終り、多くの投資銀行はテクノロジーグループ(アップルなどテクノロジー業界をカバーするグループ)の本部をシリコンバレーに移します。

私が投資銀行で働いていたときも、テクノロジーグループの本部はシリコンバレー。

何か会議があると、すぐにシリコンバレーのオフィスに呼び出されました。

さて、ニューヨークやサンフランシスコからシリコンバレーに本部を移して、何が起きたのでしょうか。

顧客に近くなって、より顧客に寄り添った提案が出来るようになりました。

それだけでなく、働く人たちの生活も一変しました。

「これまでは、超高層ビルにガラス張りのオフィスで息苦しかった」

「外気を吸いたくても吸えず、外の風を感じることも出来なかった」

それがシリコンバレーでは、顧客のオフィスはすべてが低層階の建物。

投資銀行もそれに倣いました。

ニューヨークやサンフランシスコの超高層ビルから引っ越してきた投資銀行の仲間たちは、新しいオフィス環境にみんな「ご満悦」。

なにせ、働きながら、外の木々が揺れ動くのを感じ、鳥のさえずりも聞こえるようになったのです。

     Apple

          (Apple Park: Wikimedia Commons CC-BY-SA-4.0)

アップルやグーグルなどはイノベーションを起そうと熾烈な競争を繰り広げています。

人材の引き抜きも活発で、グーグルXの創業メンバーの『Yoky Matsuoka』さんは、アップルのヘルス・ケア部門長としてヘッドハントされますが、すぐにグーグル傘下のNESTのCTOに再度(ヘッドハントされ)呼び戻されるといった状況。

優秀な人材を惹きつけるには、新しいアイデアを出せる環境が必須で、それは無味乾燥な超高層ビルではありません。

グーグルが2015年にシリコンバレーに完成させたGoogleplexは4階建て。

Apple Park(2017年完成)も4階建てです。

アマゾンの「The Spheres」に至っては、内部が3700平方メートルの温室になっており、世界の50以上の国々から集められた4万本(!)もの木が植えられているほか、川が流れ、滝もあります。

新しい革新的なアイデアは超高層ビルのガラス張りのオフィスからは出てきません(とシリコンバレーの人たちやアマゾンのべゾスなどは信じています)。

熾烈な競争を繰り広げるからこそ、世界のテクノロジー企業はオフィス環境にも工夫も凝らしているのです。

ところで、日本はどうでしょう。

羊羹の「とらや」(虎屋)は1964年に竣工した「虎屋赤坂本店」を建て替えるに際し、「既存の高層ビルを取り壊し、その跡に低層ビルを建てる」という決断を下しました。

羊羹一筋で400年以上もやってきた虎屋は、伝統を大切にしつつも、常に時代の先を読み、革新的であり続けた会社です。

だからこそ羊羹だけでやってこれた。

社長が熟考した先に行きついた結論は、持っている容積率もすべて放り出し、木をふんだんに使った低層の建物を赤坂の一等地に建てるということでした。

これからの日本。

オフィスビルや建物ひとつを取ってみても、人々にとって望ましいのは何か、革新性を呼び起こし、競争力を高めることに繋がるのはどういったものなのか―。

こうした視点が重要になってきます。

400年以上続いた虎屋とシリコンバレーには、意外な接点があると感じたのは私だけでしょうか。

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2018年10月18日 (木)

台風24号の傷跡

先日、高尾山に登る機会があったのですが、まだ台風24号の傷跡が・・。

以下、稲荷山コースの写真です。

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『こちら』で事前にチェックできます。

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2018年10月10日 (水)

ヘイリー米国連大使が辞任

ヘイリー米国連大使(46歳)による突然の辞任発表。

「年末までに辞任する」とのことです。

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       (From Wikimedia Commons)

インド系米国人で、国連大使になる前はサウスカロライナ州知事。

全米50州のうちでも最年少の州知事として注目されていた人です。

メディアでは早くも次の大統領選に立候補するのではないかと噂されていますが、本人は一応、否定(『こちら』)。

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2018年10月 8日 (月)

NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~(2)仕事がなくなる!?

昨晩放送された『NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~(2)仕事がなくなる!?』。

ご覧になった方も多かったと思いますが、孫正義さんが出演していたこともあって、面白かったです。

新井紀子さん(国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授)が、鋭い突っ込みを(2度ほど)入れて、孫さんがタジタジとする一幕も。

再放送は10月11日(木) 午前2時34分とのこと(『こちら』)なので、興味ある方は、録画予約をしておいても良いかもしれません。

それにしてもたとえば『変なホテル』

ホテルのフロント業務、クローク業務、ポーター業務などをロボットにやらせることで注目を浴びたホテルですが、いつの間にか全国で9ヵ所にも展開しているんですね。

海外を行き来するときのパスポートコントロールもかなりの程度、自動化されてきています。

日本の例は『こちら』

EUなどでも自動化が急速に普及してきています(『こちら』のビデオではEUのパスポートが対象とありますが、日本のパスポートでも利用できるケースが多くなっています)。

これまでは人間の目で「この人はパスポートの写真の人と同一人物かどうか」を判断していました。

それがディープラーニング(深層学習)による画像認識度の向上で、機械の方が人間よりも効率的、そしてより正確に判断出来るようになってきました。

結果として、たとえば出入国管理官の業務のかなりの部分が機械に置き換わってしまうようになってきています。

ロボットが人間以上の目を持つことが当たり前になってきた昨今。

グーグル(ジェフ・ディーン博士)とスタンフォード大学(アンドリュー・ング准教授)が共同で、大量のデータをコンピューターに解析させ、猫を認識させたのが、2012年6月(『こちら』)。

今からたった6年前のことです。

それが、あっという間に、コンピューターは人間の目を追い越してしまいました。

はたして我々の仕事の多くはこれから先、機械に代替されてしまうのでしょうか。

NHKの番組は比較的軽いタッチで編集されていましたが、投げかけている問題はひじょうに重いように感じました。

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写真は新井紀子さんの番組の中での説明。世界富豪トップ8人の持つ資産は、貧困層36億人分と同じとのこと(『こちら』の記事も参照)。

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