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2006年9月 5日 (火)

First Decade

ジャズピアニストの小曽根真さん。ボストンのバークリー音楽大学、ジャズ作・編曲科部門を首席で卒業し、米CBSレーベルと日本人第1号としてレコード専属契約を結んだことでも知られています。

早いもので、小曽根さんが、北川潔(ベース)、クラレンス・ベン(ドラムス)とトリオを結成して10年になります。

小曽根さんは99年3月、トリオの他の2人のメンバーが住むニューヨークへ移住。「収入が3分の1になる」のを覚悟してでも、「自分のレベルを引き上げてくれる環境」を求めた(「月刊Playboy」06年11月号のインタビュー)とのことです。

小曽根さんによれば、「アメリカで一番好きなのは、実力主義で、それを聞きわけらる人が多いこと。音楽では、何人(ナンビト)であろうと、出てきた音が良ければ、そこでつながることができる。」(上記インタビューより)

1999年12月、トリオはサントリーホールにてクリスマス・コンサートを開催。この公演を含むツアーを最後にトリオから北川潔が脱退。マイケル・ブレッカー・グループで活躍していたジェームス・ジナスが新ベーシストとして、2000年より、トリオに加わっています。

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なお、トリオ結成10年を記念したアルバム『ファースト・ディケイド』が今般リリースされ、今月1日より、アルバムリリース記念日本国内ツアー(9月は名古屋、大阪、東京)が実施されています。

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コメント

僕は、グレン・ミラー、ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、ビリー・ホリディのCDを、たまに聴いたりします。

僕がジャズ音楽を聴こうと思ったのは、映画「ザ・スティング」を見て、スコット・ジョプリンの音楽を聴いたのがきっかけです。

後から知ったのですが、ジャズとは、ラグタイムのリズム感を受け継いでいるのですね。

ジャズを聴きたくなるときは、ちょっと、気分が塞いでしまって、モヤモヤした気分を吹き飛ばしたくなる時が多いです。
中でも、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」は、好んで聴く曲です。

「グラン・ミラー物語」(著者:ジョージ・サイモン /柳生すみまろ 出版社:晶文社)には、コロラド大学時代のグレンの成績表の一部が公開されていて、興味深いことに、「1st Year Harmony - Grade;50」となっています。

「どこで演奏するかも定かでなく、バンドの誰が良くて誰がダメなのかもハッキリせず、大手術を受けた妻のみを案じつつ、次の収入は一体どこから入ってくるかで気も狂わんばかりとなり、将来に目を向ける確かな契約の予定も無く、音楽的にも経済的にもバンドは手の施しようが無く、彼は苦痛にさいなまされたのであった。」

グレンの生き方もまた、チャレンジする人は、人生の浮き沈みが、非常に激しいものであることを、教えてくれるかのようです。

投稿: まさくん | 2006年9月 6日 (水) 23時16分

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