中国企業による米国企業の買収
サブプライムの影響で株価が下落した米国の投資銀行ベア・スターンズ社に対して、投資家のウォーレン・バフェットが関心を持っていると報じられました。
20年前の1987年。
バフェットはソロモン・ブラザーズの経営危機に際し、ソロモンの株を購入し、同社の筆頭株主になって、(一時は自らCEOに就任して)、同社の危機を救ったことがあります。
こういった経緯もありますので、今回の噂は『全くの有り得ない話ではない』と市場で受け止められたようですが、
一方で、バフェットはベアの株価が100ドルくらいなら関心あるかもしれないが、120ドルとなってしまった今では、もはや関心を示さないのではないかとも報じられています。
代わりに噂として報じられているのが、China Construction Bank や、CITIC などの中国勢の名前です。
2004年12月、中国のレノボ社が12億5千万ドルでIBMのPC部門を買収し、今年5月には中国政府出資の投資会社が米国ブラックストーン・グループに30億ドルを出資すると報じられました。
①ドル安と、②中国株高。
この二つの要因により、今後、中国企業が米国企業を買収する動きが加速するかもしれません。