ガーデニング期間
『何もしない日々』について昨日書きましたが、ヘッドハントされて、Aという投資銀行から、Bという投資銀行に移る際、強制的に、何もしない日々を送らされます。
A社を退社する際、通常、1ヶ月の事前通知が必要になります。
すると、A社からは、次のように告げられます。
『分かりました。たった今から社に居なくて結構です。1ヶ月後に雇用関係は終了します。』
この瞬間から、あなたがA社の社内に入るには特別なパスが必要になります(つまり、自分の席にはもう戻れません)。
1ヶ月間、あなたは法的にはA社の社員ですが、一切の情報から遮断されます。
今までやっていたことを全て忘れ、頭を真っ白にしてから競合のB社に行く為です。
M&Aなど、取引先の機密事項を扱う投資銀行にとっては当然のことです。
この1ヶ月間、あなたは、『A社にも行けない、B社にも行けない』という何もしない日々を送ることを余儀なくされます。
英語では(特にイギリスでは)この期間のことを『庭いじりでもするしかない』とのことで、『ガーデニング期間(Gardening Period)』と呼んでいます。
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