ランダム・ウォーク(その7) 30万円を一年で1億円にした人
株価がランダム・ウォークということは、過去から現在に至る株価変動に基づいて将来の株価を予想できないことを意味します。
(数学の世界ではランダムなプロセスから得られた一連の数値をランダム・ウォークと言っています。)
にもかかわらず、現実には、30万円を1年で1億円にしたデイ・トレーダーもいます。これはどう考えれば良いのでしょうか。
毎日の株価上昇率を日経ネットなどで見て行きますと、相場全体が激しく下落した時でも前日比10%くらい上げている銘柄があります。
こうした銘柄を選んで毎日投資していけば、30万円は61日目に1億円を超えます。
数式で示すと:300,000×(1+0.1)^61=100,478,941 です。
ロト6という宝くじをご存知の方もおられると思います。1から43の数字の中で好きな数字を6個選び、これが、「電動攪拌(かくはん)式遠心力型抽せん機」が選んだ6個の数字と一致したら当選金が払われるというもの。
日本宝くじ協会によると、1等の理論上の当せん金額は約1億円とのことです。
すなわち多くの人がゲームに参加する場合、確率的に6個をピタリと当てられる人がいるということです(もしいなければ賞金はキャリー・オーバーされますが、何回かの抽選の結果、必ず高額賞金を当てていく人がいます。)
同じように、株式投資においても、ランダムであるからといっても、多くの投資家の中には30万円を1億円にする人が、ほぼ確実にいるわけです。
だからと言って、その人の書いた本を読み、これから先、その人と同じように投資しても、あなたが1億円を稼げるわけではありません。
毎週出現しているロト6の高額当選者の書いた本を読んでも、1億円儲けることが出来ないのと同じです。
こういったことを出版社の方と話していましたら、「宝くじに当る本」というのも、「それなりに売れているんです!」 と言われてしまいました。
宝くじは夢を買うもの、あるいは、外れることによって掛け金の一部が公演のベンチなどに化けるもの-その程度に考えていた方が無難だと思うのですが。。。
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