2019年4月 7日 (日)

vincit omnia veritas

少し前のことですが、ブエノスアイレスに行ったとき。

現地の方に市内を案内してもらいました。

連れていってもらったところは・・・。

なんと、

「墓地」でした。

後で調べてみると、

ブエノスアイレスのレコレータ墓地は世界一美しい墓地とも言われ、

有名な観光スポットなのだとか(『こちら』)。

* * *

ところで海外の墓地を歩くと気づくのですが、

墓石に刻まれている言葉としてはラテン語がよく使われています。

たとえば「R.I.P.」。

この言葉に関しては、聞いたり読んだりしたことがある方も多いと思います。

「Requiescat in Pace」というラテン語の略。

英語だと「Rest in Peace」という意味で、

「安らかに眠れ」との訳になります。

先ほど見たテレビ番組では、

墓石に

「vincit omnia veritas」

という言葉が彫られていました。

調べたら「truth conquers all things」という意味。

日本語字幕では「真実はすべてに勝つ」と記されていました。

* * *

そう言えば、アメリカの高校に通っていた時の話ですが、

私は外国語としてドイツ語を取りましたが、

クラスメートの中にはラテン語を学んでいた生徒も結構いました。

そのうちの1人、ビル・オーニール君に「なぜラテン語を学ぶの」と聞いた時の答えを今でも覚えています。

「父親に勧められたからだよ。

古典言語を理解することは、現代をより良く理解することにも繋がるって言われたんだ」

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2019年3月30日 (土)

投資本

『これはさすがに違うだろう』

日本でよく読まれているマネー評論家の書いた投資本を読んでいて、思わずこうつぶやいてしまいました。

いわく

『投資できるお金が相当額あれば、一気に投資してしまう方が、機会損失が小さいし、手数料も少なくてすむ』

もし読者がこの通り実践したら・・

いったいどういうことになるのでしょう。

たとえば2000万円の退職金の2割、400万円を運用に回すとして、

一気に投資してしまうと、相場が下落した場合、思わぬ痛手を被ってしまいそうです。

いっぽう、米国の教科書(たとえばウィリアム・シャープ教授の「Investment」)では、

時間分散について頁を割いて、かなり突っ込んだ議論を展開しています。

日本で人気の一部の投資本と、米国で教えられているファイナンスや投資の授業とでは、

このように相当のギャップがあります。

だとしたら、スタンフォードのビジネススクールで教えてくれるような「金融や投資の話」を

高校生にもわかるような平易な文章で書いて本にしたら、読者の皆さんに役立ててもらえるのではないか。

こう考えて書き始めたのが、『人生100年時代の正しい資産づくり』です。

(以下、本書から一部抜粋)

『株式はリスクがあって危ないものー

日本人にはそう考える人が少なくありません。

「投資=投機」と誤解し、

「株式投資=素人が手を出してはいけない危険なマネーゲーム」

と考える人が多いのです。

その反面、FXやビットコインのような

投機的マネーゲームを好む人たちも日本には数多く存在します。

要は両極端なのです。

適度にリスクを取って、コツコツと時間をかけて、老後のために投資で資産を形成していくー

そういった姿勢に乏しいのです。

本来お金が必要になるのは、働いて稼ぐことができなくなる「老後」であって、

多くの人はそのために投資を考えるべきです。

しかしそういった目的を理解しないまま、

ただやみくもに株に手を出している人が多いのが日本の実情です』

* * *

本日から本屋さんで発売開始になっています。

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2019年3月16日 (土)

韓国語版『文系が20年後も生き残るためにいますべきこと』

自分の書いた本が外国語に翻訳され出版されると嬉しいものです。

巷では「海賊版が出された」という話をよく耳にしますが、勿論そういったものではありません。

出版社同士の正式契約に基づき、時間をかけて翻訳・出版された本。

ということで、拙著最新作『文系が20年後も生き残るためにいますべきこと』の韓国語版が出来て、韓国の出版社から送られてきました。

   Img_3045_002

早速韓国のサイトを調べてみました。

発売されたばかりのようなのですが、すでに韓国のサイトでもいくつか取り上げられていました(『こちら』『こちら』)。

ハングルは読めないので、グーグル翻訳の助けを借りています。

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2019年1月14日 (月)

スーパー・ブラッド・ウルフムーン

地球から月までの距離は、楕円軌道であるために、約35万7000kmから40万6000kmまで変化します。

最も近点にあるときの満月を『スーパームーン』と言っていますが、遠点のものよりも最大14%大きく、30%明るいと言われています。

Super_moon_3

  (From Wikimedia Commons; (CC BY-SA 4.0) free from copy right)

一方、皆既月食の際に月が赤く見えるのが、『ブラッドムーン』。

そして、1月最初の満月が、『ウルフムーン』。

この3つが重なると、『スーパー・ブラッド・ウルフムーン』ということになり、これがちょうど来週、1月21日に訪れます。

残念ながら日本では見ることが出来ませんが、アメリカでは今から結構騒がれています(例えば『こちら』)。

米国に行かれる方は、夜空を見上げてみては如何でしょう。

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2018年10月 3日 (水)

経営することの面白さ

久しぶりに面白い本を読みました。

『破天荒フェニックス』

      Photo

読み終わっての感想は、

「この本はテレビドラマ化されるのではないか」。

たとえば堺雅人さんに主人公を演じさせれば、半沢直樹以上のヒットも夢ではないような気がします。

著者の言によれば、この本は「起こった事実をもとにしながらも、一つのフィクション、パラレルワールドの物語として書き連ねた」とのこと。

要は、銀行名など差し障りある箇所を適当に変えたと理解しました。

とは言いつつも、本書に出てくる穂積銀行とは、なんとなくどこの銀行か、想像がつきます。

しかも、三井住友銀行に至っては、実名で登場するし・・。

まぁ、こう書くと、なんだか暴露本のように思われるかもしれませんが、そうではありません。

著者は経営者であって、小説家ではない。

しかし事実が小説よりも面白いので、事実をたんたんと書こうとした。

そうすると迷惑をかける人もいるかもしれないので、一部デフォルメ化した、ということなのでしょう。

結果、本書は、普通の小説とはまったく違ったものに仕上がっています。

単に事実を綴ったものなのですが、そこには圧倒的なリアリティがあり、このリアリティこそが読者を引きつけます。

それゆえ、この本はビジネス書を読むよりも数十倍もためになりそうです。

若い人には学校などでビジネスを学ぶよりもまずは本書を読んでみることをお勧めします。

読み終わって、きっとこう思うはずです。

会社を経営するって、すごく面白そうだ。

そうなのです。

会社を経営するということは、努力をすること、そして何かを成し遂げるということであり、達成感を味わえることなのです。

それも半端でない達成感を味わえます。

さて、この本の舞台は、経営破綻しかけた眼鏡の小売り「オンデーズ」。

これは、実際にある会社で、ウィキペディアによると、現在では、10ヶ国で200店舗以上を展開しているとのこと。

著者は、この本の主人公で、ふとしたことから、この会社をたった(!)3千万円で買うことになります。

30歳の青年社長です。

当時の「オンデーズ」は、日本全国に約60店舗を展開する眼鏡のチェーン店。

しかし赤字で倒産寸前でした。

この本は、著者がこの会社を再生していく過程を綴ったものなのですが、まさにハラハラ、ドキドキの連続。

冒険物語を読むような感じで、小気味よくストーリーが展開していきます。

繰り返しますが、当時の「オンデーズ」は、日本全国に約60店舗を展開する眼鏡のチェーン店。

それをたった3千万円で買収したということなのですが、実は、このとき会社が背負っていた銀行借入金が14億円。

会社を買収したのですから、彼は、この借金もいきなり抱え込むことになります。

つまり、会社の借入金に対して銀行は社長の個人保証を求めてきます。

当然と言えば当然なのですが・・・。

会社が借金を返せなくなれば、著者である30歳の青年社長が保証履行(会社に代って返済)せざるをえず、

しかしそれは絶対に不可能ですから、

彼は自己破産を強いられてしまいます。

しかも14億円の借金はすべて短期の銀行借入金。

このため、毎月の銀行に対する約定返済額は8千万円から1億円。

それなのに買収した会社は営業赤字で、それも、なんと・・・!

毎月2千万円近くの営業赤字額を出している。

要はそれだけキャッシュがどんどん流出している。

案の定、買収してわずか数週間後には1千万円以上もの資金が足りないという、いきなりの緊急事態が発生します。

ということで、物語は冒頭からジェットコースターのような展開を辿ります。

そもそもこの30歳の新任社長が「オンデーズ」と関わることになったのは、初代社長との出会いが発端。

このとき会社の経営権は、当時の実質親会社であったRBS社が送り込んだ2代目社長に移っていました。

著者は、初代社長から「会社の経営権を取り戻したいので手伝ってほしい」と依頼されたのだとか。

しかし詳しく内情を聞いていくうちに、初代社長の我儘な態度や傲慢な自己主張、従業員の気持ちを無視した振る舞いなどに愛想を尽かして、さっさっと方針変換。

自らが買収して再生に乗り出すようになっていきます。

こうして、たった3千万円で買収して新しく社長になった著者は、

年齢30歳。

黒いジャケットに破れたデニム。

スニーカーに茶髪のロン毛。

ここまで書くと滅茶苦茶なようですが、人は外見ではありません。

とにかくこの社長、若いのに、考え方はしっかりしていて、経営の勘どころも押さえている。

破天荒なようで、実は人を見る目がしっかりしている。

そして失敗してもすぐに気づき、修正するという、修正能力にも長けている。

そして、なによりも仕事熱心、勉強熱心。

社長就任後2ヶ月で、全国に点在する店舗をすべて回ろうと決意。

デスクワークの合間を縫っては、私物の軽自動車に乗り込み、カプセルホテルに泊まりながら、北に南にと、全国各地に繰り出していきます。

初代社長も2代目社長も、たった60店舗なのに、自分の会社の店舗を回ることさえしなかったのだとか。

経営者が変わることで、会社はこんなにも変身しうる。

この本には、そんな実例が随所に散りばめられています。

東日本大震災の時の仙台(正確には多賀城市?)のお婆ちゃんとの出会いにちょっと涙腺を刺激され、

商品部の高橋部長のひとことでタバコをきっぱりと止め・・・

といった具合に、

この物語は単なる企業再生の域を超えた人間のドラマに仕上がっています。

これ以上はネタバレになってしまうので、止めますね。

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2018年9月 1日 (土)

先生の一言

『エッセイ風のこの文体は、とても高校生の書いたものとは思えない。清少納言が現代に来て書いたようだ』

作文の模試で採点員が書いたコメント。

このコメントが、ちびまる子ちゃんの著者、さくらももこさんの人生を変えたと言います(朝日新聞1日(夕刊))。

それまでのさくらさんは少女漫画を雑誌に投稿するも入賞せず、漫画家の夢を諦めていたのだとか・・。

ちょっとしたひとことが人生を良くも悪くも変えうる。

そう言った意味で、先生や先輩のひとことは重要です。

人生に限界はない(何歳になっても)。

ちびまる子ちゃんの何とも言えぬ穏やかな顔が好きでした。

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2018年8月12日 (日)

太陽を創った少年

「14歳で核融合炉を作った少年がいる」と聞いて手にしたのが、この本。

『太陽を創った少年』(トム・クラインズ著)

「なにをバカな」と思う方は、まずはこの少年が2012年にTEDで講演した時の模様をご覧ください。

『こちら』です。

たった3分25秒。日本語の字幕付きです。

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写真はオバマ大統領(当時)に説明するこの少年(テイラー・ウィルソン君)。

どんな核融合炉を作ったのでしょうか。

『こちら』に日本語で解説する記事があります。

そんなテイラー君が2013年、再びTEDに登壇。

その時の動画が『こちら』です(今度は12分50秒;日本語字幕付き)。

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こちらの写真はテイラー君の個人サイト(『こちら』)から。

『太陽を創った少年』は、ジャーナリストのトム・クラインズが著したノンフィクション。

氏は、ナショナル・ジオグラフィックをはじめ、ガーディアン、ネイチャー、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト等に寄稿し、ポピュラー・サイエンスの寄稿編集者としても知られています。

この本の序章には著者による次のような一節も。

『親としては、ケネスとティファニーが子どもの才能を伸ばすために取った、意外性にあふれたアプローチに刺激を受けた。

テイラーが恐ろしいことに興味を持って追いかけようとしていたときに、ふたりは―そしてふたりがテイラーの周回軌道に連れてきた教師や指導者は―テイラーを応援するために、ありとあらゆる手段を用いた。

個人的には、テイラーの才能そのものよりも、両親の支えのほうに感銘を受けた。

私はやがて、テイラーの成功は、彼の優れた頭脳の産物というだけではなく、とりわけ素晴らしい両親に恵まれたおかげなのだということを理解するようになる』

ということで、本書は、小学生~高校生のお子さんを持つ親にとくにお勧め。

誰ですか。

『自宅で子供が核融合炉を作り出したら大変だ』、と心配しているのは。

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2018年7月 9日 (月)

トゥキディデスの罠(The Thucydides Trap)

「トゥキディデスの罠」とは、アメリカ合衆国の政治学者グレアム・アリソンが作った造語。

トゥキディデスは古代アテナイの歴史家。

アリソンは、約2400年前の覇権国家スパルタと新興のアテネとの間で生じた「対立・戦争」を例に、

『新興の国家(たとえば中国)と従来の覇権国家(たとえば米国)とがぶつかり合う構図』

を論じました。

最近読んだ『ロシアと中国 反米の戦略』(廣瀬陽子著;ちくま新書)は、こうした国際情勢を主としてロシアと中国の動きに焦点をあてながら描き出したものです。

1956年のフルシチョフによる「スターリン批判」に端を発した中ソ対立は、1965年には武力衝突にまで発展。

しかしペレストロイカを経て、1991年にソ連が解体。

1996年にはエリツィン大統領と江沢民が、

戦略的パートナーシップを掲げて共同宣言に調印します。

この共同宣言に基づき、1996年に結成された「上海ファイブ」(中露に加えてカザフスタン、キルギス、タジキスタン)は、2001年にはウズベキスタンを加え、「上海協力機構(SCO)」へと発展していきます。

そして、2017年にはインドとパキスタンがSCOに同時加盟します。

なおSCOは、現在では、面積と人口の双方の尺度において、世界最大の多国間協力組織、地域協力組織となっています。

このように中国とロシアは、一見、両者が協力して国際社会における勢力拡大を図っているようにも見受けられます。

それでは、かつては大きな問題であった「中露の国境問題」は、いったいどうなってしまったのでしょう。

一時は軍事衝突も起きたほどだった「中露の国境問題」ですが、

実は2004年に「中露国境協定」が妥結され、解決を見ています。

中国とロシアの両国は「米国による一極的支配に対抗し、多極的世界」を構築するとの共通目的のもと、2009年には初の「BRICs」を開催。

2011年には南アフリカが「BRICs北京サミット」に招待され、BRICsは、「BRICSに拡大」していきます。

ところで、ロシアのプーチンが強力に推し進めているのは「ユーラシア連合」構想。

この前提をなすのが、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンからなる「ユーラシア経済共同体(EAEC)」です。

なおこれに並行してロシア、ベラルーシ、カザフスタンとの間で「関税同盟」が結成されています(2010年)。

2000年から15年まで機能した「ユーラシア経済共同体(EAEC)」は、2015年には「ユーラシア経済同盟」へと発展。

当初はロシア、ベラルーシ、カザフスタンでしたが、のちにアルメニア、キルギスもこれに参加しました。

一方、中国の習近平が推し進めるのは「一帯一路」の勢力圏構想。

これに加えて「AIIB(アジアインフラ投資銀行)」を2015年に発足させています。

また2014年にはIMFに反発する形で「新開発銀行(NDB)」をBRICSの5ヵ国で設立。

ところで、ロシアは「新開発銀行(NDB)」の設立メンバーであるのみならず、「AIIB(アジアインフラ投資銀行)」にも中国、インドに次ぐ第3位の出資比率で参画しています。

このように中国とロシアは、国際社会において、自らの勢力圏拡大を目指して、着々と駒を進めてきていますが、両者の思惑は一致しておらず、舞台裏では、熾烈な主導権争いが闘わされています。

廣瀬陽子氏の『ロシアと中国 反米の戦略』では、その辺を見事に描き出しています。

はたして「トゥキディデスの罠」は必然なのか。

トランプが気にするのは今年秋の中間選挙であり、さらには精々のところ、2年後の2020年の大統領選挙までです。

これに対して、習近平は9年後、2027年までを見据えており、

一方、今年再選されたプーチンの任期は、6年後の2024年までです。

このホライズンの違いが気になるところです。

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2018年5月22日 (火)

オーロラ

Aurora Borealis とは北極に近いところで見られるオーロラのことを言うんだそうです(南のオーロラはAurora Australis)。

ノルウェー、Senja のAurora Borealis Observatory では、4日以上泊まった人は100%の確率でオーロラが見えるんだとか・・(『こちら』)。

(注:今の時期は夜がじゅうぶんに暗くならないのでオーロラは見えません。上記サイトでは9月1日以降の宿泊予約のみを受け付けています)。

Norway

首都オスロからバルドゥフォス(Bardufoss Airport)まで飛行機で1時間50分。

そこからクルマで約60キロ。

時間が許せば行ってみたいところの一つです。

『こちら』の動画は1分41秒。(ブラウザーの関係?で動画が出ない場合は『こちら』をお試しください)。

この動画はすでに3200万人が見たのだとか・・・。

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2018年4月15日 (日)

日本が学ぶべきシリコンバレーの精神

昨年の3月ですが、『日本が学ぶべきシリコンバレーの精神』と題するコラムを日経ヴェリタス紙のコラムに載せました。

以下、その一部を再掲します。

* * *

『シリコンバレーで起業 する日本人が増えてきている。

そんな起業家の先駆けとも言える坂本明男 さん(70)が日本に帰国 した際に東京で会った。

坂本さんは1968年にNECに入社後、 96年に退社して、シリコンバレーでホロ ンテック社(ネットワーク負荷分散装置 の開発)を設立。

この会社はすぐに世界 9ヶ国に拠点を有し、従業員数も200名 を超えるようになった。

その後、2001年にはネットマーケティング・ツールの開発を手掛けるオーラライン社を、そして 2002年にはデータベース・セキュリティ開発のアイピーロックス社を立ち上げるといった具合に、20年間にわたって次から 次へと会社を創業し、成長させて、大企業などに売却してきた。

現在は日米双方の複数の会社の役員を務め、シリコンバレーから車で40分ほどのところの海辺の町、アプトスと東京の双方に自宅を持つ。

1年の半分は日本、残り半分は米国といった生活を送る』

『シリコンバレーの人たちは、これから先、2年から5年間で成功が見えない会社はさっさと諦めて、新しい会社を起こしたり、別な会社に入社したりする。

「自分がいま勤めている会社は成功できない」(持っているストックオプシ ョンの価値がなくなる)──こう判断し た場合には、新しい職場に移ることが当 たり前で、それができない人はいない。  

もちろん逆に会社が突然破産すると か、会社を首になることもある。

このため多くの人が必死に就職活動をするといった経験をしているが、「みんなそれをたいしたリスクとは思わない」と言う』

『坂本さんによれば起業家に必要なのは、自分のアイデアは絶対に世界を動かせるという強い信念と、何があっても前に進めるという強固な意志だという。

「それにしても日本の大企業経営者は 捨てることができない。顕著な例が、機能が多すぎて不要なボタンがたくさんあ る製品群。

顧客候補へのアプローチも同様でB to Bのビジネスで1、2回セー ルスに行けば買ってくれる客かどうか分 かるはず。

私は2回ミーティングを持って、脈なしとあれば、アプローチをやめてきた。

会社経営には拾うことよりも捨てることのほうが重要です」

捨てることでスピードが加速される。

働く人が成功の見込みのない会社を諦め、

他に移ったり自ら起業したりするのも、ある種、捨てることに通じる。

日本がシリコンバレーから学べることはたくさんあるように思えてきた』

* * *

さてそんな坂本さんが本を出しました。

『カッコよく生きてあなたの給料を3倍にする法』

シリコンバレー流の仕事術が書かれていて、面白くてあっという間に読めてしまう本です。

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