ボーナスが出たら株でも買おうと考えている方へ(その3)
水曜日の続きです。
何ゆえ株式のトレーディングでは、一般の方に対しプロが有利なのでしょうか。
理由は大きく分けて四つあります。
一つ。プロはずっとモニターを見ていられます。サラリーマンなど一般の方は、ずっと画面を見ていることが出来ないでしょう。
二つ。プロはいろんな相場との裁定取引などが出来ます。先物、他市場(ニューヨークなど)、オプション、日経225などの指数取引との裁定取引も出来ます。
三つ。取れるリスクの範囲が違います。たとえトレーディングで大きく失敗してもプロは職を失うだけ。一般の方は大きく失敗すれば自己破産です。
四つ。私は外資系投資銀行でいろいろな株式トレーダーたちを見てきましたが、フランス人(特に東京の株式デリバティブの世界ではフランス人が多い)、インド人、ユダヤ人などそれぞれの分野で優秀な人が沢山います。
この中で日本人が戦っていくのには、たとえプロの人であっても、サッカーのワールドカップに出るくらいの気持ちで戦わないと難しいと思いました。
予備校や塾の先生などが金儲けの為に書いた本に騙されて、一般の方が株式トレーダーの世界に無防備に入っていくのはやはりお勧めできません。
一般の方には、株式の『トレーディング』(買ったら短期のうちに売る、そしてまた別のものを買う)よりも、株式への『投資』をお勧めします。
『投資先を見極め、投資先企業の成長とともに資産を増やす』という、中長期の視点にたった『投資』のスタンスです。
| 固定リンク
コメント