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2005年11月 5日 (土)

絶望と優しさ

『ほんとうの優しさというものは絶望をくぐってきた人だけにそなわるものです。』

私が大好きな灰谷健次郎さんの『わたしの出会った子どもたち』の中の一節です。

学生時代にH医師から『左目は曇ったままで視力の回復はあまり期待出来ないでしょう。もしかすると右目も同じようになるかもしれない』と言われた時、私は自分の運命を呪い罵りました。

実を言いますと、そのときは、昨日書いたような『生かされていると思った』というような綺麗な言葉とは程遠い感情がこみ上げてきたのです。

だからこそ灰谷さんの本の中に出てくる「骨くん」こと、たかはし・さとる君をはじめとする大勢の子供たちには、ただただ頭が下がる思いです。

この本に登場する『小さな巨人たち』から、私はどれほど沢山のことを教わったことか、そして、どれほど自分が至らないことを思い知ったか。

一人でも多くの人に読んで頂きたい本です。

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