2017年8月 2日 (水)

X-Lab Summer Program

X-Lab Summer Program(『こちら』)で、UCLA、Greg  Lynn教授(『こちら』)の基調講演がありました。

Lynn教授いわく『自分の知っているAさんは歩いて5分のスーパーにも車を走らせて買い物に行く。いっぺんにたくさんの買い物をするので、とても持ちきれないからだ』。

Gita_2

(The Photo by A'Design Award & Competition. Please see this Page.)

そこで教授が開発したのが、ロボット・ジータ(Gita)。

上の写真(クリックすると大きくなります)の真ん中(下)のように持ち主を認知して、持ち主の後をついて動きます。

スーパーまでは車ではなく歩いていき、買ったものはジータのなかに入れればOK。

時速35キロまで出るのだとか・・(詳しくは『こちら』)。

そう言えば、昨日シリコンバレーから来たBさんと食事をしたのですが、Bさんいわく

『岩崎さん、もうすぐにも、我々は1人で3台も4台もロボットを持つようになるよ。用途に合わせてね』

たしかにそんな時代がもうすぐ近くにまでやって来ているのかもしれません。

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2017年6月27日 (火)

ザッカーバーグのハーバード卒業式スピーチ

フェイスブックの創業者、マーク・ザッカ―バーグ(33歳)。

ハーバード大学を中退していますが、先般同大学に呼ばれ、卒業生たちを前に、雨のなかスピーチを行いました(2017年5月25日)。

若者らしく元気良く話し始めますが、スピーチの終りの方で不法移民の高校生の話をするところでは感極まってしまう場面も・・。

いずれにせよ内容の濃い、素晴らしいスピーチでした。

32分間の動画は『こちら』

スピーチ全文(英語)は『こちら』

日本語訳は『こちら』

                Mark_zuckerberg_em_setembro_de_2014

                        CC BY 2.0 Wikimedia Commons

分かりやすい英語ですので是非上記動画をご覧になってみてください。

以下、とくに印象に残ったところを一部抜粋します 【翻訳は基本的には上記日本語訳サイトに従いました(ただし一部修正したところがあります)。なお青字部分は読みやすくするために私が勝手に付けた小見出しです】。

* * *

【完全なアイデアなんてない。とにかくまず初めよ】

But let me tell you a secret: no one does when they begin. Ideas don't come out fully formed. They only become clear as you work on them. You just have to get started.

しかし、秘訣をお教えしましょう。誰もそれを始めたときは知らないんです。アイデアはいきなり完成形でやってきたりしない。それについて取り組んでいるうちにだんだんクリアになってくるんです。とにかくまずは始めなくては。

【失敗する自由】

An entrepreneurial culture thrives when it's easy to try lots of new ideas. Facebook wasn't the first thing I built. I also built games, chat systems, study tools and music players. I'm not alone.

起業家文化は、多くの新しいアイデアを簡単に試せるようになっている時に栄えます。フェイスブックは僕が最初に作ったプロジェクトではありません。僕はゲームも作ったし、チャットシステムも作ったし、スタディツールも、音楽プレイヤーも作りました。こういうのは僕だけの話じゃないです。

JK Rowling got rejected 12 times before publishing Harry Potter. Even Beyonce had to make hundreds of songs to get Halo.The greatest successes come from having the freedom to fail.

JKローリングはハリーポッターを出版できるまでに12回も断られました。ビヨンセですら!”Halo”を作るまでに何百曲と作ったんです。大きな成功は「失敗する自由」によって生まれます。

【緩衝材としての経済的余裕】

Look, I know a lot of entrepreneurs, and I don't know a single person who gave up on starting a business because they might not make enough money. But I know lots of people who haven't pursued dreams because they didn't have a cushion to fall back on if they failed.

僕は色んな起業家を見てきて、その仕事じゃあ十分稼げないだろうから始めなかったっていう人は一人も知りません。しかし、それが失敗した時に致命的なことにならないようにする緩衝材としての経済的余裕がないために夢を追うこと自体をそもそも諦めてしまう人は沢山見てきました。

【自由、開放 vs. 権威主義、孤立主義】

This is the struggle of our time. The forces of freedom, openness and global community against the forces of authoritarianism, isolationism and nationalism. Forces for the flow of knowledge, trade and immigration against those who would slow them down.

これは僕らの時代の課題です。自由と開かれたグローバルコミュニティに対する、権威主義や孤立主義、そして国家主義との争い。知と交易、移住する人の流れを促進していく力と、それをスローダウンさせようとする力とのぶつかりあい。

【不法移民の高校3年生の話】

One day after class I was talking to them about college, and one of my top students raised his hand and said he wasn't sure he could go because he's undocumented.

ある日授業の後で、僕は彼らに大学の話をしました。そして彼らのうち最も優秀な一人が手を上げて、自分は不法移民だから大学に行けるかどうかわからないと言いました。

Last year I took him out to breakfast for his birthday. I wanted to get him a present, so I asked him and he started talking about students he saw struggling and said "You know, I'd really just like a book on social justice."

去年僕は彼を誕生日に朝食に誘いました。何かプレゼントをあげたかったので何がいいか聞きました。そしたら彼は苦労している学生たちのことを話し始め、社会正義に関する本が欲しいかな・・・と言ったんです。

I was blown away. Here's a young guy who has every reason to be cynical. He didn't know if the country he calls home -- the only one he's known -- would deny him his dream of going to college. But he wasn't feeling sorry for himself. He wasn't even thinking of himself. He has a greater sense of purpose, and he's going to bring people along with him.

僕はびっくりました。彼は人生についてシニカルになってしまっても当然な状況にいるんですよ。彼のことを唯一知っている故郷であるまさにその国が、彼の大学への夢を断ってしまうかもしれない状況にいる。でも彼は自分を悲観したりしません。彼は自分のことを考えてすらいない。より大きな目的感の中で生きていて、人々を巻き込んで行くのでしょう。

But if a high school senior who doesn't know what the future holds can do his part to move the world forward, then we owe it to the world to do our part too.

しかし将来どうなるかも知らない高校三年生が世界を前に進めるために自分の責任を果たしているなら、我々にだって、我々の責任を果たすことでその世界に対して借りを返す義務があるのではないでしょうか?

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2017年6月24日 (土)

UDトーク

今週水曜日(21日)の勉啓塾講師は、スマホ(およびiPadなど)で使われる音声入力アプリ「UDトーク」を開発した青木秀仁氏。

1976年生まれの青木秀仁氏は元ミュージシャンでプログラマーという経歴の持ち主。

音声認識技術に精通しシステム開発に関わり、いままで多数のアプリをリリースしてきました。

たとえば「声シャッター」。

音声認識機能を利用したハンズフリー撮影を楽しめるカメラアプリです。

「ハイ、チーズ」など任意のかけ声でシャッターが切れるので、セルフタイマー機能を使わずに集合写真を撮ったり、ペットの名前を呼んで撮影したりすることができます。

                 Ud

さて今回の講演のトピックスとなった「UDトーク」。

これはひとことで言うと、スマホなどで使われる音声入力アプリ。

「iPhoneやグーグルの音声入力アプリとどう違うのか」といった声も聞こえてきそうです。

たしかにたとえばiPhoneにも音声入力機能があり(スマホを買った時から内蔵されている)、私もかつてこのブログで書いたように『最近著』の10~20%くらいは音声入力を使って本にしました(『こちら』を参照)。

しかしこれからは、私は「UDトーク」を使うようにすると思います。

というのも今回講演で青木さんの話を聞き、実際に両方(UDトークとiPhoneの音声入力)使ってみて分かったのですが、「UDトーク」の方が切れ味がいい(認識率が高い)・・。

それに単語登録機能などもついていて、使い勝手が良さそうです。

日本語で話したものをフランス語や中国語などで表示させることも可能です。

以下は日経新聞に掲載された「UDトーク」の紹介記事(『こちら』)の一部。

* * *

『「会議で聴覚障害者と健常者の意思疎通が楽になった」。

TOTO人財部のダイバーシティ推進グループの担当者はスマートフォン(スマホ)を見ながら笑みを浮かべる。

同社は1月、全国約20カ所の事業所や工場で約50人の聴覚障害者を対象にスマホ向け音声認識アプリ「UDトーク」を導入した。

高い認識率で会話を文章に変換できるため、障害者が議論に参加しやすい。

従来は健常者が議論の内容を筆記したり、パソコンで入力したりしていた』

* * *

「UDトーク」については、NHK Eテレの「ろうを生きる難聴を生きる」でも取り上げられています(2015年12月5日;『こちら』)。

以下は上記NHKのウェブサイトからの引用です。

* * *

『企業から国立大学、自治体など、様々な現場が利用し、注目を集めているアプリケーションがある。

人の声を認識し、文字に自動変換する、「音声認識アプリ」だ。

これまで議事録作成などに使われてきた技術を、聴覚障害者とのコミュニケーション支援に応用したもので、2年前に開発された。

アプリが入った、スマートフォンやタブレット端末に向かって話しかけると、その音声がリアルタイムで文字になり、画面に表示される。

認識率が大幅に向上した為、以前のような変換ミスが格段に減り、ストレスなく使える。

さらに、文字となった情報は複数の端末で同時に見られるので、大人数での会話も可能だ。

都内の企業では、聴覚障害のある社員のために、朝礼や会議などで活用。

これまでは同僚の手を借りて、書き起こしてもらっていたものが、瞬時に文字に代わり、かつ、聞こえる人と同じ情報を共有できるため、好評だ。

番組では、音声認識アプリを活用している現場を取材、その可能性を伝える』

* * *

「UDトーク」は法人が利用する際には月額2万4000円がかかりますが、個人は無料。

『こちら』にアプリのインストール方法が記されています。

パソコンやスマホのキーボード操作が面倒くさいという方は「UDトーク」を利用してみては如何でしょう(注:パソコンに入力させるにはスマホやiPadで音声入力したものをメールで送信するなどの方法があります)。

「UDトーク」には通訳・翻訳機能(他言語での表示機能)もついています。

2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人が増えている折、道を聞かれる機会、 レストランなどで隣りあわせる機会も増えています。  

そんなとき、このアプリを使って、楽しく、心通う「OMOTENASHI」ができる・・・。

そんな使い方も出来ます。

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2017年6月17日 (土)

ホールフーズ・マーケット

1978年、当時25歳のジョン・マッキーは大学を中退していて、何か自分でビジネスをしたいと考えていました。

彼は友達のレネ・ローソン(21歳)とともに、地元テキサスで、セイファーウェイという小さな店をオープンすることにしました。

当時米国ではセイフウェイ(Safeway)というスーパーが流行っていましたが、2人が考えたのはこれをもじって、セイファーウェイ(SaferWay)とするというもの。

Safe(安全)よりも、「もっと安全(Safer)」という意味合いを込めて作った自然食の小さな店でした。

家族や友達から4万5000ドル(約5百万円)を借りての開業でした。

2年後の1980年。

ジョンとレネの2人は クレッグ・ウェラーとマーク・スカイルズという別の2人組と出会い、自然食品の店をスーパー・マーケットの形式にしてみようと考えるようになります。

これがホールフーズ・マーケットの出発点。

いまでは北米と英国に465店舗を展開するに至っています。

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Whole Foods Market Headquarters in Downtown Austin From Wikimedia Commons

昨日アマゾンはこのホールフーズ・マーケットを137億ドル(1兆5000億円)で買収。

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、

「ホールフーズは最高の有機野菜やオーガニック食品を提供し、多くの消費者に支持されている」

(Millions of people love Whole Foods Market because they offer the best natural and organic foods)

とコメント。

株式市場もアマゾンの動きを評価し、アマゾン株は2.4%上昇。

ホールフーズ株の方はアマゾンによる買収価格にさや寄せされる形となって29.1%も上昇しました。

買収に際してアマゾンをアドバイスしたのはゴールドマンサックスです。

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2017年5月12日 (金)

WhatsApp

日本ではLINEが盛んですが、海外にいる友人たちからのメッセージはもっぱらWhatsAppです。

LINEと同じようにグループトークも出来ます。

私の場合は、たとえば世界に散らばるAFSの同期たち(高校を1年間同じ地域で過ごした)でグループを作っています(詳しくは『こちら』参照)。

そして多くはたわいもないことなのですが、彼らは毎日のように何かをチャットしていて、それが毎朝、私のスマホに表示されてきます。

先日は母の日について、グアテマラのアーノルド君が、

「グアテマラでは毎年5月10日が母の日だ。決まっている。米国は第2日曜日だとか言って分かりにくい」

と話すと、これに対してスペインのミレンさんが一言述べるといった具合。

たしかに母の日は世界各国でこれを何日とするかバラバラです(下表参照)。

それはそれで興味深いのですが、だからと言って別にどうと言うことはないような・・・。

なお下の図は世界各国の母の日を一覧表にしたもの(Wikipediaより)で、クリックすると大きくなって読めるようになります。

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日本は時差の関係でWhatsAppのオンタイムのチャットには参加しづらく、私の場合はいつもRead Only になっています。

まぁ、その方が精神的に楽です。

もし仮に、日中、頻繁にチャットが表示されるとすると、仕事に集中できません。

この辺は友だち関係を重視するラテン系と、仕事に真面目な日本人の差なのかもしれませんが・・・。

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2017年4月15日 (土)

シリコンバレーの秘密

シリコンバレーからやってきた坂本さんと一緒に食事をしました。

坂本さんは49歳のときにNECを退社して、シリコンバレーで起業。

ネットワーク負荷分散装置を開発する「ホロンテック社」を設立しました。

この会社はすぐに世界9ヶ国に拠点を有し、従業員数も200名を超えるようになりました。

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     (写真は左から坂本さんと私)

その後も坂本さんは「オーラライン社」(ネット・マーケティング・ツール開発)、「アイピーロック社」(データベース・セキュリティ開発)といった具合に、 20年間にわたって、シリコンバレーで次から次へと会社を創業し、成長させて、大企業などに売却してきました。

シリコンバレーで起業した日本人は結構いるのですが、坂本さんのように世界規模にまで会社を発展させて、成功裡にM&A等によってExitしてきた(それも3社も!)―こんな経験を持つ日本人起業家はおそらく他にはいないのではないかと思います。

実は坂本さんと会うのはこれで2回目。

昨年末に会った時の話があまりに面白かったので、わたしは書きかけ中の本の中に急遽坂本さんの話を(なかば強引に)挿入しました

(これが『拙著』の66~69頁『「従業員が会社を選ぶ」ことが常識のシリコンバレー』の題名で始まる一節になっています)。

しかし坂本さんの話はこの数十倍もの内容を持つもの(それはそうでしょう、20年間にわたってシリコンバレーで起業家・経営者として活躍してきたのですから)。

いったいシリコンバレーのどこがそんなにすごいのか。

シリコンバレーの企業が彗星のように現れて、瞬く間に世界を席巻していく―その秘密はいったい何なのか。

坂本さんには、こういった点について本にして世の中に紹介して欲しいと思いました。

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2017年4月12日 (水)

Steves が面白い

スティーブ・ジョブズものはたくさん読んできました。

ウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ I と II』

ジェフリー・S・ヤングらによる『スティーブ・ジョブズ-偶像復活』

ケン・シーガル『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』

高木利弘『The History of Jobs & Apple 1976〜20XX【ジョブズとアップル奇蹟の軌跡】』

などなど。

映画も『アシュトン・カッチャー主演のもの』

『マイケル・ファスベンダー主演のもの』を観てきました。

そして・・・。

今回読んだのは上記の本や映画とは違って漫画本。

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『スティーブズ』(漫画:うめ、原作:松永肇一)。

この漫画では、物語はいきなり1984年のジョブズの有名なプレゼンから始まります。

ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に引っ掛けて、

同年発売となるアップルのマッキントッシュのCMを紹介したスピーチです

『こちら』のYouTubeで、このときの動画を見ることが出来ます。スティーブ・ジョブズ、若かったですね。(注)動画の最初の20秒くらいは音楽だけで暗い画面が続きます。これも演出です〕。

Jobs_2

この後、漫画『スティーブズ』 の物語はすぐに9年前の1975年に戻り、ここから本格的にスタートします。

タイトルの『スティーブズ とは、2人のスティーブを意味するもの。

アップルの創業者、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの2人です。

漫画は1巻から6巻まであり、6巻の最後には、また漫画の始まりである1984年に戻ってきます。

つまり1975年から84年までのアップルの物語。

よく出来ていて、小説や映画では味わえない、漫画ならではの面白さを堪能できます。

ところで上記の1984年のジョブズのスピーチは28歳の時のもの。

何度このスピーチを聞いてもジョブズのプレゼンの秀逸さに圧倒されます(たとえば “each” と韻を踏みながらリズミ感良く、たたみ込んでいく話法など)。

話は変わりますが、ジョブズがジョージ・オーウェルの『1984年』をこのプレゼンで取り上げてから、33年。

いままたこの小説が世界的に流行っています(4月9日付け朝日新聞第11面参照)。

ジョブズが知ったらこれをどう思うのか・・。

当時のCMでは、

“On January 24th, Apple Computer will introduce Macintosh. And you'll see why 1984 won't be like '1984.'”

と、うたっていたのですが・・。

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2017年3月29日 (水)

24時間監視体制

携帯にショート・メッセージが入りました。

「〇〇カードです。カードのご利用確認の為、メッセージを送信いたしました。恐れ入りますが、××-××××-×××× までご連絡をお願いいたします」

メッセージにあった電話番号は、クレジット・カードの裏に印字記載されている番号に微妙に近い番号。

ただ念のため、クレジット・カードの裏に記された番号の方に電話を入れます。

応対に出てくれた担当者に話を告げると、担当部署に電話を回してくれました。

「担当のセキュリティー・センターです。

ショート・メッセージをお送りしたのは私どもです。

実は24時間体制でカードの不正利用を監視しているのですが、お客様は最近海外でAirbnb の支払いにカードを使われましたか」

「いえ、使っていません」

「海外の〇〇というサイトにクレジットカードの番号を登録したことは?」

「ありません」

どうやら、私のカード番号が第三者に入手されて不正に使われてしまったようです。

「これらについては、私どもで処理し、お客様に請求がいくことはありませんので、ご安心ください」

とは言っても、現在使っているカードをこのまま使い続けるのは危ないので、現在のカードは破棄して、新しいカードを発行してもらうことにしました。

セキュリティー・センターの方の話だと、「海外で使うとか、ネットで利用するとか、いろいろな局面でカードが使われるようになってきた。よって第三者に番号がひかえられて使われてしまうリスクも増えている」とのこと。

24時間体制で不正利用を監視してくれているというのは安心ですが、実際に自分のカード番号が第三者に使われてしまったというのは、私にとって初めての経験。ちょっとびっくりしました。

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2017年3月11日 (土)

日本が学ぶべきシリコンバレーの精神

ほぼ月に1回のペースで日経ヴェリタス紙に「Money Never Sleep」という名のコラムを書いています。

明日発売の日経ヴェリタスに掲載される「Money Never Sleep」のタイトルは、「日本が学ぶべきシリコンバレーの精神」。

シリコンバレーの日本人起業家の話です。

冒頭はこんな感じで始まります。

「シリコンバレーで起業する日本人が増えてきている。 

そんな起業家の先駆けとも言える坂本明男さん(70)が日本に帰国した際に東京で会った。 

坂本さんは1968年にNECに入社後、96年に退社して、シリコンバレーでホロンテック社(ネットワーク負荷分散装置の開発)を設立。 

この会社はすぐに世界9ヶ国に拠点を有し、従業員数も200名を超えるようになった。  

その後、2001年にはネット・マーケティング・ツールの開発を手掛けるオーラライン社を、 

そして2002年にはデータベース・セキュリティ開発のアイピーロック社を立ち上げるといった具合に、 

20年間にわたって次から次へと会社を創業し、成長させて、大企業などに売却してきた」  

* * * * * * *

坂本さんは現在、日米双方の複数の会社の役員を務めています。

シリコンバレーから車で40分ほど行ったところにある海辺の町アプトスと東京の双方に自宅を有し、1年の半分は日本、残り半分は米国といった生活を送っているとのことです。

Aptos_2

   (アプトスの海岸;From Wikipedia;By Prg - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26165299)

そんな坂本さんの話には日本の我々にとってヒントになることがたくさんありました。

例えば(以下再びコラムからの引用):

「シリコンバレーの人たちは、これから先、2年から5年間で成功が見えない会社はさっさと諦めて、新しい会社を起こしたり、別な会社に入社したりする。 

『自分がいま勤めている会社は成功できない』(持っているストックオプションの価値がなくなる) 

―こう判断した場合には、新しい職場に移ることが当たり前で、それが出来ない人はいない。 

もちろん逆に、会社が突然破産するとか、会社を首になることもある。 

このため多くの人が必死に就職活動をするといった経験をしているが、『みんなそれをたいしたリスクとは思わない』と言う」

* * * * * * *

実際に坂本さんと会って話したり、メールのやり取りをするだけでも、彼が大変なアイデアマンであることが分かります(日米合わせて50件ほどの特許を取得してきたとのことです)。

現在でも特許になる可能性の高い新製品のアイデアやビジネス・プロセスが浮かんでくるとのことで、次のように言います。

「日本人の多くは、調査会社で調べたらビジネスにならないと言われたとか、他の人に聞いたら、そのようなマーケットは存在しない、そんなの流行らないと言われたとか…。

自分の意思が弱すぎると思います。

私は、調査会社は自分が教育する。

他人に聞いて、10人中6人以上が面白いというアイデアはむしろ陳腐で遅すぎる。

10人中1人か2人しか面白いと言わないアイデアでも、世界中ではすでに20人くらいが同じアイデアを創造して、会社を起こすか、製品開発を始めようとしている。

こう考えて、私はこれまで会社を創業してきました」

* * * * * * *

まだまだ興味深い話が多い(例えば捨てる経営とスピード経営について)のですが、ここでご紹介させて頂くのはコラム全体の半分くらいにさせてください。

全文については是非とも日経ヴェリタス(明日発売)の紙面にてご覧になって頂ければと思います。

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2017年2月26日 (日)

コグニティブ・コンピューティング

『IBMは今や人工知能(ワトソン)関連の売上が会社全体の41%を占める』との噂を聞いたのでチェックしてみました。

41%という数字はおそらく下記のスライドから来たのだと思います。

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       (上図はクリックすると大きくなります)

これは今年1月19日に行われたIBMによる決算説明会で使われたスライド。

スライド全体(39頁からなる)は、『こちら』をご覧になってください。

上のスライドはこのうちの4頁目に出てきます。

これを見ると41%とありますが、これはAnalytics のほかにCloud などを含む数字。

厳密に解すれば、Analytics のところの$19.5 billion。全体の24%ということになりそうです。

それでもひじょうに大きな数字なのですが・・。

もうひとつ別のスライドが同じく上記決算説明会資料の26頁目に出てきます(下記)。

Ibm2

これによると Cognitive Solutions の売上は $18.2 billion で会社全体の23%。

なおコグニティブとは、「経験的知識に基づく」、「認知の」といった意味で、コグニティブ・コンピューティングとは、コンピューターが自ら学習し、考え、瞬時に、膨大なさまざまな情報元から、大量のデータを統合し分析することができるシステムいます。

IBMはワトソンを、自然言語を理解・学習し、人間の意思決定を支援する「コグニティブ・コンピューティング・システム」と定義しています。

IBMのハードからソフトへの方向転換を主導したルイス・ガースナーが『巨象も踊る』を著したのが2002年。

巨像は今や踊るどころか、人間の知能を持ちつつあるようです。

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