AAA
残念なことですが、日本の都市も少しずつアメリカ的になってきて、住む地域によって何となく色分けされるようになってきています。
もっとも日本でも例えば江戸時代の頃にはある種の色分けがなされており、新宿区にある箪笥町とか、細工町、納戸町などの地名はこの名残だと聞いたことがあります。
ただアメリカの都市のように限られた地域・グループの人たちの中だけでの交流が中心となっていくと、都市はだんだんと殺伐として住みにくくなります。
ところで、投資銀行の仲間がAAAと言う場合、多くは債券の格付けを指します。AAAは、もっとも信用レベルの高い格付けを指す言葉です。
もう一つ別の意味で使われる場合があります。
青山、麻布、赤坂。
3つの頭文字は何れもAで始まります。
東京の都心の地価が強含みで推移していますが、REIT、不動産投資ファンドなどのほかユダヤ人、中国人、韓国人、アラブ人なども東京の都心の土地に関心を持っています。
彼らが関心を持つ地域がAAA。
彼らの間では独特の情報ネットワークがあり、『こんなことまで知っているのか』とよく驚かされることがあります。
またアプローチが国際的です。
ロンドンのある地域と、ニューヨークの別の地域と青山、麻布を同じ土俵に上げて比較していたりします。
『ニューヨークやロンドンのホテルに泊まれば500ドル位するのに東京はまだ割安だ』
今では日本でも当たり前になっていますが、収益還元的、キャッシュ・フローベースのアプローチで土地の価値を把握していきます。
ただ、それにしても東京には、下町とか川のほとりとか、AAAのほかにも、いいところが沢山あります。
『足立区と荒川区もいれて、最近では、AAA ではなく 5A が主流なんだぞ』と外人に話したら、キョトンとした顔をしていました。
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コメント
都内では23区以外でも良いところは沢山あります。
調布市ではAAAには入れませんでしょうか?地震にはとても強い地区なんですが。。。
(これからは天災に強い地区が評価されるべきですよね。)
投稿: K・T | 2005年12月21日 (水) 12時09分