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2006年1月18日 (水)

率で考える

前回、『金融サバイバル』 と題してブログを書いたのですが、昨日そして今日の株式市場を見ていますと、金融サバイバルそのもの、といった感じになってきました。

ロスチャイルドではありませんが、こういった時でも 『知恵と知識を磨いていけば生き残れます。』

さて昨日、日経平均は462円下落しましたが、率にすると、一日で 2.8%下落したことになります。

このように、株式『投資』に際しては、実額よりも率で把握した方が良いと思います。

例えば『株で100万円儲けた』というのは、何となく、そこで売り抜けるという発想が見え隠れします。

ラスベガスの『投機』ではなくて、『投資』なのですから、『ここ3年で、年平均15%のリターンになっている』とか、そういった率で把握する習慣を身につけた方が腰を落ち着けて投資できます。

世界最強の投資家と言われるウォーレン・バフェット。彼の個人資産は5兆円を超え、ビル・ゲイツに次ぐ、世界2位の金持ちです。

彼の株式投資の利回りは、年平均22%。

『10万円で3億円儲けた』などという株の本がところ狭しと書店で並んでいるのを見ますと、

22%なんて、『なんだ、そんなものか』と思われる方も多いと思います。

実はこの22%というのは、バフェットの投資会社の1964年から2004年までの運用実績(年平均利回り;複利ベース)です。

計算してみれば分かることですが、100万円をバフェットに預けて、年22%(複利)で運用してもらえば、40年後には28億円を超えています。

バフェットのように22%での運用は無理だとして、例えばキヤノン。

バブルのピークであった1989年12月以降、現在まで、過去16年間のキヤノンの年率平均株価上昇率は約11%です。

(バブルのピークに比較して、日経平均は半分以下になりましたが、キヤノンは、これだけ上昇しています。)

例えば、あなたが34歳だとします。

老後の為に株式投資をするとして、毎年20万円を、株式投資用の口座に移します。

(OLの方でも、主婦の方でも、毎年20万円くらいなら何とかなりそうですよね。)

そしてその株式投資用の口座で、株式投資を行い、年平均15%で運用できたとすれば、65歳の時、あなたは幾らを手にしているでしょうか?

答えは1億円です。

投資とは、このように時間の概念の中で考えていくものだと思います。

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