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2005年11月10日 (木)

長期保有する外人投資家

外資系投資銀行で働いていた時、日本の大企業社長を海外の機関投資家にお連れすることがよくありました。

どの機関投資家にお連れするか。投資銀行の腕のみせどころです。

外人投資家にもいろいろあり、ヘッジファンドなど短期で売買を繰り返すようなところにお連れしても全く意味がありません。

やはり長期で安定的に株を保有してくれる先が好まれる訳です。

外人の機関投資家の中には、それこそ10年といった期間で株式を長期保有してくれるところも多くあります。

そういった先は、投資をする際、慎重に検討しますが、いざ投資をしてくると余程のことでもない限り株式を持ち続けてくれます。

投資先の企業をいわばパートナーのように考えてくれる訳です。

企業の方も良い業績を長期にわたって上げ続けていくことによって、これら優良投資家の信頼に応えていく必要があります。

「必要と思われる投資を積極的にやった為、減価償却費が嵩み、今年は利益額が落ち込んだ」--そういった説明にもきちんと理解を示し、にっこりと、うなずいてくれます。

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