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2007年4月15日 (日)

もっとも効率的な空港

2泊4日のスケジュールで海外に出ていて一昨日の夜、帰国しました。

たとえ数日でも海外にいて日本に帰ってくると改めて気がつくことが幾つかあります。

たとえば成田空港の建物(一昨日は第一ターミナルに着きました)の天井の低さ。

飛行機が着陸してから空港の中をうろうろ回る時間の長さも相変わらずです。

数年前、ある調査会社が、世界の空港でどこが最も効率的かを調査しました。一位はシンガポールのチャンギ空港。飛行機の車輪が飛行場にタッチしてから、乗っていた旅行者が入国審査・通関を済ませ市内のホテルにチェックインしてベッドに横たわれるまでの時間がシンガポールの場合、全部あわせても30分とのこと。

最下位は成田。飛行機の車輪が飛行場にタッチしてから30分しても、飛行機はどこのゲートに付けるべきか飛行場の中をまだうろうろしていると、調査レポートは書き立てていました。

この時期、海外に出ていて、日本に帰ってくると、私は、鼻がすぐ詰まり気味になり喉に不快感を感じるようになります。花粉のせいなのか、あるいは単に空気が汚れているのか。

そして昨日。海外に出ている間に溜まってしまった日本の新聞を読んでいますと、公務員の天下り規制が骨抜きになりそうだといったことが書いてありました。

成田国際空港株式会社、(財)成田国際空港振興協会、成田空港周辺地域共生財団、等々。

空港関連だけでも天下りの方たちが理事や取締役に就いておられると「推測」される沢山の組織があります。(間違っていたらすみません。この辺はきちんと調べて書いているわけではありませんので乱暴に「推測」といった表現にしています・・)。

こうした結果、世界に誇れるような飛行場になっていれば別に天下りの方たちが沢山いようと構わないと言えなくはありません。

空港だけでなく、道路や港湾はどうでしょう。

そういえば(一昔前の話ですが)私が興銀のシカゴ駐在員をしていた時、幾度となく、道路公団の総裁がシカゴにやってこられました。出張の目的は、世界道路事情視察・・・(この総裁はシカゴだけでなく世界各地をこの目的で飛び回っておられました。)

なんとなく日本が衰退してきている。ちょっと海外に出ていただけで、そんな風に感じてしまうのは私だけでしょうか。

もっとも最近の若い人たちの中には天下りとか省益などには余り関心なく、純粋にこの国を良くしたいとの大志をもって省庁の門を叩く人も多いと聞きます。

そういった若い力に期待したいものです。

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コメント

岩崎先生、こんばんわ。

>世界道路事情視察

一種の、モラルの崩壊のようなものを感じました。
ですが、これに類似した事例は、非常に多いのでしょうね。

『率先垂範。若い人たちは君達管理職の背中を見て、大きくなっていくんだ。』という、十河一元さんの御言葉が思い起こされます。

ところで、バージニア工科大での惨劇には、とても驚きました。
撃たれてもなお、教え子を逃そうとして教室の扉を押さえて犯人の侵入を阻止して、亡くなった先生もいらっしゃるそうですね。
アメリカも日本のように、一般人に拳銃を持たせないようにするべきだと思いました。

投稿: まさくん | 2007年4月18日 (水) 19時27分

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