最初に一通りのことを学んでしまう (仕事術・勉強法⑦)
ビジネス・スクールの良い点は、極めて短期間に、ビジネスで必要なことを一通り学ぶことが出来るという点です。
会計、財務、マーケティング、生産管理、人事管理、法務、税務など2年間の間に一通りのことを学んでしまうと、苦手意識がなくなります。
日本の企業では、自分はずっと工場で生産工程の管理をしていたから販売のことはよく分からないとか、人事出身なので、経理はよく分からないとか、そういった話を耳にします。
苦手意識を持つ前に、一通りのことを学んでみましょう。どの分野でも入門書の類は、土曜、日曜と週末1回を使うだけで読破出来る筈です。
なにも専門家になる必要はありません。一通りのことをサッと学んでみるだけで、その後、目にする知識が系統だって頭の中に入っていくようになります。
| 固定リンク
コメント
岩崎先生、こんばんわ。
>どの分野でも入門書の類は、土曜、日曜と週末1回を
>使うだけで読破出来る筈です。
「金融工学を勉強してみょうかな?」などと思ったのですが、この分野は入門レベルでも、かなり敷居が高いようですね。
数学を専門科目としなかった人が、ビジネス・スクールや、あるいは、投資銀行で金融工学を勉強するとき、どんな方法でマスターするのかな?と疑問に思いました。
数学に自信の無い人でも、物語のように読み進めて、無理なく理解できるような、とても分かりやすい金融工学の本が出版されたら、ベスト・セラーになるかもしれませんよね。
分かりやすい為には、説明がたくさん必要なので、ページ数が厚く、かつ、シリーズ化されると思いますが、そういう本の出版を望んでいる人は、案外と多いかな?などと思いました。
投稿: まさくん | 2007年1月27日 (土) 20時43分
ノーベル賞を取ったシャープ教授のゼミを取った時、かなりの難しい数学が沢山出てきたのですが、何となく強引に『理解させられてしまった』ようなところがありました。
日本語と英語の違いのようなところもあるかもしれません。
導関数といってもピンときませんが、derivative というと、derived からくる語ですから、数学としてでなく言葉として理解できるようなところもあります。
シャープ先生は教えるのは余り上手い方ではなかったのですが(先生、すみません)、一般的に、アメリカの先生のほうが、教えることをはるかによく研究していて、分かりやすく教えることに長けています。
日本の大学の先生(といっても私が知っているのは30年前の早稲田ですが)も、見習わなくてはいけないと思います。
投稿: 岩崎 | 2007年1月27日 (土) 21時16分
岩崎先生、こんばんわ。
ご返信を有難うございました。
金融工学を理解するのは、かなり難しいようですね。
>一般的に、アメリカの先生のほうが、教えることをはる
>かによく研究していて、分かりやすく教えることに長け
>ています。
そういえば、学生時代に使用したテキストの中でも、外国の先生が書いた本は、ページ数が厚いのですが、内容が分かりやすいものが多かったと思います。
(そういえば、日本の大学の先生(経済学)の実情について、森嶋通夫さんも「学校・学歴・人生」(岩波ジュニア新書)で、厳しく書いていました。)
今日、九大教授の盗作疑惑が報道されましたが、研究する側も、そうそう、新しいアイデアが浮かぶとは思わないので、個人的には、件の教授の方に、少し同情しています。
投稿: まさくん | 2007年1月28日 (日) 19時24分