迷った時は難しい道を選ぶ
一昨日、スタンフォードのビジネススクールの教授たちが日本にやってきて都心のホテルでプレゼンテーションが行われました。
教授の一人から夜ディナーに招かれ、『スタンフォードで学んだもので最も役に立ったものは何か』との話になりました。
英語を話して、英語で考える時は、脳の別の部分を使うのかもしれません。
私は教授にこんな風に話していました。
『ビジネススクールを卒業して26年になる。この間、会社のマネージャーとして、あるいは経営者として、いろいろ決断をしてきた。
だがよく考えてみると、ビジネス上で、あるいは自分のキャリアの上で、本当に大きな決断を迫られたというのは、この長い間で、これまで3~4回くらいしかない。
この3~4回の重要な決断をする上で、ビジネススクールで学んだことが役に立った。
具体的には、決断をしている自分のことを、もう一人の自分がいて見ている。そのため、より客観的に選択肢を見ることが出来るようになったことだ。』
結果としては、私としては迷った時はあえて難しい道を選んでいました。
自分自身のキャリアの上でも、45歳で興銀を辞めたとき(当時は『みずほ』なんていう話はなくて、まだ興銀は一見しっかりしていました)、あるいは3年前に外資を辞め自分で会社を起業したときも、何れも無謀だとアドバイスしてくれる人が多かったのですが、もう一人の自分がいて、『難しいけれども無謀ではない』と導いてくれたように思います。
今から振り返りますと、あの時、安易と思われた方の道を選ばなくて良かったと思います。
ビジネススクール的に言えば、『客観的に、科学的に決断をすれば、一見困難と思われる道が実は選択すべき道であることが分かる』ということなのでしょうか。
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コメント
『間違いだらけの株えらび』を購入しました。
運転資本の-2年の906、-1年の1066の出し方がわかりません。P55に「増加運転資本は運転資本をこれまでの実績を参考に・・・」とありますが、どのように算出したらいいのでしょうか。ご教授ください。よろしくお願いいたします。
投稿: タカ | 2006年4月 2日 (日) 21時03分
トヨタの有価証券報告書を同社のホームページよりダウンロードします。
連結財務諸表で、平成17年度3月末:
受取手形・売掛金=1,616,341(百万円) (A)
たな卸し資産= 1,306,709(百万円)(B)
支払手形・買掛金=1,856,799(百万円)(C)
運転資本=(A)+(B)-(C)=1,066,251(百万円)
同様に、平成16年度3月末:
(C)=905,633(百万円)
となります。
投稿: 岩崎 | 2006年4月 2日 (日) 22時43分
早速ご返事を下さいましてありがとうございます。
気になる会社で試してみます。
ありがとうございました。
投稿: タカ | 2006年4月 3日 (月) 21時44分