My door is always open to you
早いもので、もう12月です。
毎年、クリスマス・カードを書く、この季節になると、私は、高校時代にアメリカに留学(American Field Service) していた時のことを思い出します。
アルフォルドさんというアメリカの家族に一年間お世話になったのですが、最初の頃は、英語がなかなか通じずに苦労しました。
留学前、当時の日本では今ほど英語に触れる環境に恵まれていませんでしたので、私はNHKのラジオ英語会話(松本亨講師)をテープにとって繰り返し聞いて覚えました。
その結果、留学当初、私の話す英語のフレーズは、殆ど全てが松本亨さんの英語の寸劇に出てきたものでした。
夜、部屋で学校の宿題をしていると、母親(AFS留学では、一家の子供としての扱いを受ける為、Mom(お母さん)と呼んでいました)が、部屋をノックします。
『My door is always open to you.』と、NHK英会話で習った英語を喋ったら、母親にすごく喜んでもらえました。
アルフォルド夫妻は夜パーティーに呼ばれ、おめかしして外出することも多かったのですが、『You are such a social butterfly.』と、これもNHKで習った言葉を喋ったら、母親は、『Butterfly!』と、喜んで蝶の格好をしていました。
一年間の留学を終え、私が日本に帰った後も、幾度と無く日本を訪れてくれたアルフォルドさんですが、父親は今から15年ほど前に他界し、母親も、昨年2月、89歳で亡くなりました。
母親が亡くなる3ヶ月前。容態が悪化したとの報告を受けて、私は2泊3日のスジュールで訪米し病院を訪ねました。
母親に会う為にわざわざ日本からやってきたことが知れると、かえって元気を失くしてしまうかもしれません。
私は、『たまたま仕事で近くに来たんだよ』と話しました。
『会えて嬉しい』-アメリカ人の母はすっかり憔悴しきった手を差し出してきて、ギュッと私の手を握ってくれました。
病院の玄関前にはクリスマス・ツリーが飾られて、南カリフォルニアの街の家々には、いたる所に、クリスマスの灯りが飾りつけられていました。
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コメント
人生とは様々な出会いによって形作られて行くものですすよね。
ところで、私も、日本人のファイナンシャル・リテラシー向上のために、本を書きました。
来週辺りに発売されるはずなので、お暇な時にちょっと見ていただければと思います。
PS:サバイバルとしての金融は面白い本でした。
投稿: 藤沢Kazu | 2006年12月 2日 (土) 21時21分
藤沢さんのブログはいつも楽しく拝見させて頂いています。(投資銀行に勤める私の知人たちにも藤沢さんのブログのファンは多いようです。)
投資銀行の第一線で、毎日、『切った、貼った』の世界を経験しながら、なおかつ、本を書くというのは大変な努力だろうと思います。
著作を拝見させて頂くのを楽しみにしています。
投稿: 岩崎 | 2006年12月 2日 (土) 23時42分
消え行くいのちの灯りと
クリスマスのねがいや希望の灯り
そして岩崎さんのこころにともる温かな灯り
それぞれの灯りが目に映りました
投稿: ミエコ | 2006年12月 3日 (日) 02時48分
岩崎先生、こんばんわ。
とても悲しい思い出ですが、天寿を全うされたのだと考えると、少しは気持ちが楽になるかと思いました。
>『会えて嬉しい』-アメリカ人の母はすっかり憔悴しきった手を差し出してきて、ギュッと私の手を握ってくれました。
岩崎先生の手を力強く握ることで、自分は元気だと装って、心配をかけさせまいと、とっさに機転を利かしたのかもしれません。
とても気丈夫で、お心のお優しい方のように思いました。
僕も、最期のときは、このように在りたいです。
投稿: まさくん | 2006年12月 9日 (土) 22時57分