オーパスワン
7~8年前、アメリカ、カリフォルニア州のナパバレーを訪れワイナリー巡りをした時の話です。
日本で有名なオーパスワンのワイナリーに寄ろうとしたのですが、レンタカーをした際にもらった地図には記載がなく、ナパバレーのインフォーメーション・センターで聞いても『よく分からない』と言います。
現地でワイナリーを何軒か回っているうちに、知っている人が現れ、やっとのことで辿り着きました。
(日本のガイドブックには多分詳しい地図が載っているのだろうと思います。それから今やインターネットの時代。下記のホームページにワイナリーの住所が載っています。)
白亜の建物が壮大で印象的でした。
さてオーパスワンの歴史ですが、1970年にロバート・モンダビ(Robert Mondavi)とバロン・フィリップ・ロスチャイルド(Baron Philippine de Rothschildが初めて(ハワイで)会った時にまで遡ります。
このときにバロン・フィリップ・ロスチャイルドがジョイント・ベンチャー(共同事業)の提案をします。
そして1978年、バロン・フィリップ・ロスチャイルドはロバート・モンダビをフランス、ボルドーに招待し、一時間もしないうちに2人はジョイント・ベンチャーのフレームワークを完成させます。
翌年の1979年には、ジョイント・ベンチャーはワインの生産開始に入り(したがって1979年ものが第1号です)、1980年、両者の共同事業が正式に発表されます。
このジョイント・ベンチャーによって生産されたワインは1981年のオークションで1ケース、24,000ドルの値段がつけられました(カリフォルニアのワインとしてはそれまでに付けられた値段の中で最も高い値段です)。
ところで、オーパスワン(Opus One)とは、音楽用語で「作品番号1番」の意味です。
『一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだ』という考えのバロン・フィリップ・ロスチャイルドが命名したと言われています。
現在、ネットでも購入できますが、ネットでの各年度の値段を調べてみますと、それぞれの年度で違いがあって、結構興味深いものです。
ネットで調べたところ、各年度の平均的な値段(ネット販売)は以下のような感じでしょうか。ただし『在庫なし』というのが結構多いようです。
1979年もの:12万円~14万円
1980年:5~7万円
1981年~86年: 5万円
1987年:6万円
1988年、89年:5万円
1990年~94年:4~5万円
1995年:5万円
1996年:5~6万円
1997年:5万円
1998年~2000年:4万円
2001年、2002年:5万円
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