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2007年8月20日 (月)

ミュシャの逮捕

チェコの プラハに行っていて、今日、東京に戻りました。

チェコと言えば、画家のミュシャ、作家のカフカ、そして作曲家のスメタナなどが有名です。

ミュシャは1860年の生まれ。

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父親は裁判所用務員で、ミュシャは11歳の時に聖歌隊員になりますが、15歳の時に声変わりの為、声楽の勉強を諦めます。

そして故郷に戻り役場の書記となり、独学で素描の習作をするようになります。

17歳でプラハの造形美術アカデミーの入学試験を受けますが、失敗。

19歳でウィーンの舞台装飾会社のアシスタントの職を得ますが、22歳の時にウィーンのリング劇場が焼失しミュシャは解雇されてしまいます。

このように若い頃のミュシャは苦労を重ねますが、34歳の時に女優サラ・ベルナールが演じる『ジスモンダ』のポスターを描いてから有名になっていきます。

48歳の時にスメタナの『モルダウ』に深い感銘を受け、以降、自分の芸術をスラブの文化発展のために捧げようと決意します。

プラハ市庁舎の議会ホールの装飾(ミュシャ50歳)、プラハ聖ヴィタ大聖堂礼拝堂のステンドグラスのデザイン(ミュシャ71歳)などを手がけます。

1939年、ヒットラーがプラハを占領した時、ミュシャは真っ先に逮捕された人の一人でした。

これが原因となって同年7月、ミュシャは肺炎となって他界します。79歳でした。

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コメント

岩崎先生、こんばんわ。

ご無事に帰国されたようで、何よりです。

>チェコと言えば

僕は、恥ずかしながら、ミュシャさんについては初めて知りました。

ウィキ・ペディアで、ちょっと調べてみたのですが…

僕は、ミュシャさんの絵画には、さほど関心を持ちませんでした。

その理由は、輪郭がマンガのように、黒い線で描かれているからです。

僕が小学生の頃、「図工」の科目の専任の先生から、黒い線の輪郭は自然界には存在しないから、絶対に、マンガのような絵を描くな!!と厳しく指導されたものです。

最初、僕は、この先生の言うことは、間違っている!!!と、かなり反抗的だったのですが、現在は、もう、亡くなっているであろう、この先生の指摘が、度々、思い起こされます。

投稿: まさくん | 2007年8月23日 (木) 23時14分

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