市場の声
16,791円(8月13日始値)で始まり、15,273円(8月17日終値)で終わったBloody Week(血まみれの、むごたらしい一週間)。
その後もボラティリティの高い動きが続き、こうした最近のマーケットの動きにやや翻弄されている投資家の方も多いかもしれません。
こうした時に重要なのは 『木を見て森を見ず』ということに陥らずに、歴史的にも、空間的にも広い視点を持つこと、そしてマーケットに対して奢ることなく謙虚な気持ちを持ち続けることのように思います。
山あり谷ありの株式市場。
半世紀近くもの間、この株式市場と共に歩み、その間、約90冊もの本を著作している経済評論家の三原淳雄さんがつい最近出したのが 『金持ちいじめは国を滅ぼす』という本です。
やや挑発的なタイトルですが、中身は痛快。長い間、マーケットと共に歩んできた三原さんならではの切り口で最近の日本が語られています。
『市場の声』がそこにはあり、株式投資を行う際の自らのスタンスを確認する上でも有用な本だと思いました。
先週三原さんとお会いした際、『この相場の急激な下落の中で岩崎さんは持ち株をどうされましたか』との質問を受けました。
『今のところは売った株はひとつもありません。現金がほんの少しだけあったので、僅かですが少しだけ買いました。』
とお答えしました。
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コメント
岩崎先生、こんばんわ。
>その後もボラティリティの高い動きが続き、こうした最近のマーケットの動きにやや翻弄されている投資家の方も多いかもしれません。
僕は個人投資家というような、大それた者ではないのですが、5年前に預けた、ささやかな額の1%円定期預金が満期を迎え、その運用をどうしようかと考えています。
とりあえず、現在は1.3%の利回りの自動継続を選択していますが、ここ最近の株式市場の状況を考えると、少しずつ、底値を狙って打診買いしても良いように思います。
しかし、打診買いをするにしても、超弱小な資金力しかない一個人としては、よくよくタイミングを見計らわなければならないので、悩むところです。
マネー雑誌などには、盛んにBRICs諸国の投信が紹介されていますが、一個人が生半可な知識で海外投資についてアレコレ考えるよりも、数多くの専門スタッフを擁し、かつ、資金も潤沢で海外で戦っている有力東証一部上場の日本企業の株を保有した方が、遥かに効率的だと思います。
「シルバー市場」に照準を定めて、少しずつ、企業研究をしようかな?と思っています。
投稿: まさくん | 2007年9月 3日 (月) 22時12分