インド・サウジ・中国・ブラジル・ロシア
もう10年ほど前の話ですが、私は興銀で日本企業による海外直接投資のお手伝いをするセクションの課長をしていたことがあります。日本企業による現地企業との提携とか出資の際のサポート、あるいは現地での資金調達に関する情報提供などが、主な任務でした。
この為、海外各国を飛び回る日々が続きました。
◆ 一番辛かったのがブラジル出張。ロスアンゼルスで飛行機を乗り換えて行くのですが、行った先でも、ブラジルは広く、感覚的には4泊8日といったスケジュールになってしまい(要するに機中泊、空港泊が多いということです)、一度体を壊してしまったことがあります。
◆ 異文化ということで、衝撃を受けたのが、サウジアラビア。特にリヤドでは街中で女性の姿を見ることが余り無く、企業の受付“嬢”や日本企業の支社長宅のメイドさんも、男性でした。
◆ インドもカルチャー・ショックを受けます。私の印象は、『インドはビジネス・スーツを着て訪れるのではなく、ジーパン姿のラフな格好でもう一度来てみたい』というものでした。
(8月30日に、祥伝社新書から、島田卓『インドビジネス-驚異の潜在力』という本が出ます。インドとのビジネスを考えておられる方のみならず、単にインドに行ってみたいと思っておられる方にも本書に出てくる数々のエピソードは役にたつ筈です。)
◆ 『1ヶ月前に来た時にはこの高速道路やビルは無かったですよね』といった体験をしたのは、中国。
ところで、話は若干それてしまいますが、日高義樹さんが講演で
『日本人はよく、“日本外交はアジアの中の日本といった視点を持って東南アジア諸国との関係を中心に考えるべきだ”と言うが、アメリカが世界戦略上重視するのは、①「(アメリカと)敵対する軸の対極にある中国」と、②「対中国(包囲)戦略を進める上での、ロシア、サウジ、インドとの関係強化」だ』
と言っていました(6月21日付けの私のブログをご覧下さい)。
10年経って経済だけでなく、政治の面でも、インド、中国、ロシア、ブラジル、サウジからますます目が離せません。
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