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2005年12月30日 (金)

知らない会社の株(その2)

『知らない会社の株は買ってはいけない』の続編です。

街の本屋さんに並ぶ自称『株式投資の神様』たちが薦める『知らない会社(普段、普通の人は聞いたこともないような会社)』の株は以下のような問題も抱えています。

①出来高が少ないものが多く、売ろうとするとその行為自体で株価を下げてしまいます

②逆にこういった株は、本を読んだ読者が買おうとするその行為自体で値を上げるので、薦める方は薦めやすいのですが、しばらくすれば、また元に戻って値を下げます

③上記①とも関連しますが、流通性に乏しい株の価格形成はそもそも歪められている可能性が高い(下落する時はかなりの勢いで下落していきます)

④アナリストがカバーしていないものが多く、形成されている株価がきちんとした分析に基づいたものでない可能性があります

外人の優良機関投資家の中には時価総額1兆円くらいの株でないと投資候補先としないところもあります。

さすがに1兆円くらいあれば、『まったく知らない、聞いたことも無い会社』というのはないと思います。

株式投資が全く初めてという方は、こういった外人優良機関投資家のアプローチを参考にされると良いと思います。

また以下のようなアプローチもあります。

「とりあえず最小単位の株数だけ買い、株主総会に出てみる。そして、経営者の言うことを聞いてみる。(経営者の人物を総会などに出席して評価する。)そして、気に入ったら買い増す。」

短期で鞘を稼ごうとはせず、そのくらいの長期投資のつもりで、株式投資に臨んだ方が大きな怪我をせずにすみます。

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