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2006年9月11日 (月)

5年前の今日

5年前の今日、私はサンフランシスコのホテルにいました。朝食を食べにホテルの部屋から1階に降りてきましたら、ロビーのあたりが、ざわざわしていました。

そしてテレビの前が人だかりになっていて、飛行機がワールド・トレード・センターに突っ込む様を繰り返し放映していました。

アメリカはあの後アフガニスタンに侵攻し、タリバン政権を倒し、次にイラク戦争を始めました。

ところで私が投資銀行で働いていた時に私と同じチームにアフガニスタン出身の青年がいました(タリバンになる前の政権の時の駐日アフガニスタン大使の息子の方です)。

彼がとっても親しくしていた友人がイスラエル在住のユダヤ人。

私も含めて3人で食事をしたこともあります。

『アラブ人とユダヤ人は仲が悪いというけど、それは国レベルの話。ぼくらはとっても仲良しだし、ぼくらみたいなアラブ人やユダヤ人も多いんだ。』

彼らはこのように話していました。

彼らは例外なのか、それとも例外と言うほどでもないのか、正直、私には分かりません。

5年前、私が勤めていたアメリカの投資銀行は、倒壊したワールド・トレード・センターの直ぐ隣のWorld Financial Centerという地区に本社ビルがあり、爆風と飛び散るガラス、コンクリートの影響を受け、利用不能になってしまいました。

全米の飛行場は数日間、利用停止となり、私はサンフランシスコのホテルで足止めをくらってしまいました。

あれから5年。

はたして世界はより安全になったのでしょうか。

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コメント

先ずは、岩崎様が、この現場に居合わせなかった御幸運を、心よりお喜びいたします。

思えば、こうして、本ブログを、ちょくちょくと訪問できるのも、神様の思し召しかもしれません。

"There's a special providence in the fall of a sparrow."は、ハムレットの有名なセリフの一つですが、運・不運の巡りあわせは、自分とは無関係の、他からの強力なパワーが働いているようにも感じられます。

ところで、僕は、この事件をテレビ放送で知りました。

NYが世界に誇る超高層ビルが、ドカーン!と崩壊したのは、本当にショックでした。

「夕刊フジ」に、確か、「人が落ちる!!」という衝撃的な見出しの下に、超高層ビルの窓枠から身を投げる方の写真が掲載されていました。

この大惨事を見聞きして、人生観がすっかり変わってしまった人は、非常に多いそうです。

白状すると、実は、僕もそのうちの一人で、「明日への保障」に対する執着心が、かなり無くなりました。

この事件はショックでしたが、その昔、第二次大戦中の神風特別攻撃隊員は、まさに、これと同等の行為を国家から期待されていたのだと思うと、極めて複雑な気持ちです。

「この象はインドの子供たちから日本の子供たちへの贈り物です。
世界中の子供たちはお互いよく似ています。
ところが大人になると変わりだして時々ケンカをします。
私の願いはインドや日本の子供たちが大きくなった時、
自分の国のためだけでなく、世界全体の平和の為に
尽くして欲しいと言う事です。」

インドのネール首相の、このメッセージを全世界が聞き入れていたら、国家間の争いは大幅に無くなるし、世界は一層、安全な方向に向かうことだろうと思いました。

投稿: まさくん | 2006年9月13日 (水) 22時47分

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