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2005年11月 8日 (火)

GMを売ってトヨタを買う

正確な数字をつかんでいる訳ではありませんが、最近のトヨタの好調な株価の背景にはGMを売ってトヨタを買っている外人機関投資家がいるとみています。

先日お話した『外国人の機関投資家が日本株を買う場合の下記2つのケース』のうちの2.のケースにあたります。

  1. その機関投資家の全体のポートフォリオの中で、「日本向けに」ということで割り振られた資金をベースに日本株を買うセクション
  2. 産業ごとに割り振られた資金をベースに、例えば、世界の自動車株に投資する部隊が、トヨタの株式を買ってくるケース

それでは、同じように外人機関投資家の間で以下のようなケースがいま起きているでしょうか。(上記2.の産業ごとに割り振られた資金の中での振り替えが下記のような形で起きているでしょうか。)

  1. (半導体)サムスンを売って東芝を買う
  2. (液晶)サムスンを売ってシャープを買う
  3. (コンピューターソフト)IBM、マイクロソフトを売って日立、富士通を買う
  4. (小売)ウォルマートを売ってセブン&アイ・ホールディングスを買う
  5. (薬品)ファイザーを売って武田を買う
  6. (エネルギー)エクソンモービルを売って三菱商事(あるいは新日本石油、国際石油開発?)を買う

以上 1.~6.のケースは多分余り起きていないように思えます。

日本株というカテゴリーを超えて、業界で見た場合に世界に誇れる株(その業界で明確に世界一位の株)というのがトヨタくらいしか見当たらない(もちろんキャノンなど他の数社も入ってくるとは思いますが。。。)というのは、日本人として、ちょっと寂しいところです。

1.~6.で上げた日本勢にもう少しがんばって欲しいところです。

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