全ての困難な問題は人間によって作られたものだから、人間によって解決可能なはずだ
象牙はワシントン条約で輸入が禁止されていますが、一部のアフリカ諸国が密猟者などから押収した象牙を日本へ輸出することが限定的に認められた経緯があるようです。
環境コンサルタントの ぺオ・エクベリさんの話によりますと、その結果、日本という『市場』が出来、このため今でもアフリカ諸国では密猟者が絶えず、数多くの象が現実に殺されているとのことです。
(実は私はこういった点についてあまり知らなかったのですが、例えば我々が日頃、目にする象牙の判子の中にも象を殺して採られたものがあるとのことです。)
象牙密猟者によって親が殺されてしまった子象を育て、野生に還す活動を30年以上続けているダフニー・シェルドリックさんなどの話が龍村仁監督の映画『地球交響曲』で取り上げられています。
(この映画は口コミだけで200万人を動員したという映画です)。
象が殺されて象牙を採取される。ぺオ・エクベリさんは『こういった情景を見ると本当に悲しくなるが、これは全て人間が起こした問題なのだから人間が解決できるはずだ』と話していました。
ふと、ぺオ・エクベリさんのスピーチと似たような演説を私が高校生の頃、録音テープで聞いたのを思い出しました。
Our problems are man-made, therefore, they can be solved by man.
(われわれの問題は人間によって作られたものだから、人間によって解決できるはずだ)
対立、差別、貧困、環境、人権などの問題などについて、ケネディ大統領が語った一節でした。
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コメント
岩崎先生
いつも楽しく拝見させて頂いております。
とうとう量的緩和政策が解除されてしまいました。
そこで質問があり、コメントいたしました。
お忙しいところ申し訳ありませんがご教授の程よろしくお願い致します。
1.量的緩和が解除されましたが、これは株にとってプラスになることなのでしょうか?
マイナスになることなのでしょうか??
2.理論株価の計算は今後金利の上げ下げのタイミングで計算しなおしをしたほうがいいのでしょうか?
3.金利の変動により理論株価に影響がでるのは割引率のみでしょうか?
4.今後金利の上げ下げが行われるようになりますが、金利の上げ下げにより割引率をどれくらいにして計算すればいいのかやっぱりよく分かりません。トヨタを例として金利が0.1%上がったら割引率を標準で4.5→4.6みたいな感じに教えていただけると幸いですが、やはりいろいろな数値を入れてみて、結果をいろいろ出してみるしか方法は無いのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教授の程よろしくお願い致します。
投稿: kazu | 2006年3月10日 (金) 20時09分
1.金利の上昇につながるので、基本的にはマイナス要因ですが、海外の投資家は日本の異常さが是正されつつあると好感しています。 "Now you have the Bank of Japan, the European Central Bank and the Federal Reserve all with the same interest rate policy, and that's very positive," said Peter Cardillo, chief strategist, and senior vice president at S.W. Bach & Co. "It's a strong indication that global central bankers will contain inflation and not necessarily choke off economic activity, which has been a big concern here."
2.金利が変動すれば理論株価も動きますの計算し直すべきです。
3.割引率が一番大きく影響します。
4.割引率は本当はきちんと勉強しておいた方が良いと思います。WACCという概念です。チョッとしたファイナンスの入門書に出ています。手前味噌ですが「サバイバルとしての金融」という本でもさわりのところだけを簡単・平易に紹介しています。
ここでお答えするには余りにも分量が多くなりますので、是非入門書で勉強してみてください。
投稿: 岩崎 | 2006年3月10日 (金) 21時33分